東大寺戒壇院が修復工事に入り、3年間、拝観停止になります。










そこで代わりに(?)戒壇院千手堂がこの間に公開されます。



上の写真3枚が戒壇院への石段、表門、戒壇院です。
鎌倉時代後期に東大寺の大勧進に任じられた圓照(えんしょう)上人は、その任中、諸堂の造営や修復に尽力され、この千手堂も圓照上人による建設です。

しかし、永禄10年(1567)に三好・松永の兵火により焼失しました。
慶長年間に自坊成秀の尽力で漸く再建されました。
ところが、平成10年(1998)5月の失火により大きな被害を受けましたが、当時の再利用可能な材料を出来る限り使用し、平成14 年(2002)6月に修復復元されました。



内部には立派な御厨子に入られた千手観音菩薩立像と四天王立像が御祀りされています。
また、754年に大仏殿前に戒壇を築き、聖武天皇・光明皇后に受戒し、翌年には東大寺戒壇院の建設に尽力された鑑真和上坐像も御祀りされています。
いずれの仏様も鎌倉時代の作で国の重要文化財に指定されています。



(写真は購入した絵葉書からの掲載です。)