何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

なめたらあかんで・・・・・身をもって体験   - ニキシー管表示時計工作 -

2014-12-27 07:52:09 | 電子工作



2014/12/26 (金曜日) 晴れ


何度も「完成」を宣言しては取り消しをして、これではまるで「狼少年(爺さん?)」のようだが、
昨日、精度不良の原因を見つけて改善したので、今度こそは「本当の」完成だろう。

精度不良の原因は商用電源の50Hzを正確な方形波(パルス)に整形する回路にあった。
安易に「50Hz交流を増幅回路に加えて目いっぱい増幅してパルス状にして、それを
何段かのTTLのインバーターを通して立ち上がり立下りを整形すれば良いだろう」と
思ったのが大間違いだった。

回路には大きなノイズが乗っていて出力に出てくる。
回路付近の温度が上昇すればノイズは更に大きくなってカウンターの数値が狂ってしまう。
このノイズを吸収しようと、コンデンサを付けてみたが、効果はない。
逆に「発振回路」にしてしまう有様だった。

そこで基本に立ち返り、ノイズ対策を施した波形整形回路に変更した。
50Hz信号の取り出しはフォトカプラーにして、方形波の整形にはシュミットトリガー
回路にした。
これで正確な1秒パルスを取り出すことができるようになった。

たかだか50Hzの信号だから・・・・と甘くみて工作したのがいけなかった。

「なめたらあかんで」

ほんとうにそのとおりだった。 


↓ ブレッドボードに50Hz信号部分を組立ててテストした。




↓ 50Hz信号の取り出しはフォトカプラー式に変更。



↓ パルス波形への整形はシュミットトリガー回路に変更。



↓ 50Hz→1Hz計数回路は1段目は1/5分周に、2段目は1/10分周にした。




テスト開始。
確認用LEDは正確に1秒間隔で点滅している。
ヘアードライヤーで加温してみた。
1分ほどの加温で周波数は0.001Hz増加したが、今までに比べたら問題にならない。
よーし、これでOKだ。


テストの様子を動画でご覧ください。






↓ 基板に回路を移植(配線工作)した。







↓ 配線完了後のテスト。




電波時計の秒表示と比べてもOKだ。
長時間表示してもほとんど狂わない。
今度こそ「本当」の完成だろう。

テストの様子を動画でご覧ください。






ニキシー管表示時計がやっと出来上がりました。
インターネットのサイトで見たニキシー管時計が数万円もするのを見て、工作にも熱が入りましたが、
なかなか思うようにはいかず、1ヶ月半もかかってしまいました。

「ん、もぉー、そんなことばかりしてぇー!(怒) 明日からは家の仕事を手伝ってちょうだいよっ」
 
「へーい、わっかりやしたぁ・・・」

なーんて返事はしましたが、もし時計がまだ出来上がらなかったらどうなるかわかりませんでしたが、
時計は完成したのでどうやら我が家は無事に年が越せそうです。

長い間応援をくださった皆様、ありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えくださいませ。




コメント (6)
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