Civ4 5人プレイ(3) ~ 独走へ ~

2008-01-01 17:34:04 | Civilization

Civ4、5人プレイレポートです。
前回分から読んでください。
Civ4 5人プレイ(1) ~ 華の都パリ ~
Civ4 5人プレイ(2) ~ 戦争の次の戦争 ~



日本・アラブとの戦略会議を行い、作戦が決定された。



まず最初に、先制攻撃という形でアラブがドイツへ宣戦布告する。
するときっと、ドイツの同盟国となっているギリシャもアラブに宣戦布告する。
アラブ・ギリシャ国境地帯が炎上すれば、ドイツも援軍としてギリシャ国内に軍を派遣すると予測できる。
その1ターン後、ドイツ軍が北方に移動したのを見計らい、海上待機していたフランス軍が南ドイツ地方西海岸から上陸する。
慌てふためいたドイツ軍がその場でありあわせの兵力を西海岸に集めようとしたとき、
さらにその1ターン後には同じく海上待機していた日本軍が東海岸から上陸する、という手はず。
三方向からの時間差攻撃である。

作戦の効果を最大に引き出すのなら、本当はたった1ターンじゃなく数ターン待ったほうが効率がいいのだが
もしぐずぐずしてドイツ軍が本格的にアラブ戦線へ到達してしまうと、アラブ軍の戦力じゃギリシャ・ドイツ連合軍を抑え切れない。
もしもアラブ軍が壊滅してしまえば、それは許容しがたい損失を招く可能性があるのだ。
ドイツ軍をギリシャ国内に移動はさせるが、アラブ戦線に到達する前に南に引き返させる必要がある。
このシビアなタイミングを完全に把握する情報網は今はないので、安全を優先して1ターン差ということにした。


ちなみに、この作戦の全貌を説明したのは日本にだけであり、アラブには時間差でフランス軍が上陸するとこまでしか説明していない。
日本が参戦することそのものをアラブには隠したままである。
あまりにもこちらが強大な戦力だと知らせると、アラブが変な考えを起こす可能性があると見たからだ。

この時既に、軍事力1位がフランスで軍事力2位は日本、ドイツは3位だった。
ドイツもかなりの兵力を削減していた模様で、しかしアラブへの侵攻の為に軍拡準備に入っている体制だと読み取れた。
ので、兵力が揃いきる前に宣戦布告したかったのである。
ちなみにフランスと日本の間ですらも2倍もの兵力の開きがこの時あった。


そして、

アラブがドイツに宣戦布告しました!
ドイツ 「三都市しかもってないくせに!」

ギリシャがアラブに宣戦布告しました!
ギリシャ 「これでもやるのかね。」
ドイツ 「アラビアを地図から消しましょう。」

アラブへ個人チャット。
フランス 「持ちこたえられるか?」
アラブ 「死亡wwwwwwwww」
フランス 「ok、次のターンを待て。 笑いが止まらなくなるぞ。」


1ターン後、フランス軍艦隊が南ドイツ西海岸沖に現れる。

フランス 「東洋の後進国同士の争いに首をつっこむのもなんだけど、フランスはアラビアを支援する。」
日本 「日本もフランスに同調します。」

フランスがドイツに宣戦布告しました!
日本がドイツに宣戦布告しました!

ドイツ 「侵略者共め・・・。」


東洋大陸に戦争の旋風が吹き荒れた。
世界大戦の始まりである。



開戦から1ターン後、フランス軍艦隊に輸送され、擲弾兵11個と銃士隊4個からなる海兵軍団がドイツ南西部ケルンに着上陸した。
やはりドイツ軍主力部隊は北方にいるらしく、ケルンの防備は手薄だった。
古代時代からの旧式ユニットである戦士・弓兵・チャリオット兵で守られており、
大した抵抗もないままわずか1ターンでケルンを占領、破壊する。 損害は無し。

ケルンの向こうはすぐに首都ベルリンが見えており、ドイツの喉元にナイフを突き付けた形になった。
また、ドイツ南東部でも日本軍の上陸が完了したようだ。
戦局は圧倒的優勢。 既に大勢は決しつつあり。



ギリシャ 「我が国は大陸からの自衛のため、アラビアに同調する。」
ギリシャがドイツに宣戦布告しました!

って、寝返りはやっ!
アラブに事情を聞くと、前から交渉は行っていたとのこと。
このギリシャの裏切りにより、情勢は一気に世界対ドイツとなる。
これにより、北部ドイツ地方のハンブルグがギリシャ軍により占領され、南東部のクシャーンは日本軍により占領された。
既にドイツはボロボロである。


フランスの戦争目的は、ドイツの没落にあった。
既にこの目的は十二分に達成されたろう。
別にドイツ領が欲しいわけでもないし、これ以上の戦いの継続はフランスにとってなんの益にもならん。
幸い軍も傷ついてないし。

ってことで、ケルンに艦隊を呼び戻し、海兵軍団は早々にフランス本土へと引き上げることにした。
日本軍にも連絡をつけると、日本はもう少しこの戦争に深入りするとのこと。
やはり植民地目的だろうか。
ま、せいぜい日本もアラブもギリシャも、ドイツ軍との戦闘で消耗してくれればいいさ。

フランス 「既にこの大戦は我が手を離れた。」
日本 「ドイツで散った同胞のためにも、日本は戦争を継続する。」
ギリシャ 「先進国はハゲタカのようだな。」

お前が言うな。


その後も日本から伝わってくる戦況を聞くと、ドイツ軍は領土を切り捨てながらの遅滞作戦を展開。
ミュンヘンとベルリンにてドイツ軍主力部隊が集結していたようで、日本軍はベルリンでの市街戦に突入するが多大な出血を強いられ損耗増大。
一度は日本軍がベルリンを占領するが、すぐさまドイツ軍がベルリンを奪還するという、泥沼の激戦となっていた。
まるで、現実の1945年のベルリン攻防戦みたいだ。
この戦いで、ドイツ軍主力と相対した日本軍部隊は壊滅状態となる。

そして激戦の末にミュンヘンがとうとうギリシャ軍の手に落ち、もはや兵力を消耗しきったドイツ軍にギリシャ軍の侵攻を止める手立てはなかった。
その勢いでギリシャ軍は南下しベルリンをも占領、先の敗戦の復讐を果たしたのだ。
こうして、東洋大陸において隆盛を極めたドイツ帝国は滅亡し、この世界から一人目の脱落者が出た。
おつかれーと言い合い、ドイツプレイヤーはリタイヤとなる。

世界大戦、というか世界対ドイツ戦争、終結。



戦後、東洋大陸の領土状況。
北ドイツ地方はギリシャが併合し、南ドイツは日本の海外領土となった。
いったい、アラブはこの戦争で何を得たのだろう・・・。

一見ギリシャと日本が拡張され国力が増したように見えるが、俺はそうは考えなかった。
急激な領土の拡張は維持費を増大させ、経済を圧迫させる。
経済大国である日本ですらも少なからない影響が出るだろうし、ギリシャに至ってはさらに苦しくなるに違いない。
だからこそ俺は、戦争前に日本に東洋大陸の植民地化を許可したのだ。

しかし引き換えに、日本は念願の生産力を手に入れた。
日本にとっては、経済を圧迫させてでも手に入れるべきものだったのだろう。
これにより近い将来、日本は今まで以上に軍拡体制に入ると予測できる。
そしてその軍備はほかでもない、我がフランスへ向けられるものに違いがなかった。
フランスによる日本に対しての強権的服従政策、日本によるフランス追従主義、それらの終焉が近いことを意味していた。

ドイツの没落後は日本が仮想敵国になることはわかっていたので、フランスは既に準備を整えていた。
西洋大陸にて日本と陸戦になることを考慮し、ドイツへ外征した海兵軍団とは別に、本土防衛用に大戦中から騎兵隊20ユニットを生産配備。
また海洋国であるため、制海権を絶対的なものにするべくフリゲート艦22隻以上が既に竣工していた。



やはり海外領土の統治に経済力を奪われたか、GNPで日本を追い越しとうとうフランスがGNP1位に。
また、保有する兵士の数もフランスが1位で2位の国とは2倍の開きであり、生産力も人口も1位を走る。
世界中を相手にしても勝てる軍備の実現を謳ってきたが、独走状態に突入しいよいよ現実的になってきた。
あとは、どのタイミングで日本との雌雄を決するかである。

細かい部分で意外な局面はあったにせよ、他の全てが計算どおりに、上手くいっている。
ここからの戦略も、青写真は描かれている。
いよいよこのゲームも佳境かな。


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