二月十一日、十二日 2016-03-31 | 嘉永四年 辛亥日記 二月十一日 学校へ出る。 山口、秋田より返書がくる。 そのほかは何事もなし。 唐詩選の会に七、八人来た。 小梅は舞妓の絵を描く。 二月十二日 曇るる。風呂を焚く。 今日は家にいる。 昼過ぎに九右衛門殿が礼に来た。昨日が忌み明け。 あり合わせで酒を出す。 今日も小梅は画を描く。 しかし、ここ四,五日は気分が優れず何事も出来かねない。 画の彩色も悪い。 夜、岩一郎は市川へ行く。 山源に足袋を取りに行った。