京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

並河靖之七宝記念館

2019年12月19日 08時34分00秒 | 日記
 12月14日、高台寺・圓徳院の"雪月花"の後、地下鉄東山駅近くにある並河靖之七宝記念館に来ました。




この邸宅は明治・大正期に活躍した七宝家並河靖之の七宝製作所兼住居として使われた"表屋造り"の京町屋です。

詳しい説明は駒札をご覧下さい。






建物は数寄屋建築の技が随所に見られ、軒先は長く、屋根裏で天秤の原理を利用し支えられています。建物の一角は池に据えられた石を土台にしており、室内からはあたかも池の上に建物が浮かんでいるように感じる仕掛けです。
この手法は廣誠院や對龍山荘を造った伊集院兼常の手法を模したものと思われます。(私見ですが、、)
また、室内も外国人との商談に使われる配慮が見られ鴨居を高くしたり、当時高価な輸入品のガラスをはめた障子などに見られます。




庭園を手がけたのは、七代目小川治兵衛(植治)です。西隣りに植治の住居があり交流があったのでしょうね。

明治23年に竣工した琵琶湖疎水の水を民間が初めて導水した例です。(工業用水を目的に引かれた第一号で、防火用水を目的に引かれた第一号は山縣有朋の別荘"無鄰菴"です)

解放感たっぷりの庭園に琵琶湖疎水の水をふんだんに使った池泉回遊式庭園はいかにも植治らしい庭園です。





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