六月十一日 2020-03-29 | 嘉永六年 癸丑日記 六月十一日 晴 三浦へ肴を求めに行った。 朝から遊びかける。大いに忙しい。 夕方、虎之助が饅頭持参で来る。 夏目は会でくる。菓子を出す。 いさを同五へ酒を取りにやる。 遠くで雷鳴がしたが夕立は期分程度。
六月十日 2020-03-15 | 嘉永六年 癸丑日記 六月十日 晴 夜、金比羅へ参る。 月、色も大きさも大いによし。 林一平太が文章を見せに来る。 そのあとに鳥谷宗吉もきた。 どちらにも酒を出さなかった。 為之助は朝帰り。
六月九日 2020-03-02 | 嘉永六年 癸丑日記 六月九日 晴 早々に起き出して岡野氏へ稽古に行く。 下屋敷は花盛りなのでそこで本読みもよしというので、その節には雄介も連れてくるといいとおことで同道した。昼前に帰る。 主人は督学へ寄る。昼飯は岡野で頂いた。 おおいに節倹で菜飯になすびのお汁。キスを焼いたものをつけ、酒も飯の時に二、三こん勧めたばかりで肴なし。 誠にこれらはいにしえの人の風にておもしろい。 帰る折にも丁寧に送りにこられ礼儀厚い。 主人はそのあと山本で一盃よばれて二時頃に帰った。 今日は少し風があって、みなを休ます。 明日とふりかえ絣の布をのばす。