小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

四月十三日、十四日

2019-01-27 | 嘉永六年 癸丑日記

四月十三日 

また雨。
主人は薬屋に行くと出て行き、丸山へ行き遠藤一郎へも行く。
酒を出されたとか10時前に帰宅。



四月十四日 

快晴。
2時頃から岡野へ行く。
有馬から祝いが届いた。
久野は夕方に帰る。
雄輔、虎之丞、為之助がいさをを送って行ったが途中で千代に会ったので早々に帰る。
天赦日なので市川へ為之助を入門させる。雄輔が同道した。
梅川は直川へ参ったとよもぎ餅を土産にくれた。
10時過ぎに寿司少々を持って主人が帰った。清吉宅で少し吞んだらしい。







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四月十二日

2019-01-20 | 嘉永六年 癸丑日記

四月十二日 

少々雲はあるが天気は良い。
4時前に三浦へ行くべきだったが、安藤に呼ばれてお稚児ばかりに教えた。
ご機嫌伺いに湊御殿へ行く。
ここは今日限りでこれからはお城で行うので方々しかと拝見せよとのこと。
(逝去した治宝公がこの湊御殿で院政を行っていた)
帰りに出口田中へ寄る支度をする。
留守中に内田が米を三斗送ってきた。
喜助に酒一盃だす。本二冊、覗き本などを返す。
2時過ぎに野呂清吉が京都の医者の山崎幾多郎を伴ってきた。
もらいものの肴があったので酒を出す。
夕方、雄輔。安兵衞もちょっとくる。


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四月十一日

2019-01-18 | 嘉永六年 癸丑日記

四月十一日 

寒いが、天気は良い。
廻状がくる。
明日12日、奥役中奥御供番頭御法事が済みご機嫌伺いのこと。
昨日は安兵衞が来たので山本先生の元に下駄を返しにやった。
酒一杯を出す。雪駄を取りに来る。
昨日は会があって大勢の人が来た。
覚円寺が今年になって始めて来た。酒券一枚を持参。



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四月九日、十日

2019-01-10 | 嘉永六年 癸丑日記

四月九日 

主人は学校当番。4時前に帰った。
切手で酒を取ってくる。
今日は西脇の稽古を東都御用人の菊池角右衛門のほか何人か見るそうだ。
虎之丞もその人達と行く。6時半頃に帰る。



四月十日 

雨があがったが雲模様は定まらず快晴にはならない。
丸栖村の為之助が帰郷するので馬継利平へ手紙をことづける。
夜、浅之助がくる。酒出す。
金比羅へ母君、久野らが参る。
雄輔は少々風邪気味。薬を取ってきて煎じて飲ませる。



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