ヘボのアルバム (続編)

四季折々の戯言を・・・
そこから何が読めて来るか?

     『 ヘボちゃん女王蜂の休眠姿!!!③ 』

2016-12-29 09:33:53 | 日記

             


三宅名人とは「キイジス」移入を通して親交を深めて行く・・・ 毎年のように奥さんと信州まで出掛けて来てくれた!
当然の事ながら我々信州猿(さる)達は串原詣でを頻繁にして行く・・・ 何と言っても飼育箱の多様性には驚かされこの面で大いに学ぶ!!!
三宅式が主流なんだろうが実に多種歳々だった!!!
yも三宅式飼育箱を4箱~5箱と購入した。 偶々、家のりホームをしている時期とも競合し出入りの御大工様に20箱も造って貰う!!!



これを境にして恵那の加藤さんと知り合いになる・・・
加藤式「合掌造り飼育箱」の名手だ!!! 加藤さんの作は実に銘品で厚板を使い、これに合掌造りを模した屋根を付け、且つ杉皮を張ると言う手の混んだものでyの知る限りではTopクラスの飼育箱と見て来た・・・
或る時「造ってくれますか?」と問うと二つ返事で応じてくれた。
実は、この数年前からパソコンの勉強をしていて面白半分に駄洒落本をパソコン入力し、これをEPSONプリンターで印刷、これを製本屋で和綴じにするという遊びを始め出していた。
「極楽蜻蛉の昆虫記」、「極楽蜻蛉のヘボ談議」、後の出した「ヘボ・ヘボ、ヘボ・・・・」等々・・・A-4で片面カラー印刷、それを和綴じと言う拘りの駄洒落本だった。
何れも50~60ページのヘボを中心とする蜂族、そしてオモロイ昆虫達の生態を突っ込んで書いた代物で結構評判を呼んだ。最初は知人、兄弟衆に無料で配ったが財政が持たなくなると言う失態を演じた・・・
これ等の駄洒落本に痛く共鳴してくれた一人に恵那の加藤さんが居た。加藤さんは当時三重大学の松浦先生とも親交が深く松浦先生からも「極楽蜻蛉のヘボ談議」等分けてくれないか?という話を受けプレゼントした記憶は新しい!!!
こんな余分な一件もあり加藤式「合掌造り」の飼育箱は9箱にもなって行った。



この飼育箱はyの造ったヘボハウスにドンピシャの見栄えで実は内心誇りにさえ思っていた出来栄えだった。 流石、恵那の建具屋さんだけあって造りが半端じゃァ~ない!!!   
其処へ東白川の安江さんの作、「燈篭仕立て飼育箱」が金七萬円で入って来る!!! これは、更に、恰好よかった。
そして、この頃を前後して足助の安藤登美夫さんが顔を出すようになる・・・ 物凄く人懐こい方で3時間近く掛けちょくちょく信州まで出掛けて来て深く突っ込んだヘボ談議に嵌って行く!!! 実に博学の方でyの所から多くの文献を持ち帰り一夜で読み解くと言う才能の持ち主でもあった!



この画像は度々来信州した折、どうしても美濃屋さんに合わせてくれ!と頼まれ、諏訪まで出掛け延々長時間ヘボ談議した時の写真である・・・若き日のドクちゃんが偲ばれる・・・

飼育箱の話しに戻すと安藤式の「入母屋飼育箱」も絶品で確か5箱も頂いた記憶がある・・・ これはやや大型になるが実によく出来ていた・・・
余りにモノ出来栄え故、yは、桧皮を買って来て飼育箱に葺いて遣る!!!という作業をした。4日も5日も掛け桧皮を葺いた!!!



胴丸の向うに「入母屋式飼育箱が3個もみえる・・・
この箱は今でも山の飼育箱の主流として君臨しているが、実に、成績が上がる飼育箱だ!!! 味噌は箱が2重(二重)になっている・・・
yの人生の中でこの頃が一番本場岐阜や愛知の蜂狂さん達との交流を深めた時期だったかも知れない?
三宅名人や加藤義男さんのお陰で東白川の今井さんや付知の高橋さん、そして足助の安藤一族、取分け安藤登美夫さん、安藤啓二さん、そして小川さん等等多くの著名人達とヘボを通して交流を深めて行く・・・ 錚々、西尾先生は4度も5度も教え子さん達を連れ、態々、信州までヘボ談議に来てくれた。。。
そして、この頃、こうしたヘボサミットも頻繁に行われていた・・・



安藤登美夫さんが博士号を取り愛称でドクちゃんと言われるようになる。ドクちゃんとは信州の山で10数回スガレ追ひをして遊んだ・・・その相棒には必ず近藤さんが付いてきてくれていた・・・今はどうされているか?嫁さんを貰ってからヘボちゃんとはオサラバ?したのかも知れない?
こうしてヘボちゃんに嵌り込んで行くがこの頃が一番の全盛期だったのかも知れない?信州も、岐阜も愛知もヘボちゃん情報で漲っていた!!!
今思うにこうしたヘボちゃん遊びを導入、発展して来た先人達が我を競ううように他界してしまった。 松浦先生、加藤義男さん、西尾先生、ドクちゃん、安藤会長、そして風の便りによると三宅名人まで・・・ 色々な意味でヘボちゃんに影響力があった方々である・・・

こうしてヘボハウスを通して交尾活動に嵌り込んで行く・・・交尾活動の先駆者と言えば美濃屋さんを上げなければなるまい!!!
自称蜂博士でスズメバチ研究所なる自営の研究仕事をしておられ。 ビニール・ハウスやガラス温室を使って毎年20000匹近い交尾蜂を捕獲、越冬させ、春先自分の城に撒くと言う大規模地蜂研究をしている。 先ずこれだけの蜂狂さんは世の中広しと雖もこの方を置いて居ないだろう!!!
スズメバチの飼育研究でも半端じゃァ~ない!!! 昨今、「チャイロスズメバチ」の乗っ取り研究に嵌り込んでいるらしい?

交尾をさせる条件作りには飼育箱なくして語れない!!!
半人工的交尾蜂捕獲には飼育箱の条件出しが欠かせられない!
色々試みたが暗っぽい太陽光の入らないヘボハウスは好条件とはいえない!!!どちらかというと朝から太陽光が燦々と入り込む超明るいヘボハウスがイイ!!!
美濃屋さんの交尾ハウスを拝見していてこういう結論に至った。
ガラ温んで交尾させる!!! 夏の飼育を考えると余り好ましくなくどちらかというと寧ろ「No!!!」と言いたい!
詰まる所生育には涼しい所で万満タンに育てる・・・
この条件で交尾時期を見付け交尾期直前に飼育箱の移動!!!、ガラ温に入れると言う訳だ。
簡単のようでいて中々厄介だ!!!
それで編み出されたのが涼しい所での育成!!!!!、交尾が始まる直近でで明るいガラ温に移動、其処で交尾させるという条件出しだった!
この辺の話になると美濃屋さんの専売特許である!!! 美濃屋さんは常時ガラ温に入れて居るらしい?
そして、場所間移動が簡単に出来る方式確立が急がれた。





以来一人で交尾蜂捕獲作戦戦を心がけるようになり一人で交尾蜂採取に関する研究が進んで行く・・・これには移動という条件で飼育箱の構造に関する配慮が欠かせられなかったので飼育箱に付いてゴチャゴチャカキコした!。
此処に飼育箱の重要性がある。

こういう条件出しが出来るようになりもう10数年も経つ。
経験も積み今現在何ら問題なく順調な交尾蜂捕獲作戦が行われている・・・ 今年の結果も正月明けには捕獲が行われ結果が判明するがトラップ新聞紙の中には交尾蜂がゴロゴロ眠っている・・・

この標題テーマで謡っているお休み中のヘボちゃん女王蜂諸々の仕草を把握するには絶好の季節である!!!
得意カメラを常時3台は用意したい!!!そして、夫々の仕草、特徴を見てレンズを使い分ける!!!
これが最も大事になる!!!!!これまで大間か撮りたい仕草は、略、手中に収められているが古い機材のモノであって昨今の卓越した機材で画像品質の向上が期待出来るか? これを考えるとワクワクする!
当然の事ながら交尾撮影は撮影は暖かな日の午前中がイイ!!!





冬季休眠姿を取る時は氷点下以下の真冬日を選ぶ。 モデルさんが安定しているからである。
新発見はこれからのお楽しみとしてもう6~7年も前になるが Canon 10D + MP-E65という特殊レンズで数々ヘボちゃん体パーツ(部品)を暴き出した。
それは体毛(剛毛)であったり、触角の構造であったり、顔形、鼻紋であったりした。 取分け新鮮であったのは足の爪、鈎爪の秘密、雄蜂の触角、第1節(柄節)に存在する白い斑紋、これを見付けた時は胸が高鳴った!!! 文献等見てもこの斑紋について何ら触れられていなかったので自分勝手に「極楽紋」と命名した!!!!!
何故、雄蜂にだけこのような斑紋が存在するのだろうか?
そしてそしてだ!!! 触角の節も雄蜂と雌蜂で違う! 雌が12節なのに対して雄には13節もある!!!更に驚く事は雄の第1節:柄節には白い斑紋があるから驚かされる・・・



この画像で見るように雄蜂にだけ触角の第1関節:柄節にこういう白い斑紋が一条付いているからその謎は深まる!!! 
今度新しくした機材で如何なる新発見が見られるか? 物故レンズだが Olympus 20mm マクロレンズ + イクステンション・チューブで最大12~3倍の画像が得られる筈なので巧く機能してくれればまた新たな新発見が生まれるかも知れない?
新機材Canon 5D Mark Ⅲ が予想外に暗所撮影に強く良い画像を結んでくれるのでちょっと期待している・・・この作業、昨年する予定だったが婆の思わぬ急病で今日まで遅れに遅れてしまった・・・
今後、顕微鏡対物レンズの×20~30(倍)が使えるようならば其処には未知の分野がザラザラ出現すっるだろう・・・これって、満更夢の話でも無い!!! 其処には根気と機材補助の新グッツが要求されるが考えただけでもワクワクする・・・
こういう話になると胸が高鳴りノメリ込んでしまうから蛇の道と言えよう!!! 

さて~~~ッと!!! 画像の挿入!!! また、何10万~何100万枚の中から古い画像を見付けだすとなると、またまた、根気が居る・・・   少々、時間を頂戴・・・ 

色々と時間を要する作業で時間が掛かってしまったが、取り敢えずはこんな所で我慢して貰おう… 

    今年も、余す所一日となってしまった・・・  アッと言う間に日が経ってしまう!!!
この続きは新年に入り続けたいと思うが、来年もどうか御贔屓頂き年寄りの片思いにお付き合い下さい。 そして良い年をお迎え下さい!!! 
来年もイイ年でありますように・・・

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2 コメント

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Unknown (村夫子BUN)
2016-12-31 06:01:39
大変興味深かったこのシリーズは保存させて頂きました。

今年は本当にお世話になりました。
来年も宜しくお願い致します。
返信する
Unknown (極楽蜻蛉)
2016-12-31 10:42:27
BUNさん、今年も色々とお世話様になりました。特に、ドッサリ来た「胴丸飼育箱」には吃驚仰天でした!!!
初秋、某地での「スガレ追ひ」楽しかったです・・・結構居ましたね!!!
1~2週間前まで居た「キイジス」が忽然と居なくなったのにはガックリ!!! その前後で3~4週間も続いた秋の長雨の所為だったと思います。 あの長雨であの地は壊滅状態に!!!、そして近隣の山でもかなり潰れました!!!
来年は早めの「スガレ追ひ」を計画しましょう!!!

来年も宜しくお願いします。
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