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京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

飛鳥寺(奈良県明日香村)

2022年02月19日 20時18分00秒 | 日記
 奈良博で「聖林寺十一面観音」展を観覧後、明日香村にある飛鳥寺を訪ねました。
"飛鳥大仏"で有名なお寺ですが初訪問です。






飛鳥寺は第32第代崇峻天皇元年(588)に蘇我馬子が発願し、推古天皇4年(596)に創建された日本最初の仏教寺院です。



昭和31年の発掘調査で創建時の寺は塔を中心に東に東金堂、西に西金堂、北に中金堂を配置し、お堂の周囲に回廊をめぐらし、また、回廊外の北側には講堂を配した日本最初の本格的寺院でした。





ご本尊の釈迦如来坐像(飛鳥大仏)です。
推古天皇13年(605)に鞍作止利により造立された日本最後の仏像(重文)です。

しかし、平安、鎌倉時代の火災により大部分が失われ、頭部に造立当時の姿を留めています。





向かって右側には阿弥陀如来坐像、左側には聖徳太子孝養像が安置されています。





中庭には、南北朝時代の「飛鳥寺型燈籠」があり、裏面には釈迦如来を表す梵字と"飛鳥寺"の刻名があるそうです。







寺の西には"蘇我馬子の首塚"と伝わる五輪塔がお祀りされています。

奥に見える小高い丘は蘇我馬子の邸宅があったと伝わる「甘樫丘」です。



次に奈良県立橿原考古学研究所附属博物館で開催されている「高松塚古墳壁画発見50周年記念展」へ向かいます。





「聖林寺十一面観音」 奈良国立博物館

2022年02月18日 09時53分00秒 | 日記
 2月15日は奈良国立博物館で開催中の「聖林寺十一面観音〜三輪山信仰のみほとけ」展に行って来ました。





片山東熊設計の旧本館です。
現在は"なら仏像館"として使われています。
特別展が開かれる西館、東館とは地下で結ばれています。





奈良博には"プレミアムカード"の企画があり、1年間有効で4回の展覧会が観覧する事が出来ます。
これで3500円なので前売りチケットの比ではなく断然お得です。






現在は奈良県桜井市にある聖林寺に安置されていますが、元は大神神社の神宮寺のひとつ大神寺、後に大御輪寺(だいごりんじ)のご本尊としてお祀りされていた観音像です。

明治元年の神仏分離令により聖林寺に移された事が今回展示されている文書から明らかになっています。

聖林寺収蔵庫で何度か拝ませて頂いていますが奈良時代を代表する"美仏"です。

明治19年に聖林寺を訪れた"お雇い外国人"フェノロサ(東洋美術史家)と教え子・岡倉天心により"秘仏の禁"が解かれました。

かっては和辻哲郎や白洲正子がその美しさを絶賛しています。

奈良時代を代表する木心乾漆造りの技法で造られ厳しいお顔の表情や天衣の曲線の美しさ、また、花弁の優雅さから日本彫刻の最高傑作のひとつにあげられています。

日本の十一面観音像で七躰国宝指定されている中の一躰です。





また、大御輪寺で十一面観音像の脇侍としてお祀りされていた地蔵菩薩立像(国宝・奈良法隆寺蔵)と日光・月光菩薩立像(奈良・正暦寺蔵)も展示されています。

神仏分離令でそれぞれ違う寺院に移されてから約150年ぶりの再会です。

聖林寺では老朽化した収蔵庫の建替えを計画されていて寄進やクラウドファンディングで資金を集められています。



今回、計画されている新収蔵庫(観音堂)は耐震構造で博物館の展示の様に360°から拝めるようになるそうです。





また、同時にこの時期に恒例となっている特別陳列「お水取り」も開催されています。



高台寺 北政所ねね様400年遠忌を前に

2022年02月17日 08時21分00秒 | 日記
 パークハイアット京都でランチを頂き、直ぐ北側にある高台寺へ。





2月11日の祝日だと言うのに「台所坂」には誰もいません。
東山界隈では、清水寺に次ぐ拝観者を誇る高台寺ですが寂しい限りです。

令和6年(2024)には北政所ねね様400年御忌の年を迎えます。





北方丈建設予定地の発掘調査も終わり、京都市埋蔵文化財研究所の報告書も出来ている状況です。

この日も庫裏前の庭園の整備事業が行われていて専属庭師の北山安夫さんが指揮をとられていました。

工事用の重機が入る都合で拝観コースが通常と違い方丈南庭にある門に変更させていました。





お陰で、いつもとは違う所から写真を撮れました。

方丈には武市斉孝氏の「観月の心〜さくらに願いを込めて〜」の襖絵とバロン吉本さんの襖絵が入っていました。



武市氏の襖絵は「北政所ねね様400年忌記念事業」で奉納されたものです。 









一方のバロン吉本氏の襖絵は「茜と勘一との恋人同士の襖絵」で、ねね様と秀吉公とが恋愛結婚された事にちなみ2017年に奉納された襖絵です。
こちらは撮影可になっていました。

高台寺では"ねねの道"の整備事業を皮切りに、庭園の整備や江戸時代寛政年間に火災で失った小方丈の再建を計画されています。



また、昨年に引き続き6月20日から30日まで伏見城の遺構・時雨亭で特別茶会が開かれます。

昨年も行きましたが、高台寺の高台にあるので、天気のいい日にははるかあべのハルカスまで見渡せます。

建勲神社(けんくんじんじゃ)

2022年02月16日 08時32分00秒 | 日記
 パークハイアット京都でイタリアンのランチを堪能し、次に大徳寺塔頭大光院を拝観しました。





先月1月21日にも来ていますが、次回の公開が全く未定なお寺だけに2度来ても価値があります。





前置きが長くなってしまいましたが、大光院の拝観の後、船岡山に鎮座される建勲神社を訪ねました。

通称"けんくんじんじゃ"と呼ばれていますが"たけいさおじんじゃ"が正式な名称です。







ご祭神は天下統一を目の前にしながら"本能寺の変"で自害した織田信長公です。

明治2年(1869)明治天皇は信長公の御偉勲に対して神社創立の宣下を出され、船岡山の中腹に社殿を新営されました。
また、6年後の明治8年には嫡男信忠公を配祀されました。







その後、明治43年(1910)には社殿を現在の山上に移されています。

拝殿前からは東に如意ヶ岳や比叡山が一望できます。









社殿の横から山頂への道が通じていて、標高112mの小山ですが見晴らしが抜群です。

船岡山は堆積岩(チャート)で出来ていて、所々に岩石が露出しています。

平安京造営の際なは北の起点となった山で、この南に大内裏が造営されました。

平安宮は中国風水思想に基づき、ここ船岡山を北を守護する玄武、東には鴨川を青龍、西には山陰道を白虎、南には当時あった小椋池を朱雀に見立て、四神に守られた都として造営されました。

久しぶりに登り増したが、かって平安宮が置かれた京都盆地を一望できるおすすめの山です。







パークハイアット京都 KYOTO BISTRO

2022年02月15日 08時25分00秒 | 日記
 2月11日は高台寺の南側にあるパークハイアット京都のイタリアンレストラン「BISTRO KYOTO 」へ。









ホテルのエントランスにある庭園は現代の名庭師・北山安夫氏による作庭です。

「ブリツカー庭園(叡心庭)」と命名され、説明板にあるようにハイアット会長ブリツカー氏の私邸から贈られた31億年前の石が使われています。







館内に入ると左手にはホテルのロビーが、右手には「BISTRO KYOTO 」の入口があります。
二年坂にも入口がありラグジュアリーホテルにしてはカジュアル感があります。

12時に予約をしていたので直ぐにテーブルに案内されます。



"前菜・京鰆のパスタ・メインはステーキの全4品コース"を予約していました。





①スモークプロシュートとエンダイブのサラダ
グリュイエールチーズ

普段はお目にかかれないサラダですね。

スモークされたプロシュートと野菜エンダイブと金柑のサラダの上に溶かしたグリュイエールチーズがかけられています。

エンダイブは見た目より歯応えがあり、プロシュートとチーズとの塩分、金柑の甘さとの相性が抜群です。

プロシュートをスモークするなら生ハムで良さそうなものですが、塩味の濃いのを避けられたのか?ここは井料総料理長のこだわりを感じます。

最初から非常に美味しい一品でした。





②手打ちパスタ
京鰆 カラスミ フレッシュトマトソース

鰆を使ったトマトソースのパスタです。 
わさび菜がのせられカラスミのパウダーがトッピングされています。

手打ちの麺は太めですがソースとよく絡み、わさび菜のピリ辛とカラスミの塩味とがプラスされ絶妙なバランス感覚で美味しいパスタでした。

欲を言えばスライスしたカラスミが欲しかったですね!







③牛肉のサーロインステーキ
堀川牛蒡 赤ワインソース

メインの肉料理です。
部位はサーロインですが赤身に近く、絶妙な焼き加減と相まって非常に食べやすかったです。
ソースも見た目ほど濃くはなく、年配者の方でも頂きやすいです。

添えられている堀川牛蒡は太さが10cm近くもある大きなものでこれだけでも食べ応えがあります。





④本日のタルト

この日のドルチェは"いちごのタルト"です。
タルトの生地もしっかりと焼かれています。

添えられたアイスクリームと生クリームを添えて頂くと"至福の時間"を感じます。

紀貫之の「土佐日記」ではないですが、"男もすなるスィーツ"です!



総料理長の井料剛さんです。

京都国立博物館の前にあるハイアットリージェンシー京都のイタリアンレストラン「トラットリアセッテ」からフォーシーズンズ京都の開業時にブラッスリー料理長、そしてパークハイアット京都の開業時には総料理長に迎えられたイタリア料理の名シェフです。