「封神演義」を片手に

緊張の極みの新婦の父。新郎の父は余裕しゃくしゃく。笑ってばかりの母親達。
個性的な息子達の集合。ウチは、ウチの宇宙人と馬専科。新婦のお兄ちゃんは、
去年行われたクイズ選手権に出席した日本代表の一人。選手権が行われたところ
はハンガリー。
どこですって？ハンガリー？あの、東欧の？
クイズって、かの「ウルトラ横断クイズ」なんかじゃあないわ。ああ、すでにあ
の番組も終わって久しいわね。
クロスワードパズルに代表されるクイズらしいわ。
「ルービック・キューブなんかも？」
「あれは、もうスピードを競うもので、○○方式、△△方式みたいな解き方が確立
されてますから、どちらかっていえば、立体より平面パズルがほとんどですね」
私の周りに理数系が増えたな～んて嬉しいわねえ。ええ、私達の娘になったダンス
大好き（勝手きままな振り付けよ）ミドリも、立派な理数系頭脳の持ち主なのよ。
その上、かなりな読書家。申し分のない娘でしょ？！

青い海原と椰子の木をバックに、小さなチャペルで行われた式に出席は、両家の
最少家族（両親・兄弟）と、何が何でもと言って、参列してくれた愚息その①の
高校からのバンド仲間３人。職場関係から１人参加。現地に詳しい（現地人と言っ
てもいい）私の従弟＆その友人達。
簡素で心温まる南の島の結婚式でした。Best !

ウォータースレ－ドで滑ること私は２回、ええもちろん先頭を切るのが私の流儀。
年？格好？それがどうした！みっともない？何が？誰が？それがどうした！よ。
楽しそうなことはやる！その後、息子達がゾロゾロウン十回。ハハハハハハ・・・！
ザマをみなさい！行動するから楽しいんじゃない？
それを、パパラッチ（ワタヌキクン曰く）のウチの宇宙人が撮りまくる。

ポリネシアンダンス、バーベキューも堪能して、もちろん「ハードロックカフェ」
にも行ったわ。父２人はパスだって。そこで、何を飲んだって思う？１度飲んでみ
たかった Sex On The Beach 。何？『カクテル』って映画で有名になったカクテル。
私には甘すぎたわ。クミチャンに勧めたのは、Blue Hawaii 。ブルーがきれいな
カクテル。２人で、ジュースみたいねえって。クミチャン？新婦の母よ。私は出来
上がりを頂いちゃったって事！ありがとう、クミチャン。可愛い娘を、よ。

初めて揃った両家族。もうすっかり意気投合全員。
ミドリチャンのお兄ちゃんマサシクンは、『ドラゴンボール』の主人公を思い出し
ちゃった、ルックス。頭脳明晰、話に無駄がない。バカな男は嫌いだから、打てば
響く反応が楽しかったわ。またの逢瀬がいつになるかわからないけれど、フレッシュな
親戚が増えたのが嬉しいわ。

成田へ向かう途中で買った、馬専科お勧め本『封神演義』は、中国３大奇書の一つな
のだけど、孔子に遠慮（？）して、日の目を見ることがなかった本らしいわ。日本語
翻訳本もなかったのですって。
商から周へ移行する時代の物語。ええ、物語なのです。グッグッグッって引き込まれて、
時間を見ちゃあ貪り読んで。どこにいても読書をしている私と息子達。
所謂モノに興味のない私は、巨大モールで探すのはもちろん本屋よ。
わかろうがわからなかろうが挑戦する原書。それをしたさに英会話スクール通いなの
ですから。身の回りにうずたかく積まれている本を見ては、思わずクックックックッ、
アラッよだれが垂れちゃって。そのくらい嬉しいのです。

動画も写せる、もちろん集音機能付きデジカメで写しまくってた我が家のパパラッチ。
式はもちろん、様々なシーンに、大笑いよ。なぜかセニョール・ダンがいないシーンは
ない。
「親父さんは美味しいからねえ、はずせないよ」

スペイン語を試しかったのに、
「ダイジョウブ、ゼ～ンブ　ニホンゴオーケーヨ」
悔しいから、税関で「Adios!」

帰って、マリリンをセニョールが迎えに行って、帰ってきた彼女は、嬉しがるより
恨めしそうな顔で私を見るのよ。早速お散歩へ。でも、彼女の不信感は解けない。
険しい顔で見て、自分から近寄ろうとはしないのよ。
動物と子どもは敏感だから、のけ者にされたことを知っているのよね。
ごまかしが効かないのが彼等なのです。今、少しずつ信頼を取り戻そうとしています。

楽しい式と出会いの旅でした。
それに関する全てを引き受けてくれたセニョール。
パスポートを受け取る、又セニョールへ渡す。空港から空港へ。
各人の買い物以外の支払い、移動の手配等々全てセニョール。マネージャー付きの旅
って感じだったのよ。こんな旅ならいつでもオーケー。
去年のグァテマラ行きの私は、何から何まで自分で、だったそれと対照をなすラクチン
さ。ありがたいの一言ね。そう、相変わらず幸せ者の私です。

そうして、日々はいつものように。
ポリ－チャンには小さなお土産。けれども他にはなし！いつでもどこへでも行ける
現在の日本人なのですから、お土産どうしよう？はなしです。欲しくもない趣味の
違うモノなんか欲しくないでしょう?　ですから、お土産を買う時間はありません。
なんせ、成田空港内で、世界のお土産って買えるのです。そんな不実な事がまかり
通る世の中、”あげりゃあいいのよ？”式やりとりは不誠実の何者でもないでしょう。
私は最強人間の一人「要らない！！！」人間だからねえ。モノは受け取らない主義。
自分の欲しいものくらい入手できるわ。All or nothing これが全てです。