koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

7/27 プリモメンテ232件目:おうたたっぷり

2022-07-27 | プリモプエル
おうたたっぷり「ぷーちゃん」の修理のみでの入院です。

事前のメールのやりとりで「左腕、脇部分に断線がみられます」とあったので、…どういう事?「切開して中を確認したという事ですか?」と問い合わせのメール打ったのですが、回答が無い…。しかし、特に切開・補修跡はありませんでした。
あと、しっぽも効かないとの事。まあ普通に修理していきます。

事前のチェック(スイッチ・センサ類の測定)の為にコネクタ部見てすぐ分かる、

左から、右手:茶、左手:赤の線が使ってあるのは、スイッチ部に半透明基材の「改悪基板」が使われてて、基板付け根で固定の悪い方の配線がすぐ切れる、おそらく「後期おうたたっぷり」です。×だった左手から。

案の定です。例の「改悪基板」で、案の定基板付け根で固定の悪い方の配線が切れてます。これはBANDAIの設計ミス及び、施工で何とか工夫もできるのですが、作る作業者も何の工夫もせず指示通り作っただけ、といった「最初から」の不具合です。おそらく「前期→後期」で仕様変更した後、1年ぐらいで「スイッチが効かなくなった」という修理依頼がプエル病院にじゃんじゃん来たんじゃないでしょうか…。(ちなみに「左腕、脇部分に断線」はありませんでした。)
次、一応OKだったけど抵抗値が不安定だった右手。

一応OKだったので断線はしていませんでした。続いて、×だったしっぽ。

ここも左手と同じです。改悪基板のせいで、基板付け根で固定の悪い方の配線が切れてます。

おうたたっぷりの配線は耐候性が高くあまり硬化せず、途中で断線してる事があまりないので、配線は先端切り縮めで、スイッチ3ヶ所取替のみとしました。
最後にちょっと確認・手入れ。
おうたたっぷりは「ちょっと触っただけで電源が落ちる」というトラブルをよく聞きます。引き出し式の電池BOXの奥(分解しないと見えない所)、基板側のスプリングと接する所のサビ(くすみ)で導通不良になるのが大きな原因と考えています。電池BOX部、全分解はしませんが、下側のネジ2つ外して上側のネジ2つは緩めて、下半分だけをすかせて引き出し部を外して、接点の確認・アルコールで拭いておきます。

そうですね、それほどでもないですが、やはり指紋が付いてました。手油が付くと徐々に状態悪くなっていくので、アルコールで拭いておきました。(ちなみに、見慣れない電池が入ってる…と思ったのですが、単3電池を入れて単2サイズにするアタッチメントでした…。寿命が短い分で決して安くはならないと思うので、単2を使って欲しいですね…。)

これで組み戻し・綿入れ戻し・縫い戻しして終了。
今日は有給取って「プリモ修理休暇」ですw。朝から作業して約2時間ですね。これで一晩動作確認して、明日には退院できるでしょう。
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