ユッコ姉の日記

日々思うことをタリラリラン♪っと・・・。

障害児教育の実情・・・(5)

2007年09月21日 01時11分24秒 | 子供・・・
昨日の記事にも書きましたが、昨日の(4)と今日の(5)の記事は、
いろんな立場の、イロイロな障害の子を持つ親さんから私が聞いた話しを記事にしています。
ですから、もしかすると?実際と違う事もあるかもしれません。どうぞお許し下さい。
それでは、昨日の続きですー。

さて、そんな大きな養護学校ですが、
昨年の文部省の教育方針により、
今度は障害児だけでなく、不登校児も受け入れるようになりましたー。
これによって、養護学校の生徒の数は更に増加ー
しかも、今までは障害を持った子だけでしたので、部活などもノンビリしたものだったのですが、
不登校の子を受け入れるようになったことで、
部活もルールをわかっている子だけーとなってしまいました。
私の友達で、養護に小等部から通っている重度の子を持つママは、
「中等部になったら子供に部活をさせてやれると思っていたのに、ガッカリー」
と言っていました。

また、高等部はもっと凄いことになってきました。
今までも、卒業後の就職のために職業訓練といって、内職もどきを学校で行っていましたが、
今度は最初から
普通コース(授産所などを目標)と職業コース(一般の就職を目標)に分けて
入学させるようになりました。
先日見学に行ってきましたが、もう殆んど完全な職業訓練所・・・。
設備も以前とは全然違う。すごい本格的!
でも、こんなに設備を整えて、日々本格的な訓練を積んでも、
実際、養護に来た求人から一般の会社に就職できたのは、昨年は数十人いる中のわずか9人。
後の子は、親が就職先を探してくるか、パートかアルバイト、あるいは家事手伝い・・・。
就職できた子も、障害者と言う事で、お給料は一般の人より少なかったりします。
中には普通と同等にお給料を払ってくれる会社もありますが、そういう会社はとても少ないです。

そして、せっかく就職できた子も、2年後にはクビになる子が出てきます。
理由は会社側にあります。
障害者を雇った会社には国から補助金が下ります。その補助金は2年間という期限があるんです。
だから会社は、2年したら雇っている障害者をクビにして、次の障害者を雇うんです。
すると、再び会社に補助金が下りるからー。

次に、就職した子が40歳くらいになると、再びクビになる子が出てきます。
なぜなら、あたりまえですが障害者だって年をとって行きます。
すると、本人の能力が衰えてくるんです。
だんだん仕事でミスが増え、やがてクビになります。

40歳を過ぎて会社をクビになった子は、再就職先がある訳もなく、
授産所に行くしかありません。でも授産所はどこも定員いっぱいー
結局、自宅にいるしかない。
でもその頃には親もかなり年をとっているから、子供のゆく末を本当に心配するんです。

障害児を持つ親が共同でお金を出し合って、子供が一生生活して行ける授産所も作られました。
でも、10年ほど前に国からそういった施設を作る事は禁じられました。
障害者は地域で住めとー「障害者の自立を目指す」と言う名目でー
(バブルが崩壊して財政も苦しくなり、
 国はそういった施設に出す補助金を削ったのだと私は感じましたー。)
更に、「障害者自立支援法」により、授産所などで働く事にもお金を払わないといけなくなり、
やっと入った授産所を辞めて、自宅にいるしかなくなってしまった人も沢山います。
授産所のお給料なんて、
1ヶ月働いても、月に1万円以下ですよ!毎月数千円の所も珍しくないです。
その数千円を得るために、数万円の介護料を払わないといけないんです。
みんな続けていけないのがわかりますか?

親が死んだ後、残された子はどうなるか?
その子の兄弟が面倒を見る? でも、兄弟だって生活があります。
殆んどは、精神科に入院させられるか、早いうちに施設に入れられると聞きます。
ただ、施設に入るにはそれなりのお金が必要です。
ですから、毎月国から福祉手当がおりる重度の障害者の方が優先されます。
理由は、「重度の人のほうが生活が大変だから」確かにそうでしょう。でも本音は?
(軽度の人は福祉手当が少ないか、全くない。親の財産がなければなおさらー。
 重度なら死ぬまでずっと国から福祉手当が受け取れるから、
 安定して施設料金を払ってもらえるからだー)と言う話しがチラホラ耳に入ります。
それが本当だとしたら、オシメのような軽度の中途半端な障害は
福祉手当も1円も無く、あまり喜ばれない立場ですね。(親も貧乏人だしー)
もっともそんな施設も、
最近は世話をする職員の入院患者に対する暴力などが時々ニュースになりますね。
ニュースに出るのはほんの一部で、実際はもっと多いのではないか?と私は思っています。

これが今、私が知る障害者の現状です。
こんな風に先の事を考えると、私はたまらなく辛くなります。
マイナス思考と言われても、仕方ないですが、
就職して、結婚して、子供を産んで、年をとってーという
おそらくごく普通であろう未来が、たまらなく遠く感じます・・・。
中には、これらの事がちゃんと出来て、幸せに暮らしている障害者さんもいるのでしょう。
でも、私の耳に聞こえてくる事は、良い話しは殆んど聞いた事がありません。
悪い話しはスグに流れてくるのに・・・

今はまだオシメも私も若いですし、社会の風にさらされていないので、
まだ追い詰められてはいませんが、
3年後、5年後、20年後はどうなっているかわかりません。
普段はそんな不安は頭の片隅に追いやられていますが、
(いえ、見ないように顔を背けているだけですがー
時々ふいに現れては、たまらなく私を不安にさせるのですー。

それでも私は、後になって「もっとイロイロしてやれば良かった」という後悔をしないよう、
今出来ることを精一杯やって生きたいと思います。
とりあえず今の目標は、オシメを1人で生活できるようにする事!
だから、料理から掃除、洗濯、お金の管理までイロイロ教えていますよー。
ものすごーく、ゆっくりですがー

人気Blogランキング ←長い話しにお付き合いくださりありがとうございました。
              障害児教育のお話しはこれで終わりです。
              私の中の暗い一面でした・・・。 ポチッとな。

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