ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

徒歩とシールと本

2006-07-27 11:21:44 | Weblog
年をとるって、負荷をかけなきゃいけないってことじゃない?
だって、自然にまかせていたら、・・・・・その辺にいっぱいよ、老老老人達が。
母は脳梗塞で寝たきりのままあの世へ。私はクモ膜下出血で2回も開頭手術。
次姉は最近高血圧になって、生活習慣病による病が待っているって状況。

ここでも2極化が進行ね。
日本人総中流意識が持てた時期も終焉を迎え、今や様々なところで2極化のよう。
やたら、健康志向の元気印の人達と、ヨッタヨッタ椅子カートを押している、
なぜかお婆達。爺はどこにいるの?と思っちゃう婆達の世界。行き交うデイサー
ビス送迎車。

人生観が大きく変貌するらしい高額所得者と、
”働けどはたらけど我が暮らし楽にならざり、じっと手を見る”
の、薄気味悪くしのびよる金持ちと貧乏人の世界らしいわ。お金?まあ、生きて
いられれば、言うことなし!よ、私は。
All or nothing . 無欲は大欲にしかず。 そこそこの欲しがりじゃあないのよ。
いつも言ってるけれど。100か0.
ですから、0ではない日々に心から感謝しているわ。お陰です、何もかも。
私の力の及ぶものではない幸運な日々よ。
幸運の数々を数え上げたら、両手じゃ足りないわ。
まず、生きている。3度の食事が得られる。家族がいる。等などなどなど・・・・・
す~ぐ、格差を是正しなきゃとか、政策の間違いだとか何とか、ああ、ああ、あ~。
なんで、何もかも人のせいにしなきゃ気がすまないのかしら?全てお金が元だなんて。
お金の多少が人生を決めるって?とーんでもない!ええ、もちろん霞を食べては生
きられないわ。でも、文句をいう自分が恥ずかしくないのが怖い、恥ずかしい。
”足るを知る”や”分をわきまえる”ことを知らない自分を恥じない人が怖い。
だって、底なしの欲しがりなのですもの。人品卑しからず、なんて、ここでも
圧倒する人品卑しき人々。品(しな)下れる ね。

キョウコサンとの、ウン十年の空白を埋めるがごときの往復書簡も一区切りついて、
今、一方通行のハガキが行き着く先は姉の孫。 男の子6才だったと思うわ。
ここ何年も会ってないので定かじゃないのだけど。その彼に、気の向くままにハガキ
を出してるの。
子ども達ってシールが大好きでしょう? そのシールを買いに、隣駅前のユザワヤへ。
私が小学生の頃に、山とあった日本文学。ルビがふってあったそれを、貪るように読
んだそれが、私の読書入門だったと思うの。それで、その子にも、漢字で書いて、全
部ルビをふっているのよ。同じ漢字が何回も出て、それが読めれば、読むことが楽し
くなるのですから、そして、カタカナで書いたり。ルビもカタカナにしたりね。
小さな子でも、幼稚な言葉は遣わないように気をつけているわ。丁寧に、できるだけ
綺麗な言葉でね。色々質問もしますが、「いつか教えてね」です。

そのハガキに貼るシールを買って、久しぶりに"Corazon Latino"に行って、マリア
サンにお会いして、ついでにスペイン語のお勉強を、なんてね。「定休日」でした。
残念!
その前に、横浜に本社がある本屋「有隣堂」へ。ユザワヤの前に建つ駅ビル内。
固く固く決心。呼びとめられないように!ってね。誰に?本達に。
Level 2 なる(帰ってわかった)英語の本1冊よ買ったのは。
Book's name is "Huckleberry Finn". トムソーヤと同じほど、懐かしい名前ね。
そう、トムソーヤと一緒に色々と冒険。その片割れだったのよ。なぜかとっても
懐かしかったわ。小学生の頃、そんな子供向け冒険小説も心躍らせてくれたものよ。
江戸川乱歩の少年探偵団なんてのも片っ端から。中学生になってそのペンネームが
エドガー・アラン・ポーという作家からとった名前で、そのポーが書いた「黒猫」。
ちょっと衝撃だったことを思い出すわね。

なぜか、その日に呼び止められた本はそれだけ。ホ~~~。
外に出てみれば、メール受信コール。誰かしら?
可笑しいわねえ、なぜか英語の本を買った途端、メール送信者は、かっての家庭教師
Ms.Dean からだったのよ。 彼女は、完璧な日本語もおできになるのよ。でも、いつ
も英文メール。しかも、最近は、高校生達みたいに(彼女はそこの講師)、判じ物
メールなのよ。 you=U, are = R, for = 4 のように。最初はわからなくて、「?」
そして、いつもお尋ねメールだから、お返事を差し上げるのだけど、いつまでたっても
ハチャメチャ、ナンセンス、上達しない英語で返信。翌日になって、
"Thats sentence was incorrect. like is mistake, correct is as."なんて、
どうでもいいことを言い換えたり、なんて、彼女を疲れさせている始末なのよ。

そうだ、大和のノブコサンはお元気かしら?で、彼女が経営する古本屋へ。
レイアウトが変わって、蔵書も増えて。
「シバレンはあるかね?」
って、ご老体がお一人で。
「柴田錬三郎(こんな字だったかしら?)ですか?あれは面白かったですねぇ、池波
が続きますね?」
「正太郎の兄貴分みたいな存在だったからな」
「ええ」
なんて、その方としばらくお話して。
ノブコサンは、伝票整理に忙しいのよ。インターネットでの商いがメインとか。
「紅楼夢はまだある?」
「あれは出ちゃったわ」
「十八史略はこれだけ?うちにも何種類かあったけど、なぜかなくなるのよこの本は」
雑談をして、帰り際に、
「今度、カートを引いて、万札でも持ってくるわ。またね、チャオ!」
ブラジル帰りの彼女、90才をとうに超えたお母様とご一緒にお住まい。
司馬遼太郎の学友だった、陳舜臣書くところの史略1巻を買って、駅から益々離れる。

裏道を歩いて、その名も「境川」。その大和側に位置する巨大なモルモン教教会前に。
出来たてホヤホヤ(のはず)。唯一十字架のないキリスト教教会。火曜日はお休みと
いうことに気が付いたけれど、一回りしてみて、さて我が家へ、って思ったところへ
女性が1人。湘南台の教会で、無料英会話教室に伺っていたことをお話したり。ETC.
「こちらでもしていますので、どうぞお越しください」
って、誘われたわ。ありがとう。

そこから1時間。途中の公園で、ミズ・ディーンへメールを打って、これが悪戦苦闘
だから、その何分かを入れて、辿り着いた所要時間だったのよ。その前もずっと立っ
ているか、歩いているか、だったから、家に帰りついたら、ホ~~~~~~ッ。
「マリリンの散歩行ったか?」
って、セニョール・ダンが。
「アア~、行ってなかったわ。マリチャン行く?」
「行く行く行く行く~~~~!」って、尻尾を振る。もう、くたびれてねなんて言って
られない。いつものように、支度をして
"Vamos a pasear! Ven rapido"・・お散歩に行くわよ、早くいらっしゃい!って。
 
家に帰り着くところで、
「マリリン、Quiero uppa.・・抱っこして」
なんて、きょとんとした彼女の顔を見て、
「Es broma.・・冗談よ」

で、ヘトヘト。
けれど、私は充分に負荷をかけた自分に満足。甘やかさなかったのよ自分を。
途中で、タクシー拾っちゃおうなんて、誘惑がよぎったけど。却下して。
そして、お夕飯もカット!このところ、ちょっと我が身に「?」だったから。
そして、おもむろに広げた"Huckleberry Finn"
但し書きに、
1、速く 2、訳さず英語のまま 3、なるべく辞書を使わずに
1分間に150語ですって。ワォ。 ミズ・ディーンにも初めに言われたわね
「英和辞書はできるだけ引かないように!わからない場合は英英辞書を!」って。

昔々に出会った、ハックルベリー。そしてトムソーヤ。古~い古い記憶の切れ切れ
になった糸をたぐりよせながら、想像力も駆使して、読むことに。ええ、大まかな
筋がどうにか、あぶり出しのような不確かさで、出てきてるみたいよ。でも何何何?
エーッ、わからな~い!中学卒業程度なのよ、レベルは。
お話は面白かっただったから、それを頼りに読みきりましょう。数をこなせ!が絶
対に必要ですものね。それに、
『読書百遍意己通』て、言われるじゃない?わからない、でも、何べんも何べんも
拾い読みしているうちに、アラッアラッアラッ、もしかしたらこういう事?こう読
むの?ハイ、その通り!て、あれよ。

今の子が読書力がないといわれる大きな原因が素読をさせてないからよ。
大きな声で、意味なんか最初はわからない。けれど、声を出して読ます。言わす。
これが力を発揮するのよね。今でも覚えている恥かき。「用」音読みの”よう”は
問題なし。ところが~を用いての”もちいて”が、いつも引っかかる読めない。
流石=さすが、一入=ひとしお、等などもね。
で、この本も声を出して、ブツブツ読んでるわ。もちろん一人の時にね。
はじめまして Nice to meet you.って単語も。でも、勢いで読んでみてるわ。

明日からニューヨーク、ボストンへお出かけのミサコサン。「フォトン・ベルト」
のお話なんかが出来るのは、彼女だけ。その彼女もかなりな読書家。
「レイコサン、お土産に何かご本でも買ってきましょうか?」
「ウワー嬉しい!USEDでいいから、シドニー・シェルダンか、エド・マクベインの
ペーパーバックを。でも、お任せするわ。なんせ英検受けるとしたら、中学を卒業
した人なら全員受かるはずって言われる3級程度がどうかしら?しかない実力だから、
絵本程度かもしれないしね」
浮世の話から100キロは離れた会話ができる数少ない友人の彼女です(笑)。
いってらっしゃ~~い!