pansaaのSF回想1 ~ 出会い ~

2010-02-26 11:07:08 | SF回想編

前回分 からの続きです。
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私はSoldier of Fortune II(SoF2) というFPSを約5年プレイしていました。
SoF2が私の初めてのFPSであり長年プレイを楽しんでいましたが、
プレイ人口の減少によって日本鯖でプレイする機会がなくなりました。

丁度その頃ハンゲームから無料FPSのサービスが開始され、
行き場を失っていた私のFPSへの情熱はSpecial Force(SF) へ注がれることになりました。
(正確には逃避物としての捉え方が強く、熱中出来るものであれば何でも良かったのですが、案外面白かったので続けることになりました)

実際にプレイしてみるとゲームシステム自体に驚くことはありませんでしたが、
プレイ中に飛び交う日本語でのチャット等、ほのぼのとした雰囲気に驚きました。
普通FPSというと殺伐としていて黙々とプレイするというのがスタイルだと思っていたので、
そういった従来のスタイルからかけ離れたSFはすごく新鮮なものに感じられました。
この時期はSFというゲームを純粋に楽しんでいました。


プレイを始めて2週間ぐらい経った頃には、ゲーム自体を楽しめても試合を楽しめない状況になり徐々にSFに飽きていました。
何か面白いことはないかなと何気なく2chのSFスレを見てみると、そこではある人物が話題になっていました。
それが"ゆっきぃ" でした。

話を要約すると、ゆっきぃは個人戦によく出没して、いつもぶっちぎりのスコアだということでした。
今までの経験上K/Dが高いプレイヤーは全て期待はずれだったので、
半信半疑ではありましたが少なからず期待はしていました。
(当時のゆっきぃはK/Dが4を越えており、私が見た中ではダントツの高さでした)


その日から検索を利用してゆっきぃを探すものの、タイミングが悪いのかなかなか見つけることが出来ませんでした。
2日後ぐらいにゆっきぃを見つけることが出来た時は、何かを達成したような喜びがありました。
さっそく部屋に入ってみると、ゆっきぃは何やら他のプレイヤーと会話をしていました。
ゆっきぃは粘着や質問を受けることが多いのはゆっきぃが書いた記事にありますが、
その当時私はそれを知らなかったので第一印象は"おしゃべりなやつ"でした。

案外会話が長く続いていたので、早く始まらないかなと少しイライラしていたのを覚えています。
そうこうしている内に会話が一段落し、ゆっきぃが次の試合をするためにマップを変えるとトレインになりました。
やっと始まると意気込んだのも束の間、ゆっきぃが言い放ちました。

ゆっきぃ 「わートレインだー」
ゆっきぃ 「トレインは得意マップ」


私はこの時確信しました、このおしゃべりはダメだ・・・と。
多少のがっかりはあったものの、後の活動に大きく影響を及ぼすことになったゆっきぃとの戦いが幕を開けました。
終盤まではお互い譲らず大接戦を演じていましたが、終盤私はリスポーンに恵まれ、何とか僅差で勝利を手にすることが出来ました。
とりあえず勝利したということで安堵はしましたが、ゆっきぃとはほとんど正面から撃ち合うことはなかったので、強いかどうかは良く分かりませんでした。
心にもやもやが残る中ロビー画面に戻るとゆっきぃは即座に言い放ちました。

ゆっきぃ 「今日初めて負けた」

他のプレイヤーもゆっきぃが負けた等と発言、少し落ち着かない様子でした。
ゆっきぃに敗北をプレゼントしたことで嬉しかったのですが、この時はよく喋るなーと思っていて少し笑っていました。
ゆっきぃは周りの雑音を気にする様子もなく、次の試合に備えて準備を呼び掛けていました。次のマップはキナバル。
キャンパーが好むマップであり、キナ8winなどの発言はSFプレイヤーにとって懐かしい響きでしょう。
一般的にはあまり好まれないキナバル、しかし、このキナバルでの個人戦こそが私の分岐点の一つであったことに間違いありません。
そうして波乱に満ちたキナバルでの個人戦がスタートした。

序盤はお互い順調にスコアを伸ばしていき、スコアが5,6辺りになった時にゆっきぃと正面から撃ち合う機会が訪れた。
詳しい状況は忘れたが、こちらが有利な状況には間違いなかった。
しかし、負けた、完全に撃ち負けた。
その瞬間私の中のゆっきぃのイメージが180度変化した。


強い、ただそれだけだった。


初めて自分と同等以上の力を持つプレイヤーの出現により私は震えていた。
一気に緊張が高まり、勝ちたい、勝たなければいけないと焦りが生まれ本当にガクガク震えていた。
勝ちたい気持ちとは裏腹に中盤以降はどんどん差が開き、終わってみれば10以上の差をつけられていた。
完璧な敗北だった。

その後も数戦やったがどのマップでも10近くスコアを離された。
私としてはまだまだ続けたかったが、ゆっきぃはクランでの活動があるらしくその日はそれでお開きとなった。


ゆっきぃが去ってからは最初に勝ったことは当に忘れ、ただただ敗戦のショックを引きずっていた。
しかし、同時に心の底から湧き上がる情熱に気付いた。
時間が経つにつれ情熱は膨れ上がり気付けば興奮し、一人ロビー画面を眺めながらニヤニヤしていた。
初めてSoF2をプレイした時は本当にボコボコに叩きのめされた。
FPS自体は初めてであるが、ゲーム自体は得意だったのでショックが大きかった。
ただ、その敗戦は私の負けず嫌いに火を付けてくれた。

今回のゆっきぃとの戦いもそれと同じ感覚だった。
私は忘れていた感情を思い出し、ゆっきぃに勝つためにSFに力を入れようと思った。
大多数の人にとっては単なる日常であったが、私にとっては大きな大きな1日となった。


ゆっきぃの存在を知り味わう敗北、湧き上がる情熱。
クランSOLへの憧れ、SOL1次メンバー募集が始まり迷いの中で下した決断。

次回 SF回想2 ~ SOL1次メンバー募集締切 ~
↑の予定だったが次回 pansaaのSF回想2 ~ もう1つの出会い ~


pansaaのSF回想 ~ はじめに ~

2010-02-26 11:05:37 | SF回想編

こんばんは、ゆっきぃです。
今回は元SFプレイヤー向けの記事です。
Special Force を引退して今年で3年目。

SFではクランSolitude [SOL] を設立し、数々の強豪クランと戦い、一時期はほぼ無敗に近い戦果を収め、
大会にも何度か優勝したりしたことは当時からこのブログを読んでくれてる方は覚えてくれてることでしょうか。
CSでの有名人KeNNy率いるDsを筆頭に、強敵に取り囲まれていた日々。
その中で身の丈以上ともいえる結果を残すことができたのは、当時の仲間たちのおかげです。


当時、SOLのレギュラーメンバーといえば誰でもある程度SFでは名前が売れてたと思いますが、
その中でも、特に実力派プレイヤーとして名を馳せていたメンバーがいました。
彼はpansaa

今回、当ブログのUO回想 の更新されなさに辟易した彼が、
「ゆっきぃの代わりに俺がSF回想を書いてやるよ!」
ということでSF時代を振り返って執筆してくれることになりました。
(UO回想はいつかまた更新するよ!)


SOL 第一期レギュラーメンバー
1, ゆっきぃ
2, Mendoh
3, UV塗装
4, pansaa
5, whitelamp



当ブログで他人の記事を連載するのは初めて。
あー、これでブログ更新少しサボれる。(検閲)
以下は全てpansaaの筆です。


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はじめに


ブログという掲載の場を提供してくれたゆっきぃに感謝しています(はぁと)
今更SF回想かと思いの方もいらっしゃると思いますが、ゆっきぃ、SOLの内側等、
今まで語られることがなかったことを主観的な目線で書いていき、
ゆっきぃが見ていたSFとは別視点からのSFを描いていければと思っています。

最後に、ゆっきぃが刺身であるなら、私はたんぽぽでありたい。


目次

pansaaのSF回想1 ~ 出会い ~
pansaaのSF回想2 ~ もう1つの出会い ~
pansaaのSF回想3 ~ SOL1次メンバー募集締切 ~
pansaaのSF回想4 ~ 再会 ~
pansaaのSF回想5 ~ 決着 ~