京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

文化財建築を訪ねる①大和郡山市 葉本(はもと)家住宅

2020年03月21日 07時11分00秒 | 日記
 2月28日は、よみうり文化センターの講座で奈良県大和郡山市の文化財建築を訪ねました。
講師は建築に造詣の深い二村盛寧先生です。

まず最初に訪れたのは国の登録有形文化財に指定されている「葉室家住宅」です。





明治23年から24年にかけて建築され、当時は両替商を営んでおり、その後肥料商を経て、戦後パン、メリヤス等を扱い現在に至っています。

虫籠窓の真ん中にある分銅の印は、両替商の名残です。

屋根には「むくり」がつけられ、「煙出し」が残り、表には「格子窓」や「ぱったり床机(しょうぎ)」が備わっています。

3月3日まで「大和なひなまつり」が行われており、商家などで代々伝わる「お雛様」が飾られています。



葉本家でも年代物のお雛様が飾られていました。
明治期の「御殿雛(ごてんびなの」です。





天井には「婚礼籠」が吊るされています。これは婚礼時にのみに花嫁が乗ってくる籠で、その後は天井に上げられます。
これは、花嫁はこの家に嫁ぐと、もう実家には帰れない事を意味しています。







「大和なひなまつり」期間中、生活用品の櫛(くし)、簪(かんざし)、笄(こうがい)などが展示され、無料で公開されています。







次に「箱本本館 紺屋」へと向かいます。