ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

GABY NOVAK

2008年03月04日 | 私的Rare盤
RADIO-TELEVIZIJA BEOGRAD/LP-II-508/GABY NOVAK/PEVA GABY NOVAK/10inch/1960

このアルバムは旧ユーゴスラビア現在のクロアチアのアルバムです。本アルバムが同国初のレコードと言われていますが, 真偽の方はどうでしょうか?東欧の国の中では唯一ソ連軍に力を借りずに独立をした国だとも読みましたが、そんな事よりも東欧は美人の多い地域として知られています(行った事はないのですが)、いろんな人種の血が古くから混じり合っているのもその美人を輩出している一つの理由でしょうか。本アルバムのギャビー・ノバックもその美人の一人だと思います、しかもそのボーカルも何とも言えない可愛い色気があって天は二物を与えたとしか思えません。このアルバムの存在を知ってから入手するまでには相当な時間を要しました。売買が成立してからはクロアチアへ送金したのですがこれがまた僕もバンカーも経験がなく多少やっかいでした。でも送金は一日で相手方に届いていました。それから1週間後には手にする事ができたのです。本当に素早い配送で少し驚きました。僕の経験ではブラジルやチリやスエーデンの配送や連絡は今まで全てキチンとなされました。このクロアチアからも的確な配送でとても感じが良かったです。余談ですが反対に頼りないのが多いのはアメリカ・英国・イタリア・スイスあたりが僕とは相性が良くない場合が多いです。
彼女の事は例によってほとんど知りません。ジャケット裏のライナーノートもクロアチア語の為に英語よりもさらに難解でお手上げです。ただ彼女はユーゴの女性ジャズボーカリストの草分けのようです。このアルバムではCARAVANやMESEC KAO IGRACKA(月影のナポリ) ,SOMEONE TO WATCH OVER ME等のお馴染みでもあり懐かしくもあるジャズ及びポップスの曲を全てユーゴスラヴィア語(今はクロアチア語と言うのでしょうか)で歌っています。このクロアチア語全く意味が分からないのですが、何とも滑らかな言語で妙に艶めかしいような印象を受けます。その艶めかしい言語で可愛くスイングしながら聴かされると、まず並の聴き手はノックアウトされるのではないでしょうか。ただ再生音は極端に悪くはないのですが良いとは言えません。所有盤は高音でチリつきがあります。旧ユーゴスラビアでそんなに何千枚もプレスされていないと思えますのでどれも似たようなものかも知れませんが。パーソナル各人の楽器名称も分からないのが二つありましたがネットでクロアチア語翻訳で調べたところ, BUBNJEVIがDRUMSで, KLAVIRがPIANOでした。どうせ覚えられるわけがないですが。本アルバムでの僕のお気に入りは軽快で充分にスイングしているA-1のLEARNING BLUESととても可愛く愛くるしく歌っているA-4のSOUVNIRS、それに懐かしいB-4のTINTARELLA DI LUNAあたりですが、その他の曲も充分に聴けますですよ。ユーゴスラビアといえど侮れない女性ボーカリストです。女性ボーカルファンであれば聴けばまずハマるんじゃないでしょうか。

STIPICE KALADJEREのオクテットによる伴奏ですが名前を挙げるとSTIPICE KALADJERE(tuba), B.HOHNJEC(altsax. flu, clar), O.DEPOLO(ts, clar), B.FRANCISKOVIE(ts), I.NOSETTIG(trb), N.KALODJERA(p), R.MILOSAVIJEVIC(b), S.GLOJNARIC(ds)

収録曲
A面
1, TO JE BLUES (LEARNING BLUES)
2, KARAVAN (CARAVAN)
3, NETKO BDIJE NADAMNOM (SOMEONE TO WATCH OVER ME)
4, PRODAVACICA USPOMENA (SOUVNIRS)
B面
1, PONESI (OH, VENUS)
2, LJUBAV I POLJUPCI (LOVE AND KISSES)
3, U PROLJETNO VECE
4, MESEC KAO IGRACKA (TINTARELLA DI LUNA)