ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

我が家のコロッケは中国人へ

2009-01-20 10:55:06 | Weblog

母伝来コロッケ、「おばあちゃんのコロッケ」は私達姉妹はもちろん、その子
ども(孫)達も作れる(はず)それを作って、月曜日中国語個人レッスンへ。
自炊のリーチュアン君へお土産。そういえば、キョウシン君も自炊だったわ。
じゃ、彼にも上げましょう。メールで待ち合わせ時間を決めて、私はいつもの
場所へ行きました。今回は彼の方が早かったわ。「対不起=ごめんなさい」

「どうしても覚えて欲しいことがあってね」
「はい」
「日本の文化、外国人から見ると少し変?て事を覚えて欲しいのよ。あなたが
 日本人と仕事をする時には絶対に必要な事よ」
「はい、何ですか?」
「何かもらう、してもらったら、最低2回はお礼を言う事。その時の”ありが
 とうございます!は当然ね。さあ、ここからが大事なのよ。次にその人に会
 った時に、それが昨日のことなら、”昨日はありがとうございました”3日
 以降にあったら、”先日はありがとうございました”って。これは、日本人
 同士が、ごく普通に取り交わす挨拶よ。これは絶対に覚えてね」
「はい、わかりました。一ついいですか?」
「ええ、いいわよ。何?」
「例えば、ご飯食べに行こうって言いますよね?日本人は自分の都合。中国人
 は、相手がどうか?を考えてから言います」
「おなか空いてなければ、断ればいいじゃない?無理して付き合えば、それが
 ストレスになるから、”すみません、まだおなか空いてないのです”ってね」
「いいですか?」
「ええ、構わないって私は思うし、私はそう言うわ。でも、お昼時間が来れば、
 自分がおなかが空けば、人もそうだろうって、想像して言うのだと思うけど、
 自然がいいのよ。付き合ってもいいかなって思えば、一緒に行けばいいし、
 そうでもなければ、ありがとうございます、でもまだ食べたくないのでって」
ああ、こんな些細なことが、外国人の頭を悩ますのねぇって今更ながら国による
様々な違いを考えさせられちゃいました。続いて、
「他にどうしても知りたい事ある?」
「はい、”お”と”ご”の違いです」
「ああ、それは、今の日本人でも難しくて、ちゃんと区別ができない人が多い
 からねぇ。前後のフレーズとなめらかさによるわねえ。例えば、”おかけ下さ
 い”で、”ごかけ下さい”は言わないし、”ご遠慮なく”は言っても”お遠慮
 なく”は言わない。”ご挨拶”はあっても”お挨拶”はない。そうねえ、私は
 なるべく日本の本、小説を読む事を勧めるわ。そんな時間はないかも知れない
 けど。日本語はそういうところがメチャメチャ難しいのよね~。名詞には、”お
 ”かな?動詞がくっつく時は”ご”かなぁ?調べてみるわね、ちゃんと」
母語は、日々気にしないで話しているので、改まって聞かれると、ウッと詰まる事
だらけ、知らない事だらけです。

土曜日の見学中国語レッスン時に書き留めていた日本語文の中国語訳を彼に教え
てもらって、瞬く間に2時間が経過しました。
C、X、CH、SH、ZH、Q、Gで始まる単語(とりあえずひとつ)を書きと
め、毎回勉強する前に大きな声で言う事!この違いを言える、聞き取れるように
なったら、中国語が面白くなって来ますよって。はてさて、いつ上手にはっきり
違いを認識できるやら?
時々「そう、その通り」って、言ってもらえるのだけど、いつもではないアヤフ
ヤ発音です。さあ、頑張らなくっちゃ!
彼にはある本をあげました。JAPAN(中国語版)という日本案内の両国語で
書かれた、イラスト満載雑誌です。そこに書かれてある濁音を早く言えるように、
詰まる音、小さな「っ」をはっきり発音できるように!お互いにガンバラバクチャ!
リチュアン君へもコロッケをあげて。
「おなか空いたでしょう?大丈夫?」
「ハイ、ちょっとピーナツを食べました」
「ピーナツじゃなく、ピーナッツ!」
「ピーナッツ」
「好=ハオ」

「下ge星期一見=シャーガシンチーイーチェン=来週月曜日に会いましょう」
bye-bye! そういえば、最近は英会話倶楽部には顔を出さないリーチュアン君。
やっぱり、彼との出会いは、私が引き寄せた幸運なのでしょう。
いつもありがとうって、思い、口に出します。それが幸運を引き寄せます。
病気の克服も、私は私自身の心身で確認しています。法則という事を体験中です。

途中駅からもうすぐ着きますのメールをキョウシン君へ。
まだ、ほんのり温かいコロッケが入った容器。
駅側に住む彼が出て来て、駅でああだこうだのオシャベリ。
「火曜日、出ておいでよ」
彼が担当する上級クラスへの、サービス講習チケット見学のお誘いです。
「夜でしょう?それがねぇ」
「何言ってるの?今日だって夜じゃない?」
「横浜までならいいのよ、そこから、しかも上級クラスよー!」
「いいから、いいから出ておいでね?」

「こんばんは」
「アレッ?」
「会ってますよね?」
「アッ、僕には夢はないって、あなたね」
「そうです!」
援護会の老師の一人、同じ駅下車だそうで。彼も交えてオシャベリ。
「ティーンエイジャーみたいな顔をして~!」
「僕、もうすぐ24才ですよ」
「エッ、キョウシン君と同じー?ウソみたい、若いわねぇ。ン?今からご飯
 作るの?じゃ、ここでオシャベリしてないで、再見!」

「木曜日待ってますから」
「はい、前向きに考えましょう」  再見

我が駅前のバスは、とうの昔に最終バスも行ってしまって、ギュッと身体が
締め付けられるような寒さの中、ヒールの音と一緒に帰宅です。
丁度1年前の、同じような寒さの中、おが屋の手伝いの帰り、突然心筋梗塞の
発作に見舞われた同じ場所で、夕べの私は言い聞かせました、わが身に。
「ありがたいわねぇ。今の私は言う事のない幸せの中に生きてるわ。どっこも
 悪くないし、ことごとくいいことばかりが私を取り巻いてるのよ。これを
 ありがたいって言わず、どうするの?この清冽な空気、この星空、素晴らし
 い四季に生きる私。ありがとうございます」
って、ずっと言い続けて歩きました。暗さも寒さも一向に恐れるものでなく、
20代後半に買い求め、今尚愛用している分厚い毛皮のコートに身を包み、
背を丸めることもなく、身体の不調を恐れることなく、不安に怯える事もなく、
冬の夜を歩いてました。
短い時間の電車内で読んでいた「カフカの恋人ミレナ」に感動して、さようなら。
続いて読むそれは、コウイチクンお勧めラテン文学のある1冊。
まずは、フアン・ルルフォ「ペドロ・パラモ」、始めましての作家と作品です。
G・マルケス「百年の孤独」にも見られるような、不思議な時空が書かれています。
ワープするような、独特な物語の展開で始まりだしています。
楽しみが又増えました。コウイチクンへ感謝! Gracias!

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