店によって若干のちがいはあると思いますが、
お仏壇の規格は「尺」「寸」で表示されます。
扉(大戸・雨戸)を閉じた状態の巾が「2尺」とか「2尺2寸」
などといった規格寸法になります。
(○○代、という言い方をするところもあります)
この、「尺」「寸」といった尺貫法による表示はこの業界では一般的です。
経机なんかもサイズ表示は「一尺六寸」などと表示します。
ところがお客様は「家の机の巾は54cm」という風にメートル法で
測ってこられる方がほとんど。
そこで活躍するのが店に常備している「尺の表示もある」スケール。
ほんと、これがないと話がややこしくて仕方なくなります。
これは有名な話なのですが
1966年の計量法の改正により、尺貫法による定規や升などの製造販売は
禁止されました。その後、タレントの永六輔さんらの運動により
大工など伝統的な業種に限って尺貫法を使用することを認められ、
それに伴う定規などの販売もOKになったとか・・・・。
店に常備してあるスケールはこの運動の賜物、というわけです。
そう言えば以前、自分専用のスケールを持とう、と
ホームセンターで捜したところ、メートル法表示のみのものしかなくて
断念したことがあります。
市販品はホントに少ない。
お客様が自宅の仏具をメートル法で測ってこられるのも
むべなるかな、という感じです。
「伝統的な業種」というのが具体的にどういう職業か、
興味のあるところですが、それはさておき、
寸法のことから考えると、やはり仏壇・墓石業界も「伝統的な業種」という
ことになるんですね・・・・。
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