ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

希望の光が・・・

2006-07-23 22:42:13 | Weblog
特定組織が苦手な人間で、ちょっと逡巡したけれど、わざわざそのチケットを
お送りくださった方のお気持ちへお応えしたかったことと、上智大学教授(今は
名誉教授)の渡部昇一氏の講演があると明記。これを捨てるほどバカじゃあない。
かれこれ30年以上前だったか、「日曜討論会(だったかな?)」テレビでの氏
の発言が抵抗なく、まさかご本人にお会いできるなんて想像外で、六本木ヒルズ
の某ビル内で行われた会。最前列は、大体空いていることが多いわ。聞きたい!
見たい!なら、最前列以外の椅子なんて、意味ない。これも持論。その会の会員
でもないし、何も知らずに参加しただけですから、なおのことーどういう会?ー
で最前列に。

最近の世相は、苦々しく、あきれ果て、ひたすら逃げる!をモットーの私が、今日
10~14:30時の長時間に耐えてきたなんて、久しぶりに、-ホラ見なさい。
日本人はやっぱり最優秀民族でしょ!-なんて思わせてくれた内容だったの。
浅学の私でも、それなりに生きてきた結果の知識・経験をかき集めてみても、日本
人ほど優秀な、それでいて謙虚、清潔好き、勤勉な民族はいないって、常々思って
きたのだけど、なんでこう自虐趣味に溺れた国民になっちゃったのかしら?って、
それこそ苦虫を噛み潰して、モノ・カネに溺れた醜い同胞に、あきれ果てて、挙句、
ものすごい閉塞感に息が詰まりそうだったので、今日の会は少し風穴を開けてくれ
たわ、私に。ありがとう!

1時間のお昼休みにコンビニで買ったお弁当を食べようとしたら、同席を乞う女性。
もちろんどうぞ!
佐賀県から朝一番の飛行機で参加ですって。ワォ!
どうも、学校の先生方が多数参加しているようで、思わず
「先生ですか?」「いいえ」ホ~~~ッ。
「先生と呼ばれるほどのバカじゃなし」や「教育者に教育なし!」これをなんと見る?
否、聞く?昔から言われてきた言葉よ。
腰が引けるのよ、先生という職業にいる人から。なにか大きな勘違いをして生きて
いるとしか思えないのでね。私から見たら。
雑談をしていたら、件(くだん)の女性、そそくさと席を立って、
「私は会が終わったら、全部自由時間ですから、是非お話を聞かせてください」
ですって。こういう感覚は理解できないわ。

午後の講演。
隣の女性、こちらは先生。私を挟んで、通路向こうの男性に話し掛けている。まだ
時間があるのだから、きちんと相対してお話すればいい。何も私を挟んで「ねえ、
先生云々」
こういう非常識さが、先生という人種には往々にしてあるのよ。
会の歌があって、初めてでもそれなりに歌えるメロディ。なのに、その女性は私を
指導しようとつっつく。こう歌うのよ、見なさい!とばかりに。 そう、礼を失す
ることを平気でやる傲慢さ。これは個人と言うより職業がさせている、共通してい
る何かがあるのよ。ああ、やっぱり嫌いだわ先生という人種たちは。

私はメモ魔。かなりマメにメモをとるわ。忘れたくない、覚えたい何やかやを。
それでも片っ端から忘れるけれど。
渡部氏の講演は、思い起こさせられた事柄、新しい事実等など。もっともっとお聞
きしたいと思う事がいっぱい。できるだけ書いて。
と、隣の女性、
「沢山お勉強なさったのですねえ」
バカ! こういう人からは逃げる。
申し訳ないけれど、氏の講演が終わったので、さっさと退場したわ。私はやっぱり
組織には属せない。

佐賀の女性に、話の途中でそんなことを言ってたら、
「お強いのですね」
って、言われたので、
「いいえ、弱虫ですから個人行動しか出来ないのです。組織では、必ず誰それがって
話になって、中傷したり、攻撃したりが起こるのです。そういうことには耐えられな
い弱虫ですから、それに、一人だと、いつも自分を見つめなきゃならないのですよ。
これは大事なことです。そして、私は人の不幸は食べない主義ですから、三面記事は
避けます。そして、流行にも乗らないのです。要するに人に操られたくない人間なの
ですよ」
って言ったの。面白い女って見えたのかもね。ご自身の周りには居ない生き物だった
のかも知れない。ちょっと珍獣を見るような目つきだったわ。

お約束はしなかったから、後ろ髪を引かれることもなく、なにやら只今の日本の象徴
のような六本木ヒルズを慌てて後にして、な~んにも惹かれない無機質群。
横浜の田舎へ辿り着いて、ホッ。年間契約のNHKラジオ講座8月分のテキストを受け
取って、マリリン達のいる我が家へ。マリリンは居ない。
セニョール・ダンがお散歩へ連れて行ってたの。
今朝、私は寝坊して、10分で仕度して飛び出してしまったもので、彼女のお散歩は、
セニョールがしてくれてたの。不安定な空模様だったので、夕方のそれになって、私
とほとんど同時に帰宅。

久しぶりに、実のある時間を過ごしたわ。
やっぱり優秀な頭脳の持ち主のお話は、豪華なご馳走を戴いたような気持ちにさせら
れた、幸せ気分になれて。ええ、やっぱり日本の将来は捨てたものじゃないって。
確信を持つまでには至らなかったけれど、少し、希望の光は感じられた今日でした。
たった1度、お目にかかった方から送られてきたチケット。
心を込めてお礼状をしたためましょう。
けれど、私はやっぱり単独行動、組織には属さない女です。蚊帳の外の住人であり続
けるのです。