ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

16 ミマキイリヒコ(崇神天皇)はアマテラスの子孫?

2009-01-17 00:48:27 | Weblog
行燈山古墳(崇神天皇陵とされているが、景行天皇陵説などもある)







●長老 20:32
面白いテーマだけど、ちょっと横道に外れすぎじゃない?

●ヒメ 20:33
珍しく横に座って黙って飲んでいただけの人から注意を受けたけど、カントク、面白ければいいじゃない?
だいたい、小説なんて、逸れまくりの展開が面白いのよ。というか、それは私の人生というべきかな。

●カントク 20:35
いつもの、ヒメの「からみモード」が始まりましたよね。ヒメは酔うと性格が変わるからなあ。長老、ちょこっと付き合いましょうよ。

●ボク 20:36
ハイハイ、私の出番ですね。
なぜ、大物主と一緒にアマテラスの鏡(八咫鏡:やたのかがみ)やスサノオの剣(ヤマタノオロチがら奪った天叢雲剣)が宮中から出されたかというと、大物主とアマテラスを一緒に祀ったところ、両神が争って、疫病が蔓延したので、喧嘩両成敗かどうか知りませんが、両神とも宮中から出した、というように説明されています。

●からまりモードのヒメ 20:41
それって、変じゃない。祭祀権を天皇に奪われた大物主が「祟り神」となって崇神天皇に祟るのはわかるけど、「守り神」であるはずのアマテラスの霊(鏡)をなぜ伊勢に移したのかしら?「守り神」まで宮中から出してしまうと、天皇家は無防備になるじゃない。

●ボク 20:43
あの、こちらに絡まってこないで下さいね。私は、通説を紹介しただけですから。私は、記紀のこのあたりの話は、もともと信用していないんですから。

●カントク 20:46
日向勤氏の説では、祖先霊はその子孫に祀られないと祟るというんだ。ミマキイリヒコはアマテラスの子孫ではないのに、祖先の祀りを行ったから、大物主だけでなく、アマテラスにも祟られた、としている。

●まる 20:50
それは思い切った説よね。何か、裏付けはあるの?

●カントク 20:52
歴代天皇は明治まで伊勢神宮に参拝していない。アマテラスを守り神の祖先霊として、祀っていないのは、確かに、すこぶる怪しい。

●まる 20:58
確かに、おかしいわよね。子どもの頃、私の祖父母の家に行くと、毎朝、神棚と仏壇にごはんを供えにいくのが、私の役目だったし、その時、ご先祖さまにお供えをすると教わったもの。ご先祖さまの霊は、家の中にいて、子孫を守っているもんだよね。

●カントク(代筆 ボク) 21:02
日向氏は、もう1つの根拠として、天皇家の祖先とされるオシホミミ命が、アマテラスから生まれていないことをあげている。記紀神話によれば、オシホミミ命はアマテラスとスサノオの誓い(うけひ=受け霊)により、アマテラスが身に付けていた玉から生まれた、とされている有名な話は知っているよね。
天皇家の祖先は「ものから生まれたものたろう」であって、アマテラスの霊(ひ)を受け継いでいない、と言うんだ。

●まる 21:08
それって、よくわからない。

●ひめ 21:09
なるほど。天皇家は、アマテラスの血(霊=ひ)を受け継いでいないから、アマテラスを祀らなくても祟られないのね。天皇家がアマテラスの祖先の祭を行わなくても祟られないようにする工夫がされているのね。
アマテラスとスサノオが「誓い」で八王子を生んだ、という記紀神話の謎がやっと解けたわ。

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村 小説ブログ ミステリー・推理小説へ
にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 15 祖先神の祟り、怨霊の祟り | トップ | 17 日向氏って誰? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事