小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

五月十九日、二十日、二十一日

2019-09-21 | 嘉永六年 癸丑日記

五月十九日 

終日、小雨が降り続く。



五月二十日 

ようようと日が当たる。
糊(布類に)をする。
山本樟亭の三回忌の逮夜で呼ばれる。
四時前から八時すぎまで。
左氏の会があったがいつもより少し始めた。




五月二十一日 

また曇る。
岩橋からはすいもをとりにきた。提灯を返す。
布安染物へ紋書で持参。
まわし地五尺五寸、一匁一分。緋縮緬一尺、一匁三分。これは梅本分。
太平御覧初一冊、合へき字類十冊を岩橋に使いに返えさせる。

二十一日は三浦殿へ九州の方から嫁御の道具がくるらしい。
まだ詳しいことは知らない。
三浦公の家人の岡田志津摩から、明日は縁女引越につき稽古お断りという手紙が来る。






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五月十八日

2019-09-15 | 嘉永六年 癸丑日記

五月十八日 

雨で風も少々あり。
主人は学校当番で合羽菅笠で行く。
学校へは一人も来ないので帰ろうと申し出るとお目付役の中島十郞右衛門が
まだ誰か来るかもしれないと言うので見合わせていた。
そのうちに岩橋から酒や肴が出されたので夕方まで帰宅せず。
家では案じて雄介が迎えに行って8時過ぎに帰った。
大降りで雨は盆をかえすが如し。
植えてあるものがみなこけた。
山本彦十郞殿からお茶の葉が届けられた。
樟亭主の三回忌とのこと。
逮夜(命日の前日に行う通夜)は二十日だそうだ。





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五月十六日、十七日

2019-09-01 | 嘉永六年 癸丑日記

五月十六日 
 
今日は忌み明けだ。
主人はあちこちへ礼に行く。
学校帰りに岩橋と呑む。
山本らへも行く。
富永が雨具を返しにきて提灯を持っていく。



五月十七日 
 
朝のうちは日が当たったが、また降り出した。
夜は大雨であがるようすもない。
主人は三浦公へいき夕方帰る。






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