四月二十九日
大いに晴れる。暑い。
守谷から内祝いの柏餅を送ってきた。
松下八百輔も持参した。
さて、昨日の八時頃、安藤殿が江戸を出立したそうだ。
とても立派だという。
昨夕、榎本半助、野沢次郎右衛門らは中村九郎兵衛宅で仰せつけられる。
「其方、不心得の義有りにつきお役召しはなし。刑は両人共に小普請を仰せられる。
渥美は同じくにて隠居を仰せられた。家督は(名は忘れたり)1300石を500石と仰せられる。
ほかにもあったが詳細は不明。
宮崎もなんとかなる様子。
主人は2時過ぎから岡野へ行く。行きがけに市川へ向かい二朱と羊羹一箱を持参した。これは、先年に御天守で活字判摺立ての時に、日勤しおる時に毎日使用したケヤキの枠をいただいたのだが、置きっ放しにしていたので底をつけて梅の絵と彫り物を梅庵へくれてやれよと言い渡したそうだ。
八匁二分八厘を古手屋から受け取る。
遠藤、守谷、増田、松下らから柏餅が送られて、合計90近くなった。