ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

JULA DE PALMA

2008年03月31日 | 私的Rare盤
伊COLUMBIA/SEMQ 81/JULA DE PALMA/JULA DE PALMA IN JAZZ/7inch

ジュラ・デ・パロマというシンガーは本国ではたいへん人気があり、日本でもその存在が知られるようになってからは熱心なファンがますます増えつつあります(僕のことです)。彼女はLPも残していますがジャズ・テイスト溢れる7inch盤も数枚残しています。本アルバムもその一枚でこれには続編がありJULA DE PALMA IN JAZZ No2というアルバムもありますし, そちらも同じメンバーで聴き応えありそうな曲が収録されているのですが僕は未入手です。なにせイタリア盤というのはあまり見かけるチャンスが少なく入手難度がつい高くなるわけです。このアルバムは彼女の7inch盤の中でもジャケットも魅力のある写真が使われていて人気の一枚。某ショップでこのアルバムを見かけた時は目を疑いたくなるような気持ちでしたが店内を一回りしてひとまず手に取ってキープして購入するかどうか思案しました。購入した後は転ばないように特に気をつけてたとえ転んでも盤だけは傷めないように注意しながら一目散に自宅へ帰り直ぐターン・テーブルに載せて聴いたのですが、音が出て彼女のボーカルの第一声を聴いた瞬間には入手できてよかったと満足したアルバムです。この7inch盤では4曲が英語で収録されていますが, どの曲も彼女の甘く香り立つようなボーカルが聴けます。再生音は曲中でパートによってはエコーを少しかけたりしていますがあまり気になる事もありません。バックの演奏も彼女のボーカルに添って好演していると思います。僕のお気に入りの1曲はA-1のJUST ONE OF THOUSE THINGSですがヴィブラフォンの金属的音が彼女のボーカルの柔らかさを際立たせています。もう1曲のB-2のPENNIES OF HEAVENは軽快にドライブされるのですが、彼女の柔らかくしなやかなボーカルに聴き入ってしまいます。ゆったりと歌われているTHE NEARNESS OF YOUもいいですよ。彼女の柔らかな情感を感じるとボーカル好きならハマるのは間違いないと思います。

パーソナル:JUKA DE PALMA(vo), LELIO LUTTAZZI(p), A.GUATELLI(b), L.BIONDA(ds), F CHIARI(vib)
収録曲:A面 JUST ONE OF THOUSE THINGS, BLUES IN THE NIGHT B面 THE NEARNESS OF YOU, PENNIES OF HEAVEN