ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

神話探偵団63 「高天原」を掘ろう!

2009-09-01 09:33:06 | 歴史小説
高天原は美奈宜神社(荷原)背後の高台・美奈宜の杜


●ヒメ 20:59
ホビットさん、お待ちかね。ようやく高天原にきましたよ。スサノオを追いかけていくうちに、私の推理小説家となる原点にたどり着きました。

●カントク 21:01
ヒメが美奈宜の高台が高天原だ、卑弥呼の墓がある、という小説を発表したときは、正直、驚いたよ。新聞で広告を見て、すぐに本を買いに走ったね。

●マル 21:03
カントクは、異説・珍説だいすき人間ですものね。

●カントク 21:04
歴史学者達はヒメの新説を無視したが、ここでみんなで検討してきたように、ヒメの説はそれほど突飛な説ではない。
魏志倭人伝と記紀を素直に読むと、自然とこの高台にたどり着けるようになっておる。記紀には、天皇家を欺いて、秘かに出雲族の暗号が散りばめられておる。

●ホビット 21:08
決着は「高天原」での卑弥呼の墓の発掘でしょう。まだ誰も掘っていないんですか?

●カントク 21:09
考古学者は誰も手をつけておらん。だいたい、大盤振る舞いの公共工事で発見される遺跡の発掘で忙しい。しかも、地元の筑紫大学は邪馬台国畿内説じゃから話にならん。

●ホビット 21:11
帰国したら、僕が発掘チームを立ち上げましょうか?

●マル 21:12
発掘資金はどうするの?コロンビアで黄金を掘り出して持ち出せない?

●ホビット 21:13
悪い冗談を言わないで下さい。コロンビアの人達が怒りますよ。
邪馬台国発掘基金カンパを国民や企業、自治体から広く募るんです。

●ヒメ 21:15
邪馬台国発掘隊のボランティア第1号は私が志願します。「邪馬台国殺人事件」の原稿料もカンパしますよ。

●マル 21:17
ヒメの本には、歴史学や考古学の人達は冷淡だったよね。

●長老 19:18
学会の異端児の私は、最初からヒメを支持してますよ。巍志倭人伝と記紀、新唐書の記載や全国の考古学的は発掘成果は、スサノオ~大国主の委奴国があったことを示しています。
しかし、畿内説の学者達は、巍志倭人伝と記紀を信用できない、ということを前提条件としているからね。ヒメの説はまだまだ無視されることになる。

●ボク 19:22
日本神話を後世の創作とみ達もまた、高天原実在説は絶対に認められませんからね。

●ヒメ 19:23
私の推理小説って、警察のでっち上げと戦うシリーズがあるのよ。旧守派、通説派との闘いというのは盛り上がるのよね。頑迷な盛り上げ役が多いほど、本は売れるわよ。

●マル 19:25
九州説の人達はどうなの?

●ボク 21:26
相変わらず、倭国の大乱状態ですよ。2世紀ごろから、30国は相攻伐していたし、卑弥呼の死後も殺し合いですから。
そのDNAはしっかりと現代に生きていています。山門説、伊都説、春日説、八女説、甘木・朝倉説、宇佐説、天草説など、「相攻伐」状態です。

●カントク 21:30
そうだよなあ。2000年続いた内ゲバ根性が変わるわけがないか。

●マル 21:31
逆に、そのまとまらない首尾一貫性こそ、邪馬台国九州説が正しいことを証明しているんじない?大和はまとまっているし、卑弥呼の時代に大規模な内乱があった痕跡はないわよね。

●ヒナ 21:33
それと、文献学者と民俗学者の関係もあると思います。文献や伝承から邪馬台国の位置について仮説を立てて、考古学者がそれを発掘で検証する、という伝統は乏しいですね。

●ボク 21:35
文献学者が記紀の崇神天皇より以前の記載は後世の創作としている以上、日本の考古学は動きがとれませんよ。

●カントク 21:37
それはきれいなごとじゃな。ブツから歴史を組み立てる、なんて「ただブツ論」で思い上がったあげくに、ちゃっかりと記紀をつまみ食いして妄想の世界で遊んでおる放題じゃ。
箸墓=卑弥呼墓説なんて、記紀墓の記載から、女性墓ということだけをつまみ食いして歴史を偽造しておる。

●ヒメ 21:41
「新石器ねつ造事件」は大騒ぎになったけど、「記紀つまみ食い事件」は問題にならないの?

●ボク 21:42
当然ですよ。新石器ねつ造事件の犯人は一人ですが、つまみ食い事件の共犯者は多数派ですから。

●カントク 21:43
「みんなでつまべは怖くない」

●ボク 21:44
考古学者は寝食を共にし、長期間、野外の悪条件のもとで発掘を行う職人集団ですから、上下の結束は固いですよ。それと、発掘予算を獲得するためには、卑弥呼やアマテラスを掲げると有利ですからね。朝焼け新聞も応援してくれますし。

●マル 21:47
「義理と地位と金とマスコミは真実よりも強し」ということね。

●ホビット 21:48
邪馬台国発掘のためには、別のプロジェクトチームが必要です。
 
●マル 21:49
確かにね。「邪馬台を探せ」のプロジェクトは、歴史学者や考古学者だけでは無理よね。そのミッションを誰がだすか。

●ホビット 21:51
真実を求める国民しかないですね。

●マル 21:52
「朝焼け新聞」が邪馬台国畿内説、「読みきり新聞」が邪馬台国九州説、「まいど新聞」と「日企新聞」「パートナー通信社」が行事役で、発掘応援バトルをやると面白いわね。

●カントク 21:54
天下分け目の東西邪馬台国発掘合戦、血が騒ぐのう。九州説は、ヒメの旗のもとに、大同団結できるかな?

(ネタモトは日向勤氏の『スサノオ・大国主の日国―霊の国の古代史』(梓書院)です)

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1 コメント

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徐副(秦の始皇帝) (鷹の羽)
2011-03-06 23:48:37
中国の戦国時代を統一した、始皇帝は『不老不死』の薬を求めて(徐副)を蓬莱(日本?!)に派遣した。
数百の舟に軍人・百工・若い男女(奴卑?)
秦は元は中央アジア~蜀~中国に東進して来た国。
秦の兵隊は中央アジア人種(兵馬庸のDNA鑑定も)
職業集団や若い男女は中国系??
総勢3000人以上~と歴史研究書
時代背景や始皇帝のお墓の地下宮殿や歴史研究でも(日本にも徐副伝説)→来た可能性は高い。
中国を統一したぐらいの軍事水準~日本の小さな豪族では相手に成らない。

>>徐副は『不老不死の薬』など無く(無いのが分かっていた??)最初から自分の国を未開の地(日本)で作る気でいた。
*徐副・始皇帝陵(兵馬庸)・古代蜀(三星堆遺跡)を検証して見て下さい。

日本人のDNAは
女性のミトコンドリアが(母系遺伝子)中国系に多い。
男性のY遺伝子が中央アジア人種に多い。
その特徴はチベット系と日本人のみ~
>>男女とも中国・韓国(モンゴロイド)なら~遺伝子も宗教も中国文明の影響下にあるはず。
東南アジアのように~政治・経済は一部の華僑(中国系)庶民は別人種のように…
>>台湾は『高砂族』
播磨の高砂神社~風貌も北京や朝鮮系より、文化・食生活の面では似ていますが、言語、宗教は全く違う。

つまり、台湾人はモンゴロイドと一部分のみ南蛮(楚)のベトナム系?や蜀のチベット系?(西戎)の混血で似ているけれど~
中央アジアのペルシャ・インドのアーリア系の男性の遺伝子がほとんど無いので…父系の遺伝子が全く違う。
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