ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

MAYSA

2008年03月30日 | 女性ボーカルM
ELENCO/ME-8/MAYSA/MAYSA/

このアルバムは以前友人に借りて聴いた時にその内容が良く, 入手したくなった一枚で探し回ったものです。ELENCOですからブラジルのショップにはあるだろうと軽く考えていたのですがブラジルでは全くなく、その後も検索しているとチリのショップに在庫があったので取り寄せた一枚です。勿論チリ産のELENCOではなくブラジルのELENCO盤です。レコードが傷んでいるじゃないかと心配していたのですが、届いて早速聴いてみるとVG++の表記を裏切られることもなく安堵したのです。僕のいままでの印象では南米のショップで期待外れという事は経験なかったです。北米はあまり信用していませんが。
裏面のライナー・ノートが読めないので書いてある事はわかりませんが、本アルバムはどこかのクラブでのライブ録音となっています。A面のDEMAISとI'VE GOT YOU UNDER MY SKINはメドレーとなっているのですが、この最初の曲の出だしは聴衆のざわめきと共に最終の音合わせをしながら、伴奏の演奏が始まると彼女がステージへ登場して歌い始めるのですが、これが雰囲気たっぷりでライブ会場にいるような気がします。彼女が英語で歌う I'VE GOT YOU UNDER MY SKINは独特の味があって聴き応えがあります、ただ曲の中盤で盛り上がりすぎて音が入り過ぎているのが残念ですが。この曲以外はどの曲もゆったりとしたバラード調の曲で“AMOR”を題材にした曲が多くラブソング集かトーチソング集というような内容です。僕の一番のお気に入りはA-3のLA BARCAで小舟のようにただよう女心を歌ったように感じます。B-2のFIN DE NOITEもしっとりと歌われ聴きごたえがあります。ジャケットのデザインはELENCOでよく見かけるデザインの白地に黒での表現で同じようなジャケットが他のアルバムでもかなりあるので、一時期はこういうデザインが多用されたようです。こういうジャケットばかりを集めるとまた楽しいでしょうね、僕はそこまでは手がまわりませんが。

パーソナル:MAYSA(vo), EUMIR(p. organ), UGO(vibr), SERGIO(b), COPIA(fl), JOAO PALMA(ds)

収録曲:A面/DEMAS~I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN/ POR CAUSA DE VOCE/ LA BARCA/ BOM DIA TRISTEZA/B面/ QUEM QUISER ENCONTRAR O AMOR/ FIM DE NOITE/ O AMOR QUE ACABOU/ DINDI/ BOUQUET DE IZABEL/