ユッコ姉の日記

日々思うことをタリラリラン♪っと・・・。

山村って・・・(1)

2006年09月25日 06時49分34秒 | 思う事・・・
さて、長ーいお仕事の話は前回で終了しました。
今日は、私と主人が行っていた仕事先の事を少し・・・

「主人の仕事」を読んでてくれた方は想像がつくかもしれませんが、
今回の仕事先は全て山奥でした。
それも、ウチの県の端っこ。もう少し先に行くと隣の県です。

我が家からおよそ50km。山道の国道を約1時間かけて行きます・・・。
山の中にある小さな集落は、積雪量も半端じゃなく、毎年5m以上積もります。
類にもれず、お年寄りばかりです。
県内でもトップクラスの長寿の村で、役場に行くと、長寿番付が張ってあります。
集落の中の最年少は55歳。
住んでいる方は、圧倒的に女性が多いです。

実はここ、私の祖父母が生前住んでいた所(築100年の家があります)で、
現在は、私の父が時々やってきては、趣味で家のアチコチを修理しています。

いまだに、かやぶき屋根のお家が沢山あります。
もっとも、現在はかやぶき屋根を大きなトタンで被い、カヤを替える事は殆んどありません。
ですから、そのトタンの塗装にうちは度々呼ばれます。

さて、よく”お年寄りは弱者”と言われますが、ここのお年寄り達は極めて元気です。
だてに私の倍も生きていません。


今から7年ほど前、初めて主人に塗装仕事を頼まれた時の事・・・。
私は主人の持ってきた見積書を見てビックリ!
私 「どーして、こんなに安くしてるの?」
主 「いや、ここのお婆さんが、お宅とは親戚なんやで安くしろ!って言うから・・・。」
あっけに取られた私・・・。
私 「親戚って・・・。 あのねー、ここは、私の祖母の、 妹の、娘の嫁ぎ先のご主人の、
   実家だよ。
   ここまで親戚って言ってたら、村中全部親戚だし、日本中親戚だらけだよー!
    
   私の祖母 → 祖母の妹   娘の夫の親の家
     ↑       ↓          ↑
    私の父    妹の娘 →結婚→ 娘の夫     (どこまで親戚が続くんだー
     ↑                             もう、日本中親戚の輪!  
     

又ある時は、
「ウチは1人暮らしやし、子供も家を出ておらへんし、
  年金だけで生活しとるで、金がないんや。でも、雪で屋根をやられてなあ~。
  お爺さんももう死んでおらんで、なんとかしてもらえんやろか。」
お人好しの主人は、とっても安い見積りを出してあげました。
私「このおバカーー!  
  あそこはお爺さんが戦争で亡くなってるから、その戦没者遺族年金と、
  自分も定年までしっかり会社に勤めて厚生年金も貰ってるし、
  子供の人数も少なくて出費も少ないしで、村の中でもかなり裕福な家だよー。」

値段を安くする為に、足場をなしにして命懸けで、
往復のバカにならないガソリン代も我が家持ちで・・・
まったく、こっちの方がいいように食い物にされてしまいますう・・・。

お年寄り、恐るべしです。


「山村って・・・2」はこちら


コメント
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