小説「新・人間革命」
【「聖教新聞」 2013年 (平成25年)5月21日(火)より転載】
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奮迅15(5/21)
山本伸一は、教学部上級試験に合格できなかったという壮年に語った。
「あなたは、任用試験を受ける人たちに対して、一生懸命に勉強を教え、後輩を育てるという、『実践の教学』に取り組んできたではありませんか。
すばらしいことです。
尊いことです。
自分の上級試験の受験勉強をする時間がなかったんでしょう。
次の機会に受かればいいんです。
いや、次の次でも、さらに、そのあとでもいいんです。
大事なのは、“御書をひもとこう! 仏法を学ぼう! 教学を研鑽しよう!”と決め、勉強を重ねていくことなんです。
試験があれば、それを目標に、勉強していくことができるではありませんか」
そして伸一は、壮年と握手を交わした。
彼は、第二東京支部長会で、そのことを思い浮かべながら、語っていった。
「『教学の年』第二年を迎え、上級試験と任用試験が実施されましたが、上級試験では、各県区や本部の幹部で不合格になった方もおります。
これまでも、有名な幹部で合格できなかった方が、何人もいるんです。
採点は、教学部が厳格に行っておりますので、こればかりは、私もなす術がありません。
教学に精通した人が幹部であり、幹部の皆さんには、教学試験に合格していただきたいのは、もちろんです。
しかし、毎日毎夜、後輩の信・行、そして教学の指導に全力を傾注し、自分の勉強の時間が取れなかった方も多い。
それもすべて御本尊はご存じです。
したがって、不合格を嘆き、自信を失ったりすることはありません。
多くの後輩を教学試験に合格させ、育成したことを自らの誉れとして、また、それが偉大なる功徳となることを確信していっていただきたい。
また、合格した後輩の方々は、自分の面倒をみてくれて、不合格になってしまった先輩を尊敬し、最大に感謝すべきです。
そこから強い絆が生まれるし、その心こそ、仏法であり、信心であり、学会の世界の生き方です」
団結もまた、感謝から生まれるのだ。
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【「聖教新聞」 2013年 (平成25年)5月21日(火)より転載】
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奮迅15(5/21)
山本伸一は、教学部上級試験に合格できなかったという壮年に語った。
「あなたは、任用試験を受ける人たちに対して、一生懸命に勉強を教え、後輩を育てるという、『実践の教学』に取り組んできたではありませんか。
すばらしいことです。
尊いことです。
自分の上級試験の受験勉強をする時間がなかったんでしょう。
次の機会に受かればいいんです。
いや、次の次でも、さらに、そのあとでもいいんです。
大事なのは、“御書をひもとこう! 仏法を学ぼう! 教学を研鑽しよう!”と決め、勉強を重ねていくことなんです。
試験があれば、それを目標に、勉強していくことができるではありませんか」
そして伸一は、壮年と握手を交わした。
彼は、第二東京支部長会で、そのことを思い浮かべながら、語っていった。
「『教学の年』第二年を迎え、上級試験と任用試験が実施されましたが、上級試験では、各県区や本部の幹部で不合格になった方もおります。
これまでも、有名な幹部で合格できなかった方が、何人もいるんです。
採点は、教学部が厳格に行っておりますので、こればかりは、私もなす術がありません。
教学に精通した人が幹部であり、幹部の皆さんには、教学試験に合格していただきたいのは、もちろんです。
しかし、毎日毎夜、後輩の信・行、そして教学の指導に全力を傾注し、自分の勉強の時間が取れなかった方も多い。
それもすべて御本尊はご存じです。
したがって、不合格を嘆き、自信を失ったりすることはありません。
多くの後輩を教学試験に合格させ、育成したことを自らの誉れとして、また、それが偉大なる功徳となることを確信していっていただきたい。
また、合格した後輩の方々は、自分の面倒をみてくれて、不合格になってしまった先輩を尊敬し、最大に感謝すべきです。
そこから強い絆が生まれるし、その心こそ、仏法であり、信心であり、学会の世界の生き方です」
団結もまた、感謝から生まれるのだ。
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