ユッコ姉の日記

日々思うことをタリラリラン♪っと・・・。

障害児教育の実情・・・(1)

2007年09月17日 06時59分41秒 | 子供・・・
昨日の記事で予告したとおり、
今日から5話、オシメについての話しを書いていこうと思いますー。
オシメが小学校に入学してから、中3の現在までの話しですー
沢山悩んで、沢山泣いて、意見の食い違いから沢山喧嘩もしてきましたー。
これからの事を考えていく為に、今までの事をまとめていきたいと思いますー
では、どうぞー


オシメは小学校6年間を普通クラスで過ごしましたー。
障害児を持つ親をしていると、よく、
「親の見栄で、ムリに普通クラスに入れられてる子供が可愛そうだ!
 本当に子供の事を思うなら、子供に見合った所に入れてやるのが親の務めだ!」
という意見を聞く事があります。
でも、それではそれを言った人は、
特殊学級や養護学校の事をどれだけ知っていると言うのでしょう?

特殊学級も養護学校も、その地域、その学校によって全く違うんです!
そこにいる先生によっても全く違ってしまいます。

オシメは、先生が前でみんなに向かって話す事を理解する事は難しかったのですが、
マンツーマンで教えれば、キチンと理解する事が出来ました。
それゆえに養護学校には入れませんでした。
確かに、普通クラスでは少し、辛いものだったと思います。
それでは特殊学級に行ったらどうだったのでしょう?

ウチの学校の特殊学級は、勉強よりも、”子供達が楽しく学校に来れる事”を目的としていました。
直接、特殊学級の先生にも聞きました。
でも、その時に言われた事は
「ウチは、学業の向上は目的とはしていません。
 この子達は、この先社会に出たらきっと辛い思いを沢山するでしょう。
 だから、今のうちだけでも楽しい思い出を作ってあげたいんです。
 ですから成績を上げようと思われるのなら無理です。」
(これ↑は、ウチの小学校の特殊の先生の考えですので、
 特殊に関わる先生全てがそうだ。と言うわけではありません。)

地域によって入る学校が決まっている以上、
私には普通クラスか特殊学級の2つしか選択肢はありませんでした。

オシメは”軽度の発達障害”あるいは、”軽度の自閉傾向”と言われています。
(病名がいくつもあるのは、行く先々の医者によって診断名が違うからです。)
しかも、オシメの場合、
いわゆる高機能自閉症(アスペルガー症候群)にも、IQのわずかな数字でたどりつかず・・・。
つまり、完全な障害児でもなく、かといって普通でやっていくにはちょっと問題があるーという、
ものすごーく中途半端な状態でした。

この状況で、私はどちらのクラスを選ぶべきか・・・
普通クラスと特殊学級では、あまりにもその中身に差がありすぎました。
そして私は周りの親さん達の協力の元、普通クラスを選んだんです。
周りの親さん方の協力がなければ、実現できなかったかもしれません。


ーこのお話しは、シリーズで、<5>まで続きます。ー


☆(この4月からは、特殊学級の事を「特別支援学級」。
  養護学校の事を「特別支援学校」と、名称が変わりましたが、
  まだ定着していませんので、分かりやすいように旧名称のままで書きます。)