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flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

桜城

2008-08-26 00:00:19 | 孝霊天皇流族関係記事

(衣城 挙母城 挙母陣屋 佐久良城 愛知県豊田市挙母町・桜町・元城町 市指定史跡)
 私が初めて訪れた昭和57年以来、櫓跡の石垣は公園内に変わらず佇むが、周囲は著しく変化を遂げている。平成18年の豊田信用金庫ビル建設の際、二の丸遺構(堀、石垣)の一部が検出されたが、調査後に取り壊されている。豊田市は観光に力を注ぐ必要がないため、このような史跡を活かそうとする意志は薄い。名誉市民である故本多静雄氏の寄贈による豊田市民芸館等が旧市内における数少ない観光地であろうか。
 
 桜城は、慶長十九年(1614)金谷城主三宅康貞が築き、暫く在城していたが、寛文四年(1664)田原城へ移封した。その後、天領を経て、天和元年(1681)陸奥石川より本多忠利が入り、忠次、忠央(ただなか)と続き、寛延二年(1749)上野安中より内藤政苗(まさみつ)が入って城を改修している。然し、矢作川の洪水に見舞われることが多かったため、天明二(1782)年、二代内藤学文(さとふみ)のとき、西側の高台童子山の七州城へ移転している。

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