ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

36 明智光秀はなぜ信長を討ったか?

2009-04-26 06:52:45 | 歴史小説
織田信長(ウィキペディアより:愛知県豊田市長興寺蔵 紙本著色織田信長像)


●カントク 20:29
うむ、さすがじゃな、ミステリーファン大賞作家の推理力は。
わしもそこまでは考えておらんかったわい。今、やっと気付いたよ。

●マル 20:31
二人だけで「ヒメカン・ワールド」に入ってしまったようだけど、他の人は解ったの?

●ボク 20:32
全くわかりません。

●ホビット 20:32
「上に同じ」です。

●長老 20:33
おおよその見当は付いたよ。面白いね。

●ヒナ 20:34
なんとなく、解ったような気がしますす。自信はありませんが。

●マル 20:35
ヒメを除くと、「解った派」が1人、「ほぼ解った派」が2人、「解らん派」が3人か。
ヒナちゃん、なぜ、光秀は「本能寺の変」を起こしたのか、基礎的なデータを出してよ。

●ヒナ 20:37
これまでの説では、動機論と謀反促進論にわかれます。
動機については、争いのないものとしては、イジメ怨恨説があります。信長は、家康を接待した時など、かなり執拗に光秀を人前でいじめていますから、光秀が反逆した、この説は争いがありません。
第2の動機としては、降格への反発説があります。それまで、信長側近として、対足利幕府・朝廷との交渉など、№2の地位にあった光秀が、天下統一が進むとともに、家康接待役を解任され、毛利攻めの秀吉の応援に回されたことから、降格=使い捨てへの強い憤りがあったに違いありません。
第3の動機としては、この時、光秀は近江・丹波の領地を信長に取り上げられ、敵地・毛利の出雲・石見の切り取りを命令された、という国替えへの反発説です。
これは、家臣団全体がリストラされることを意味しますから、冷静な光秀にとっても、もっと強い動機になったと思います。ただ、後世の創作説もあります。

●ボク 20:49
信長が投降してきた敵将を切ったため、人質となっていた母(乳母?)が敵方に殺され、信長を恨んで反逆した、という仇討ち説もありましたよね。

●マル 20:51
甲府で仕事をしたことがあるけど、信長の後継者の信忠が、武田信玄の菩提寺、恵林寺を焼き討ちし、正親町(おおぎまち)天皇より最高位の国師号を与えられた快川和尚を焼き殺しているのよ。
「心頭滅却すれば火もまた涼し」の辞世の言葉は皆さんも知っていると思うけど、この快川和尚は光秀と同じ土岐氏の同族なの。
本能寺の変の2か月ほど前の事なので、光秀が信長・信忠父子を殺したのには、その恨みもある、と地元では言っていたわよ。
信長親子の評判は悪いね。

●カントク 20:58
高知では、光秀の腹心の斉藤利三は、妹婿の長宗我部元親を信長が征伐しようとしたのに反対し、光秀に謀反を勧めた、という説が信じられておる。
なんと、あの坂本龍馬は、明智家の末裔という説まであるぞよ。

●ヒナ 21:01
先に進みます。
動機論に加えて、光秀に謀反をそそのかせた、あるいは、謀反するきっかけを作った、という謀反促進論があります。
1つは、天皇家による信長誅殺説です。天主を名乗り、本能寺の変の1カ月前には、御所の正親町(おおぎまち)天皇の前で天覧馬揃えを行って威嚇した信長に対し、天皇家あるいはその周辺が光秀をそそのかした、というものです。『信長燃ゆ』の小説で有名になりました。
光秀の腹心の斎藤利三の娘が、後に天皇から「春日局」の称号と従三位の位(後に従二位)を受けていることは、天皇家が光秀の主君殺しを評価しているといえます。
2つ目は、明智光秀がかつて仕えており、毛利家に身を寄せていた足利義昭の謀略説です。光秀の書状にそれらしき事が書かれています。
3つ目は、秀吉による謀略論です。信長が安土城を出て、本能寺に滞在し、毛利攻めに向かい、光秀が援軍を本能寺に変更したのは、そもそも、秀吉の要請によるものです。秀吉がきっかけを作ったことと、結果として最大の利益をえたのは事実です。しかし、謀略の直接証拠はありません。
4つ目は、家康による謀略論です。光秀の腹心の斎藤利三の娘の春日局が、3代将軍家光を養育していることから、家康は光秀に恩義を感じていたのではないか、というものです。しかし謀略の直接証拠はありません。

●ヒメ 21:17
的確な解説、ありがとう。この中に、私の新説のヒントがあります。

●マル 21:18
ここまでくると、勘の悪い私にも見えてきましたよ。スサノオとの繋がりが。

(ネタモトは日向勤氏の『スサノオ・大国主の日国―霊の国の古代史』(梓書院)です)

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