京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

妙満寺

2019年09月21日 07時49分57秒 | 日記
圓通寺を後に徒歩で妙満寺へと向かいます。





妙満寺を創建された日什大正師は、もとは天台宗の僧で比叡山三千の学頭にもなった学問優秀な僧でした。しかし、故郷の会津で日蓮上人の教えに感銘を受け、67才でその門下に入ります。

68才の時に都に上がり、時の帝 後円融天皇に上奏し、二位僧都の位と「洛中弘法の綸旨」を賜り、康応元年(1389)に妙塔山妙満寺を建立、都で布教活動に入ります。

その後、応仁の乱の兵火や秀吉による京都改造により寺町二条に移り約400年間「寺町二条の妙満寺」として親しまれてきましたが、都市化や環境悪化を避けるために、昭和43年に今の岩倉の地に移転してきました。









本坊にある庭園は素晴らしく、霊峰比叡山を眺める事が出来ます。
徘徊の祖と言われる松永貞徳の作庭で「雪の庭」と名付けられています。

清水寺成就院の「月の庭」、北野にあったとされる「花の庭」とともに成就院「雪月花の三名園」と並び称されでいた名庭です。







また、こちらには和歌山県道成寺由来の鐘が伝わっています。能や歌舞伎など題材に取り入れられ、歌舞伎役者の色紙が飾られています。



境内には立派な仏舎利大塔があり、一階正面には釈迦牟尼仏坐像を安置、最上階には仏舎利がお祀りされているそうです。





塔は元来、仏舎利をお祀りするためのもので現在日本国内に現存している三重塔、五重塔もこのようなインドブッダガヤ大塔が原形なのかもしれないですね。



大塔の横にある植樹の記念石碑にはトヨタ自動車の社長のお名前が刻まれていました。日蓮宗の信者さんなのでしょう。







5月には、門前の躑躅が美しく咲き、お寺が華やぐ季節となります。