仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
ほぼワタクシごと、たまにお仕事。

現地契約のお手伝い

2006-09-12 14:59:55 | 本音

本当は店で待っているだけでどんどんお客様がいらして、

お仏壇をお買い上げいただく、というのが理想です。

しかし、そんなものは夢のまた夢。

現実は営業担当の社員がせっせとセールスに回ります。

訪問して、「はい、買いましょう」と言われるまでに何度足を運ぶことやら・・・。

3年ごし、とか5年ごし、なんていうお客様もあります。

 

でもこまめに訪問して担当者とお客様の信頼関係が出来てくると、

「あなたに任せるから」と店に足を運ばずに契約してくださるお客様もあります。

それが「現地契約」。

 

「現地契約」の話が持ち上がったら、何種類かのお仏壇の写真を用意して

担当者がお客様に見ていただきます。

 

で、ここからが私がお手伝いする部分。

「これをお勧めしよう」という仏壇の全体像と部分の拡大写真とで

1本の仏壇につき数枚の写真を用意します。

撮影機材があるわけではないのでデジカメでひたすら撮るのですが

室内だし、お仏壇というのは「暗い」ものが多いのできれいに撮るのは

結構大変。

近づいたり、角度を変えたり・・・背伸びしたり、中腰になってみたり。

自分の情けない姿勢に気が付いてがっくり来ることも・・・。

 

デジカメで撮っただけでは見づらいものもあるので、レタッチソフトで修正して

なるべく大きな写真にして担当者に渡します。

(何しろお客様はお年の方が多いので小さい写真じゃ用をなしません)

 

「カタログでいいじゃないか」と思われるかも知れませんが、

当社のお仏壇は

車のように一定した仕様ではないのでカタログというのも作りにくいのです。

 

かくして「売れますように」と祈りつつ、せっせと写真を撮るのです。

この写真に加えてパソコンみたく仏壇にも「スペック」があればなおいいのに・・・と

思うのですが、思うだけで終わる哀しき平社員でありました。

 

 


新顔のお仏壇

2006-09-10 16:56:45 | 商品のこと

最近入荷したお仏壇。

塗りの金仏壇なのですが何といっても目をひくのがこの障子。

円窓。ラデン入り。私はこの障子を見た時

夜空」を連想しました。

つややかな漆の黒とラデンの神秘的な色合いがとても印象的

内部は浄土真宗本願寺派用のお仏壇らしく

柱部分もしっかり金ですが、金箔より落ち着いた雰囲気の

「金粉仕上げ」。

 

派手なお仏壇が好きな人には物足りないかもしれないけれど

粋な感じが大好きな、今イチオシのお仏壇です。

 

気に入った商品があると、

「誰か早くこの子の良さに気が付いてお嫁にもらってくれないかなぁ」なんて

娘を持った親の気分になってしまいます。

正直、「行き遅れ」にやきもきすることもありますが。

 

 

 

 


これはイチオシ。充電式電気ろうそく

2006-09-07 17:17:37 | 商品のこと

仏壇にロウソクは欠かせないけれど、やっぱり火の始末が心配、

という人が増えています。

お年寄りの一人暮らしや小さいお子さんのいるおうちはなお更。

都会では地震の関係から直火のロウソクが禁止されているところもあるとか。

 

この対策として今までは仏壇に据え置き型の、コードでつながった

電気コード式のロウソク(というよりローソク型のスタンド)」または

電池式のロウソク」がありました。

コード式は電池切れの心配はないけど、コードが邪魔になるという欠点がありました。

電池式は電球部分を指でタッチするだけ。コードがないので場所いらず。という

利点があったのですが、「消し忘れると、電池の消耗が速い」という難点が。

 

今回の「充電式電気ロウソク」は充電器にアダプターをつなげば

電池要らず。充電器と本体の印を合わせて待つこと5秒

これで約10分点灯して、自然に消灯します。消し忘れの心配もなし。

約10秒の充電で最大20分程度点灯します。

ロウソクのみのタイプならお手持ちのロウソク立てに立てて

使えます。ちょっと小さめですがロウソク立てと一体のタイプも。

 

ともかく、今イチオシの電気ロウソクです。


暇な時間の心得?

2006-09-05 17:37:24 | 本音

お盆も過ぎると、正直なところぐっと暇になります。

「秋のお彼岸」のなんのと言ってもやっぱり、お盆に比べると

パッとしない。(って、こんなこと言ってたら上司に睨まれるかも)

 

「暇だったら楽だろう」と思うのはシロートの考え。

これが結構ツライ!!時間が過ぎない!!

とは言え「暇だからじっとしてたらいい」というものでもない。

かといって、国道に面した店では表で呼び込み、という訳にもいかず。

そこで、

 

暇な時の販売員の心得その1

とにかく仕事を見つけて忙しそうに振舞う(活気のない店にお客さんは来ない!)

心得その2

なるべく外から見えるところで作業する(動く看板になったつもり!)

心得その3

お掃除はお金のかからない販促活動

(うらぶれた店にお客さんは来ない!暇な時こそ商品をじっくり見て『ウリ』を見つける)

なんてね。かっこいいーーーーーー!!

いつもこれが出来てりゃさらにかっこいいーーーー!!

「いつもやる気満々」とは言い難いけれど一応、目標ということで。

 

基本的に「店も生き物」と思っているので「澱まず、止まらず」

いつも何かしら変化があればいいな、と思ってます。

そして、「笑う門には福来る」。

これには自信アリ。賑やかなんです。ここの仏壇屋。

 

 

 


地蔵盆

2006-09-03 16:10:02 | 仏事のあれこれ

今日の朝日新聞にも「地蔵」に関する記事が載っていました。

今日のは「地蔵盆」について。

もっぱら京都とか滋賀あたりで行われている行事のようですが

「お地蔵様=子供を守る菩薩=子供のためのお祭り」という図式のようです。

記事によれば子供たちがお寺におまいりして、お経をあげたり

大きな念珠(繰り念珠)を廻したりした後にお菓子や福引で楽しむ形式と

あちこちの家へ子供が回って行って、お菓子をもらう、(記事では

『日本版ハロウィーン』という上手い表現をしていました。)形式とがあるようです。

私がひそかに尊敬する「仏壇を作る人の日々」というブログの作者の方(彦根)

ではお地蔵様のお堂を子供たちが回ってお菓子をもらうとか。

子供が大事にされるお祭りのようです。

 

ただ、ちゃんと調べたわけではないけれど、どうも「地蔵盆」をやる

地域が限られているみたい。山口県ではあまり聞かないし。

「子供のためのお祭り」が何故地域によって盛り上がりが違うのか

大いに興味のあるところです。

 


「地蔵のよだれ掛け なぜ赤い」(朝日新聞より)

2006-09-01 15:06:07 | 仏事のあれこれ

今日の朝日新聞の生活面に

地蔵のよだれ掛け なぜ赤い」という記事が載っていました。

記事によるとそもそもお地蔵様の姿に「よだれ掛け」の記述はなく、
民間信仰として広まったときに出てきたものでは?ということでした。

また、お地蔵様は子供との結びつきの強い、救済の菩薩であることから

(賽の河原和讃はよく親しまれてますね)


亡くなった子供のよだれ掛けをお地蔵様にかけ、
その匂いで亡くなったわが子を識別してかばってもらおうとしたのでは
ないか、という説も紹介されていました。

よだれ掛けの色も赤に限らず白、黄、青、緑、紫など20色ほどもあり、
金襴のものもあるくらいで特に決まりはないそうです。驚いたのは
このお地蔵さんのよだれ掛けの既製品を売っているお店があること。

京都は右京区の「カワシマ」というお店だそうですが、
お地蔵さんのよだれ掛けといえば、おばあさんなんかが手作りするもの、と
思っていたのでびっくり。

ま、例は悪いけれど雑巾の既製品が売られている時代、
お地蔵さんのよだれかけがあっても不思議じゃないか。

「赤」が多いのは昔から赤には魔よけの力がある、と信じられていたから
だとか。

 

この記事の発端となった読者からの便りには

「我が家の前の墓地にお地蔵さんが6体いらっしゃいます」と

ありました。いわゆる「六地蔵」とか「六道地蔵」のことではないかと

思うのですが、このことはいずれまた。

 

それにしても京都から北陸あたりでは盛んらしい「地蔵盆」。

寡聞にして、この近辺ではあまり聞きません。

どんないわれがあって、「地蔵盆」が盛んなのか?これもまた

興味がわいてきます。