ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

JACKIE and ROY

2008年03月25日 | ジャズ全般
STORYVILLE/LP322/JACKIE and ROY/JACKIE and ROY/10inch

おしどりジャッキー27歳とロイ34歳のデビュー・リーダーアルバム。このアルバム以前にはCharlie Ventura楽団で活動していて同アルバムでも彼等のスキャットが聴けます。彼等のおしどり振りは2002年にクラールが亡くなるまで活動していたというのですから本物の筋金入りおしどり夫婦でしょう。このアルバムでは彼等のボーカルやスキャットが8曲が聴けますが、共演者のドラムのジョー・モレロとベースのビル・クロウは当時のマリアン・マックパートランド・トリオのメンバーですが、ジャッキーとロイに特に請われてバックを務めることになったようです。本アルバムの中で僕が特に気に入っている曲は, 彼等が少し引いているのですがロイ作曲であるA-4のHOOK,LINE AND SNAREでここではモレロのブラッシングで始まり長いソロも披露しています、それに遠慮しながらスキャットがついていくという主役が入れ替わった形の内容ですが, ジョー・モレロの聴き応えのあるドラム・ワークが好きですねぇ, ロイのピアノソロもいいですしBARRY GALBRAITHのギターソロもあるしで存分に楽しめます。本アルバムの彼等のボーカルでのお気に入りはB-2のI DIDN'T KNOW WHAT TIME IT WASでジャッキーの透明感有るボーカルが楽しめますし B-4のTHOU SWELLでは息のあった都会的な二人のボーカルが聴けます。本アルバムは好きな世界で最後まで歌いとおした粋な二人のアルバムでバート・ゴールドブラットによるジャケット・デザインも目を引く秀逸なデザインで評判が良かったとみえ, その後の彼等のアルバムは類似のデザインが多いように思います。

パーソナル:JACKIE CAIN(vo), ROY KRAL(vo. p), JOE MORELLO(ds), BILL CROW(b), BARRY GALBRAITH(g)

収録曲:A面 MOUNTAIN GREENERY/ YESTERDAYS/ SEASON IN THE SUN/ HOOK,LINE AND SNARE/ B面 CHEERFUL LITTLE EARFUL/ I DON'T KNOW WAHT TIME IS IT/ SLOWLY/ THOU SWELL

DINAH WASHINGTON

2008年03月25日 | 女性ボーカルW,Y,Z
EMARCY/MG36073/DINAH WASHINGTON/IN THE LAND OF HI-FI/

彼女ダイナ・ワシントンの事ならebiさんのこの曲、この人、この一枚のページの左にあるBLACK ROYAL QUEENをご覧ください。彼女のアルバムがズラリと並んでいます、その数31枚と圧巻です(最近はブログの方は更新されてないようなので是非更新していただければと思います)。僕はその三分の一ぐらいしか彼女のアルバムを持っていません。でも,しばらく聴いていないと思い出したようなタイミングで彼女のスケール感のある味付けの濃いボーカルが聴きたくなります。そこで久し振りに聴いた彼女のアルバムが今晩のものです。このIN THE LAND OF HI-FIというタイトルはEMARCY3600盤台の専売かどうか同レーベルにはSARAH VAUGHAN(MG-36058), PATTI PAGE(MG-36074), CANNONBALL ADDERLEY(MG-36077)があります、他にもあったかも知れません。特に本アルバムとPATTI PAGEのはレーベル番号が続いているのですから驚きです。SARAH VAUGHANのがヒットしてそのシリーズに乗ったということでしょうか(?) キャノンボールがメンバーに入っているのはサラのもダイナのも同じです。ダイナという女性、お世辞にも美人とか可愛いとか言えないこのジャケット写真ですが、でも見ていると力強いインパクト感がその表情からも伝わってくるような気がします。彼女のボーカルで特に気に入っている部分は高域に伸びていく時の迫力と低域での粘り強さ、そして全域にわたって少し柔らかくなりかけたバターを捏ねる時のようなネットリ感と間の取り方が絶妙な上手さを感じます。その強力な個性的魅力に取り憑かれるとさらりと歌う自然派のボーカルばかり聴いていると物足りなくなってしばらくすると聴きたくなるという事を繰り返すようになる可能性が大いにあります。A-1のOUR LOVE IS HERE TO SATYも華やかにアレンジされて出だしに相応しい出来栄えの1曲ですが、このアルバムでのお気に入りはゆったりとしたテンポのLET ME LOVE YOUやB-2のWHAT'LL I TELL MY HEARTのバラードも好きですし, B-3のSUNNY SIDE OF THE STREETも好きですが、このアルバムでは I'VE GOT A CRUSH ON YOUが彼女の魅力をもっとも味わえると思います。残念なのはCANNONBALLやJUNIOR MANCEのソロがほとんど無いに等しいことです。

パーソナルは, DINAH WASINGTON(vo),CANNONBALL ADDERLEY(as), JUNIOR MANCE(p), HAL MOONEY(arr, cond)

収録曲:A面, OUR LOVE IS HERE TO STAY / LET ME LOVE YOU / THERE'LL BE A JUBILEE / MY IDEAL / I'VE GOT A CRUSH ON YOU / LET'S DO IT B面, NOTHING EVER CHANGES MY LOVE FOR YOU / WHAT'LL I TELL MY HEART / SUNNY SIDE OF THE STREET / SAY IT ISN'T SO / SOMETIMES I'M HAPPY / IF I WERE A BELL