小説「新・人間革命」
【「聖教新聞」 2014年 11月21日より転載】
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【広宣譜4】
学生部の代表は、歌詞を作り上げていく山本伸一の気迫と速さに目を見張った。
伸一は言った。
「一番は『曠野』のイメージだから、二番は『旭日』のイメージだ。太陽に向かって進んでいくんだよ。『旭日に燃えたつ 凜々しきひとみ』で始めよう」
さらに、三番については、こう語った。
「『大河』のイメージがいい。学生部員は、創価学会丸の船長、乗組員となって、民衆を守り、“大河の時代”を切り開いていくんだよ。では、歌詞を言うよ。
『今ほとばしる 大河の中に
語り尽くさなん 銀波をあびて
歴史を創るは この船たしか……』」
青年の使命は、過去に安住して生きることではなく、新しき歴史を創ることにある。
歌詞は、三、四十分ほどで、ほぼ出来上がった。伸一は、それを見ながら言った。
「四行目は、一番から三番まで、すべて、『我と我が友よ 広布に走れ』にしよう。
ともかく学生部は、『全員が人材である』『全員が使命の学徒である』『学生部での活動は世紀の指導者に育つための修行である』との自覚で、自身を磨いてほしい。これを、学生部の指針として贈りたい。
私は、これから、会合に出かけるが、そのあと、さらに推敲し、作曲も終わらせるよ。作業をする時には、また、連絡します」
こう言うと、彼は師弟会館をあとにした。
午後九時に帰宅した彼は、さらに歌詞に手を加えた。そして、学生部長らに連絡し、創価学園の音楽教師にも来てもらい、作曲に取りかかった。
「白馬が万里を駆けていくような、軽快なテンポの曲にしよう。こうしたいという意見があったら、みんな、どんどん言うんだよ」
伸一は、自ら歌詞に節をつけて歌い、それを音楽教師が譜面に書き取っていった。
一節一節、曲ができるたびに、学生部のメンバーに、「どうだい。これでいいかい」と尋ねながら、曲作りを進めた。
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【「聖教新聞」 2014年 11月21日より転載】
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【広宣譜4】
学生部の代表は、歌詞を作り上げていく山本伸一の気迫と速さに目を見張った。
伸一は言った。
「一番は『曠野』のイメージだから、二番は『旭日』のイメージだ。太陽に向かって進んでいくんだよ。『旭日に燃えたつ 凜々しきひとみ』で始めよう」
さらに、三番については、こう語った。
「『大河』のイメージがいい。学生部員は、創価学会丸の船長、乗組員となって、民衆を守り、“大河の時代”を切り開いていくんだよ。では、歌詞を言うよ。
『今ほとばしる 大河の中に
語り尽くさなん 銀波をあびて
歴史を創るは この船たしか……』」
青年の使命は、過去に安住して生きることではなく、新しき歴史を創ることにある。
歌詞は、三、四十分ほどで、ほぼ出来上がった。伸一は、それを見ながら言った。
「四行目は、一番から三番まで、すべて、『我と我が友よ 広布に走れ』にしよう。
ともかく学生部は、『全員が人材である』『全員が使命の学徒である』『学生部での活動は世紀の指導者に育つための修行である』との自覚で、自身を磨いてほしい。これを、学生部の指針として贈りたい。
私は、これから、会合に出かけるが、そのあと、さらに推敲し、作曲も終わらせるよ。作業をする時には、また、連絡します」
こう言うと、彼は師弟会館をあとにした。
午後九時に帰宅した彼は、さらに歌詞に手を加えた。そして、学生部長らに連絡し、創価学園の音楽教師にも来てもらい、作曲に取りかかった。
「白馬が万里を駆けていくような、軽快なテンポの曲にしよう。こうしたいという意見があったら、みんな、どんどん言うんだよ」
伸一は、自ら歌詞に節をつけて歌い、それを音楽教師が譜面に書き取っていった。
一節一節、曲ができるたびに、学生部のメンバーに、「どうだい。これでいいかい」と尋ねながら、曲作りを進めた。
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