何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

12bit抵抗ラダー回路に挑戦

2018-08-22 15:35:14 | 電子工作


2018/08/22(水曜日) 晴れ


昨日までの実験で8bit抵抗ラダー回路による鋸歯状波の実験は何とか終了した。
この8bit抵抗ラダー回路で発生する鋸歯状波は0V(グランド電位)から回路に供給されている
電圧まで(この場合は5V)を256の段階で階段状の波形になる。
そのため、この鋸歯状波をバリキャップで同調をとる自励式発振回路に加えてスイープ発振させると、
約0.3MHz置きの飛び飛び発振にってしまう。

これはたったの256段階の差で鋸歯状波を作るからだ。
もっと段差を小さく(細かく)すればいいはずだ。
そこでバイナリカウンタ(4bit)を追加して12bitの抵抗ラダー回路にしてみることにした。
12bitのラダー回路だと 256×16=4096 段階の鋸歯状波になる。(はずです。)

バイナリデータが12bitになるとTK-85で実験するのは面倒になる。
というのはTK-85は外部機器とデータをやり取りするポートが8bitのパラレルしかないのだ。
12bitのデータをやり取りするには2回に分けて送出しなくてはならない。
1回目と2回目までには(動作は素早いとはいえども)時間がかかる。
このデータで鋸歯状波を作ると直線的な変化はしないだろう。
1回目のデータと2回目のデータを一旦保存してその後、この2つを同時にラダー回路に送出すれば
いいのだろうがこれも工作は面倒だ。

そこで割り切ってカウンタはいつも「0」からカウントを始める。
カウントを終了するのは「リセット」端子の機能を使う。
つまり0からリセットするまでのカウントを計数し続けるというわけだ。

しかし、カウント0からの低いカウント数範囲は鋸歯状波の低い電圧範囲でこれをバリキャップに
加えても直線性の悪いスイープ発振になってしまうだろう。
だが、これも解決する方策がわかった。
JANJANJAN方式による「直流バイアス」回路を使えばよいはずだ。

こうすればTK-85の世話にはならずに指定した周波数範囲をスイープ発振してくれるはずだ。
やってみよう。




前回の表面実装?方式は半田付けが面倒だった。 やっぱり元のように裏面配線でいくことにした。



さぁ、また実験が始まる。 どんな結果になるか楽しみだ。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これなら (Unknown)
2018-08-22 17:35:03
システムの実用性が見えてきましたね。
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JANJANJANさん (実習生)
2018-08-22 21:26:17
そうですね。
TK-85を使っていたのでは実用にはなりません。
いちいちプログラムをロードしなくてはなりませんからね。
これはお遊びでした。 でもカウントをアップしてスタートすればバイアスがかかった
状態にできる・・・これがネックでした。
例の直流バイアス方式でいけば0カウントからのスタートでもOKです。
これで少しは実用の目途が立ちました。
また明日から実験で楽しめそうです。 応援をよろしく。
返信する
スターリングエンジン (悩める父)
2018-08-23 15:14:54
こんにちは、度々お世話になってます。
無事に動きました!!やはりディスプレーサー側の抵抗だったようです。教わったとおりに1から見直して先ほど息子と一緒に歓喜しました。いくつになっても嬉しいものですね。
この度は本当にありがとうございました。
深謝。
返信する
スターリングのお父さん (JANJANJAN)
2018-08-23 18:49:51
おめでとうございました。
夏休みが終わる前に、うまく回ってよかったですね。

実習生さん、今日はスイープ波形をスペアナで観測してみました。⇒ブログアップしました。
やっぱり鋸歯状波とは言うものの出力は階段状と思われます。(ステップはかなり多い)
555の出番でしょうか?
返信する
ありがとうございます。 (悩める父)
2018-08-23 19:34:10
JANJANJAN様、標題違いのコメントをして申し訳ありませんでした。なんとか夏休み中に間に合いそうです。
返信する
悩めるお父さん (実習生)
2018-08-23 19:38:32
よかった! ついにやりましたね!
スターリングエンジン完成おめでとうございます。
悩めるお父さん・・・改名して「大喜びお父さん」ですね(笑い)。
何よりもお子さんが喜んでくださったのが一番うれしいです。
お手伝いした甲斐がありました。 

私もくだらない工作ばかりしていて家内からは「バカみたい」と言われています。
でも、出来上がったものが動作してくれた時の喜びは何ものにも代えられません。
どうぞこれからもよろしくお願いします。
返信する
凄い早い周波数ですね (実習生)
2018-08-23 19:47:50
JANJANJANさん、ブログ拝見しました。
鋸歯状波の周期は2KHzですか。
私のはせいぜい20Hzぐらいです。
これ以上速くするとHDSDRが反応してくれないのです。
やっぱり本物のスペアナは性能がいいですね。

ところで今日、部品箱から開始カウント数をプリセットできるカウンタICを
見つけました。 これを使えば開始カウント数が指定できるので今までと同じような
実験ができるかもしれません。 終了の方はリセット制御です。
でも、この時は一旦、カウントが0になる・・・これが問題かもしれません。
返信する
お願いします (JANJAN)
2018-08-24 13:00:45
555で鋸歯状波の実験をしました。
立ち上がり良いのですが、立ち下がりが鈍って三角波の様な波形しか出来ません。
貴兄が先日試作した物の回路定数をお知らせいただけませんか?
返信する
メールに添付します。 (実習生)
2018-08-24 17:29:50
JANJANJANさん、こんにちは。

今日は車のタイヤ交換やらオシロが直って来たので何だかんだ忙しくて
お返事が遅くなってしまいました。
ノートを写真に撮ってメールでお送りします。 ちょっとお待ちください。

返信する
宜しく。 (jan)
2018-08-24 20:34:50
しかし、最近の電子部品は小さくて良く見えないし指先は震えるので作業は2時間が限界です。
返信する

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