登城の日。藤四郎の着物を借りた。
会には富永、栗山、善一殿がくる。
会はいつもと違い召状の結果がきになるのか緊張した雰囲気。
酒を少し出した。
立蔵は肩衣御免となり銀二枚頂戴し、孫三郎は十人扶持になる。
田中藤太郎銀二枚ずつ頂戴。遠藤は二五石高に明成り、大番頭挌である。元は十五石也。
十合、有馬、市川、小笠原、これは元のお目付になる。
(召状とは現代の人事異動発令のようなものか?塾生たちの試験結果もあって心配している小梅さん?)
夕方から岩一郎は忠左衛門と一緒に奥村に行く。
四時前頃に良蔵も同家に手伝いに行った。
また、六時頃から主人は札川に行き奥村にもちょっと寄ったようだ。
いずれも九時過ぎに帰宅。
野上七山が布を織らせたと使いに持ってこさせた。
夕方、奥村から大きなボラを二尾送ってくる。それを岸孫三郎に送った。
酒券二枚を奥村に持参する。
肩衣とは裃の上の部分。「肩衣御免」とはある種の役目の通称では?調べなくては…