何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

No.2ピストンの摺り合わせをやり直しました   - V型4気筒単動式スチームエンジンの不調修理 -

2014-06-07 11:45:19 | エンジン工作
2014/06/04 (水曜日) 曇り


小型ボイラーが出来上がったのでそのボイラーと組み合わせる予定のV4エンジンを
繋いで動作テストを繰り返している。
ところがこのV4エンジンが不調でテストがなかなか進まない。

V4エンジンは大分前に出来上がって、使わなくなって仕舞ってあった煙管付きの罐を
アウトドアー用の小型ガスコンロで熱して蒸気を沸かしてそれで動作確認をしていた。
その動作確認でも何度も異常が出てその都度対応していたが原因を勘違いして見当違いの
修理をしていたらしい。
その時の異常状態は供給蒸気の「圧力が上昇する」とエンジンの「回転数が下がってくる」
というものだった。
原因を「バルブ開閉のタイミング不良」ではないかと思ってタイミングを念入りに調整し
直したり、「フライホイールが軽過ぎるのではないか」と思って他のエンジンから外して
きたフライホイールを追加したりして対処していた。
でも、ときどきはピストンとシリンダーが喰いついて全く回転しないこともあったのだが・・・・

まさか摺り合せが不良で、長時間運転の温度上昇で架札が大きくなって回転数が落ちて
いたとは思いつかなかった。
回転数が落ちれば蒸気消費量が減って圧力は上昇するのに・・・・ 
圧力が上がると回転数が落ちる・・・・なんて逆に思い込んでしまった。

まぁ、今回、摺り合せが不足だったとしてそのシリンダーとピストンを取り外してコン
パウンドを塗って念入りに摺り合わせをした。




↓ 取り外したピストン。 どれも偏って磨耗しているみたいだ。 シリンダーが直立していなんだな、多分。






↓ シリンダー内部をウェスで掃除した。


↓ シリンダーの中には切り傷やゴミは無くてきれいだった。



↓ 喰い込んで全然動かなかったNo.2シリンダーを取り外した。





↓ 取り外したピストンとシリンダーにコンパウンドを塗って手で動かして摺り合わせをした。 動きは大分滑らかになった。





↓ 喰い込みを起こしたNo.2だけを取り付けてシリンダーとのナジミを念入りに調整した。





↓ No.4ピストンは問題がないので元のように取り付けた。
  (シリンダーは外していないので調整は不要(だと思います))



↓ No.2とNo.4の列だけ組立完了。 



クランク軸を指で摘んで回して具合を確認した。 
これでスムーズに回るはずだけど実際に蒸気で回さなくてはわからない。


クランク軸を指で回したときの様子を動画でご覧ください。






↓ No.2とNo.4の片側列だけのエンジンを蒸気で回して見た。



このときのエンジン排気量は4ccばかりだ。(ボアー13mm ストローク15mm 2気筒)
果たしてその結果は・・・・・

その様子を動画でご覧ください。





片側系列の2気筒運転は13分以上も快調に回転を続けてくれた。
多分No.2ピストンの摺り合せがうまくいったんだろう。

さぁ、次はNo.1とNo.3のピストンを取り付けてテストしよう。




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