京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

奈良西の京 薬師寺

2021年01月25日 07時33分00秒 | 日記
 薬師寺の創建は古く天武天皇の御代にまで遡ります。







天武天皇9年(680)、天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願し発願された寺院です。

天武天皇は寺院の完成を待たずして崩御されます。やがて持統天皇が即位され藤原京に薬師寺が創建されました。










大差には四神が描かれています。中国のみならず遠くインドやペルシャの影響も感じます。

「続日本紀」によると697年にはご本尊薬師如来坐像の開眼法要が行われています。







710年に都が藤原京から平城京へと遷都された際に薬師寺も現在地に遷っています。

天平時代までは金堂、東塔、西塔、講堂には装飾の裳階が付けられた伽藍が並ぶ天下の四大寺として栄えました。

その後、地震や火災、兵火に遭い殆どの伽藍を失います。

当時の建物で唯一残っているのが東塔(国宝 奈良時代 730年創建)です。各層の間に裳階を付けた三重塔です。



平成21年(2009)から初めての解体修理が行われ12年の歳月をかけ昨年の4月に完成しています。
本来なら落慶法要に続き一般公開される予定でしたが昨今のコロナの影響で順延され、この3月1日から初層が一般公開される予定です。



昭和43年(1968)より当時の髙田好胤管主により創建当時の白鳳伽藍再建の為の一巻千円のお写経勧進が始められました。
高田管主さまは全国を行脚され、また、テレビ出演を通してお写経による勧進を勧められました。

昭和51年(1976)には目標の百万巻のお写経を達成され、念願の金堂が落慶されました。

高田管主の志はその後も受け継がれ西塔、中門、回廊、大講堂、食堂(じきどう)と復興され古の白鳳伽藍がよみがえりました。





薬師三尊の脇侍の日光菩薩立像と月光菩薩立像です。




大講堂です。ご本尊は弥勒三尊像です。





食堂です。
通常非公開ですが、東塔初層内部公開と同時に公開される予定です。

堂内には田渕俊夫画伯により描かれた「阿弥陀三尊浄土図」がご本尊としてお祀りされています。
また、14面50mに及ぶ壁画「仏教伝来の道と薬師寺」が描かれています。
と書いていますがまだ、食堂内を拝観した事が無いので3月からの公開を楽しみにしています。







最後は東院堂(国宝 鎌倉時代)です。
ご本尊は聖観音菩薩立像(国宝 白鳳時代)です。

観音さまは三十三のお姿に変化されると言われていますが聖観音さまは変化されていない元のお姿です。



この日は融徳寺、唐招提寺、薬師寺と巡り、改めて奈良の文化財の素晴らしさや歴史の奥深さに触れた想いです。
(堂内の写真は絵葉書からの転載です。)

京都にも非常事態宣言が出され行けない状況ですが、過去記事にしてこなかった事や京都以外の記事も書きたいと思っています。









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