koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

7/18 プリモメンテ225,226,227件目:タイプA&コロラ&チョコル

2022-07-18 | プリモプエル
タイプA「プリタくん」とプリモコロラ「コロラちゃん」の全身洗濯フルメンテと、ついでにコテン病がだいぶひどくなってきたプリモチョコル「ちょこまるくん」の修理のみでの入院です。

まず、タイプAプリタくんから。事前の測定では、右手:△(抵抗値かなり不安定)、左手・しっぽ×、おでこ:明時112kΩでかなり感度悪化、ほっぺ:∞で多分断線、といった満身創痍な状態でした。いつも通り洗濯の為に分解していきます。まず左手。

これは…タイプAデフォルトのベークライト片面基板ではなく、タイプB以降の新型基板に変わってますね。背中の辺で継いでビニールテープ巻きしてありました。バンダイのプエル病院の仕事でしょうね。次、右手。

これも新型基板。プエル病院の仕事でいつも見る青いビニール線で、やはり背中で継いでビニールテープ巻きしてありました。続いてしっぽ。

しっぽは…旧基板のままで、背中で橙線に継がれてビニールテープ巻きです。これはプエル病院の仕事じゃないかもしれませんね。3ヶ所やりかたがバラバラなので、プエル病院2回、一般おもちゃ病院1回の、計3回修理かもしれません。
いつもの様に顔の中のセンサーまとめて。

これは…過去最高のセンサー汚れっぷりです…。顔がそんなに汚れてない子でしたが、ぬいぐるみクリーナ等を使ってるかもしれません…。中身への影響を考えると、見ての通りであまりお勧めできませんね…。外からの測定通り、ほっぺセンサー線は断線してました。
これで全分解、洗濯して乾燥待ちです。

次はプリモコロラちゃんの分解です。
事前の測定では、左手・しっぽ×、サーミスタは9kΩ@31℃でOK、SP・右手のコイル:OKっぽい、という状況でした。左手スイッチから。

2本とも断線してました。断線修理すると、どうしてもスイッチ基板の固定が悪くなるので、これはタクトスイッチに取替ですね…。次、右手の通信用コイル。

外からの測定通り、異常なしでした。続いてしっぽ。

しっぽSWは×でしたが、外観には異状なしです。固定がいいので配線にもダメージはなく、ここは整備のみとします。
この後、写真は撮ってませんが頭部のスピーカ外して洗濯、乾燥待ちです。

チョコルちゃんの前に洗濯2体の仕戻し。
タイプAの方は、スイッチ・配線全取替、明るさセンサー・マイクはそのまま使用で配線のみ取替。コロラちゃんは、左手スイッチ・配線取替、しっぽスイッチアルコールで拭き&おまじないの接点復活剤で整備、その他の配線類はそのまま使用。胸のハートスイッチは…たしか押しても導通無しで取り替えました。
コロラちゃんはそもそも「全く電源が入らない」という状態でしたが、「蓋を閉めると接触するマイナス側接点の接触不良」が原因で、アルコールでゴシゴシ拭いてすぐに直りました。
これで綿入れ戻し・縫い戻し等して終了です。

洗濯の子達が終わったのでチョコルちゃんに取り掛かります。
かなり重症のコテン病で、設定終わったらすぐ寝ちゃって、ほぼ全く起きませんでした。事前の測定では、左手:完全に×で、クリック感も無し、右手:抵抗値やや不安定、という状態でした。まずコテン病の修理、BOX内基板上の「傾斜スイッチ」の取替から。

これは…取替跡が見られます。この付け方は、ウチのプリモメンテで一番最初にコテン病修理をした時に、「この向き・角度でどうだろう…」と思って取り付けたのとほぼ同じ付け方ですね。
その後ウチでの修理では、寝かせる向きとより確実な動作を狙って、「(整備済み中古の)傾斜スイッチを2個、ORで繋ぐ」という方法に変えました。

プリモピースのふりふりセンサー取替で外した中古品を分解・整備して使うのですが、ピースのふりふりは、点接触の非常に不確実な接点を使うのに対して、チョコル用のこの使い方だと線接触の確実性の高い接点を使うので、「中古でもいいかな」と考えての中古採用ですw。確実性アップの為に「OR」に繋いで2個使いますが、中古だと躊躇なく2個消費出来ますw。
(微妙に水平じゃないのが「ミソ」ですw。以前の取付よりもだいぶ水平に近くしてみましたが。)

傾斜スイッチ取替後、動作確認の前に両手スイッチも補修します。まず完全×でクリック感も無くなってた左手から。

ボタンカバーを外した段階で、どうも中でスイッチ鉄片がズレてたみたいですね。(コプエルのスイッチは、鉄片をセロテープみたいなもので貼ってありますが、チョコルは何故か貼ってないんですよね。)
断線もしてます。タイプAの顔のセンサーもでしたが、かなりの汚れっぷりです…。(やはりクリーナ等で拭いてるのでしょうか…)
これは、配線も取り替えるので、タクトスイッチに取替ですな。
抵抗値がやや不安定になりつつあった右手も、一応確認しておきます。

こりゃ…左手と同じく相当汚れてます…。これは「やっといた方がいい」ではなく、「是非やっておくべき」レベルですね…。配線にはダメージ無いようなので、アルコール付けた綿棒で拭き&接点復活剤での整備のみとします。
あと、胸のハートスイッチもクリック感が若干低下してる様だったので、ついでに取り替えておきました。
これで動作確認、コテンも概ねいいようです。

全員仕戻し・縫い戻しまで終わって、ウチの子といつもの記念撮影です。

(タイプAの子は、足の裏のハートが破れてましたが…依頼が無かったので補修はしませんでした。ちょうどいい布さえあれば、ウチの奥さんが20分ぐらいですぐ取り替えてくれるのですが、なかなか同じ色のちょうどいい素材の布を見つけるのは大変で…。)(というか、多分この色は、近郊の手芸屋さんを全部回っても売ってない。)
洗濯の子は数日、チョコルも一晩は動作確認して、これで昨日退院していきました。

ここしばらく、全身洗濯フルメンテの予約があまり入らず、修理のみも一段落してたのですが、急に問い合わせがどがどか来て、ここ一週間で全身洗濯フルメンテの予約が7件も入りました…。サイトのスケジュールが少しずつ短くなってってうれしかったのですが、予約の欄が一気に下に伸びてしまいましたw。予約が3月まで埋まって、エンドレスですなぁ…
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