ユッコ姉の日記

日々思うことをタリラリラン♪っと・・・。

障害児教育の実情・・・(4)

2007年09月20日 02時30分08秒 | 子供・・・
現在の中学までの話しは終わりましたので、
この記事からは、おもに私が障害児を持つ先輩親さん方から聞いた話しになりますー。
ですから、もしかしたら間違っている事もあるかもしれませんが、お許し下さい。
では、ウチの地域の高校事情です。

ウチの地域では、特殊学級の子は、どこの高校でも受験できます。
でも、現実問題、中学3年間小学校レベルしか勉強させてもらえない状況で
普通の受験に受かるわけも無く、みんな初めから受けません。
中には、学校とは別に、塾に通わせたりして学力のレベルを上げている親さんもいます。
でも、どれだけ勉強が出来ても、
特殊学級にいる限り、普通に定期テストを受けさせてもらう事はむつかしく、
当然、内申はオール1なんです。
中には、普通の高校へ行かせるために、中3だけ普通クラスに変わる人もいます。
昔はそれで何とかなったのですが、
中学3年間の成績が全て高校に提出されるようになった現在では、
もうその手も通用しなくなりましたー(昔は中3の成績しか提出されなかった)
なぜなら、高校側は内申を見ればすぐにわかるからです。その子が元特殊にいたという事がー
(中1から中2まではオール1なんですから・・・

最近は、不登校児対象の単位制の高校も出来てきました。
でも、そこでもやっぱり特殊学級出ーと言うだけで、落とされます。
一応受験は受けられます(体面上)。でも、ほとんど合格することはありません。
その為、こういった子を持つ親さんの中には、
中学は一応普通クラスに入り、子供は殆んど学校に行かせず、不登校児扱いにしてもらい
家や塾で勉強させて、不登校児対象の高校に滑り込むー。なんて事をされる方もいます。
でも、3年間家で勉強させるのって、並大抵ではありませんー
それに、他の子供達と触れ合う事は皆無で、子供の精神的問題もあります。
私もそうしようかとも考えた事もあったんですが、
オシメは『学校は行かないとけないもの』と思っていましたし(私がそう教え込んだ)
何より本人は学校へ喜んで行っていましたから、そんなことは出来ませんでしたー。

そんな中、特殊の子が受け入れてもらえる高校はふたつー。
1つは、トンでもなくお金が掛かる私立の高校ー
(お金さえ払えば誰でもどんな成績でも入学させる。留年もお金で解決できるというウワサ。
 そんな高校はモチロン荒れています。障害のある子はイジメの対象か不良になるかー。
もう一つは、養護学校高等部しかありませんー。

近年、高機能自閉症や学習障害児や発達障害児が増えてきて問題になってきました。
中学特殊から行く先のない子供達は、ほとんど養護高等部に行きます。
その為、ウチの地域の養護学校高等部は、人数が爆発的に増え、パンク状態でした。
教室の数も足らなくなり、廊下を仕切っての授業ー
そんな状況ではまともな授業も療育も出来るはずもありません。
昨年やっと近くの大きな建物を県が購入してくれて、校舎がもう一つ増えたところです。
寄宿舎もあるので、県内の至る所から子供達がやってきます。
小学部から高等部まで、全校で400人近くいます。
養護学校としては、かなり規模の大きな所です。(ウチの県では最も大きな養護学校です。)

  ー明日の記事へ続きますー