馬とモンゴル

乗馬によるモンゴル大自然の四季と牧民生活の折々を日記風に

新年(旧正月・春節)を前に

2019-01-22 07:54:18 | 首都散策・風景・冬期

不気味な水

二年前に出来たセレべ川を渡る新橋が増水で凍結し
コンクリート部分まで到達し橋自体が危険状態

橋桁の下は当然、上流から流れてくる水で飽和状態
上流から川底を流れてきた水が橋桁下で水圧を増している

水が加圧するばかりの橋桁下対策として下流側に穴を開け
水圧のかかった水を下流側に逃がしている

その圧力は毎晩マイナス30度以下の寒さでも
溢れ出す水を凍結させないで流し続けている事でも分かる

水圧のかかった水の怖さを見せ付ける一面でもある
下流500mの場所にあるビール工場の防水板と

簡単な土嚢の防水土塁をも乗り越えようとしている

  

上の写真の防水堤の土塁は今月初めに溢れた水で簡単に乗り越えられた
溢れた水は私や獣たちが歩く土手と防水板の間にある窪地へ流れ込み

満水状態!

ビール工場の敷地内までの防水対策は土手と敷地側にもクンクリート板が有るだけ
コンクリート板は人や獣が侵入しないための対策で水の対策はない

水が侵入しても当面は凍結するくらいだが春先の解凍した後が水対策で厄介
その前に対岸の未舗装道路の方が重大問題だろう

ゼリー状の下から

  

水がマイナス5度以下で凍結し氷の出来方にも段階が有る
流れの無い水は表面がザラメ状になり薄い氷の被膜ができ氷となる

何日も寒さが続くと氷の厚さを増し人や何トンもある物を乗せても割れなくなる
モンゴルの川も現象は同じだがスケールが違うだけ

川も幅が広くてなだらかな流れの方が早く凍結しそうに考えるが違う
川幅が狭く水の流れが速い場所ほど早く凍結する

不思議に思われるが氷は突然、氷になるのではなく前段階が有る
水が寒さでザラメになる前にもサラサラした水が粘性した水(ザラメ状の前)に変化する

これが表面を漂いながら川を下流域へと流れていく
水面上をそのザラメ状に変化したザラメ水が離合集散を繰り返しながら

川幅の狭い急流場所でザラメが陸地へ押し上げられマイナス20度以下の寒さで凍結し
ザラメ状の氷が川幅の狭い川の水表面を覆ってしまう

川幅の狭い地域の水量は凍結した氷の下で凄い流れで下流域へ流れているが
表面の凍結した氷は厚さ5㎝以上の氷になれば1トンくらいの重さには十分、耐える力を持っている

一度凍結すると氷の厚さは5㎝・10㎝・20㎝と厚みを増しトラックが渡河しても割れることはない
春先に凍結した氷を観察すると氷の厚さには樹木の年齢のような凍結した氷の縞模様を見ることが出来る

バームクーヘンの様な縞模様(氷層)を想像すれば理解できる

圧力で

  運転手は何が何でも行き交う

日曜日は凸凹道手前でUターンしていたが月曜日は凸凹の凹み部分が凍結し
なにがなんでも通行しようとする車で渋滞中

対岸の土手から見学している私にも車の底が凸凹道に擦ってガリガリいう音が聞こえる
それでも此処を走ろうとする現地人の根性には頭が下がる

(渋滞を忌避する抜け道なのである)

作業は続く

    

線路内でもポイント部分が凍結し動かなるのを未然に防ぐため
しきりにポイント切り替え動作を行い動かしている

又、線路が寒さで枕木とレールの間に隙間を作りガタガタ・バタバタ
音を立てるのを防ぐ為、薄い板をレールと枕木の間に挟み込む作業を繰り返す

杭打ちの強化作業も

夕陽

  

跨線橋からの夕陽を眺めながら帰路に着く
鉄橋まで来ると河川敷に降り氷上で自宅近くまで行けるかどうか

歩いてみたが30mも歩かないうちに水が表面を流れている(ザラメ状で)
帰りとはいえ不気味な氷上を眺めていると恐怖心が沸き起こり

土手へ駆けあがり獣道を歩いて帰る

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