9月22日は、朝日カルチャーセンター京都主催の表題の講座を受講しました。一回目は尼崎先生の講座で今回は、その二回目です。今回講師の京都工芸繊維大学の矢ヶ崎善太郎先生、京都造形芸術大学の尼崎博正先生、その他の諸先生方が思文閣出版から「庭と建築の煎茶文化-近代数寄空間をよみとく」を出されるのを記念した講座です。コラムには植彌加藤造園社長で京都造形芸術大学の先生でもある加藤友規さんも原稿を寄せておられます。
ひとつ目の拝観場所は、京都ホテルオークラの東側にある廣誠院です。薩摩出身の伊集院兼常の京都別邸です。池泉回遊式庭園ですが、庭だけではなく、建築物にも素晴らしいものがあります。
近代数寄屋建築らしく軒先が長く庭にせり出しており、しかも、軒を支える柱が一本もないです。これは「てこの原理」を利用していて、軒を支える部分は屋根裏に隠されており、それを見せないところに数寄屋大工の力量が表されています。
また、茶室からの眺めも素晴らしく建物が雁行型に造られているのがよくわかります。建物の一部が池にせり出すようになっており、伊集院が後に造った對龍山荘の對龍台に共通点があります。
池の水はすぐ東を流れる高瀬川から取水し、苑内を流れ、再び高瀬川に戻ります。
すぐ近くの島津製作所記念館の向かいに山縣有朋が別荘の第二無鄰菴を造っています。
このおふたりは別荘でお互いに刺激しあい近代数寄者の先駆け的な存在です。
室内には山縣有朋から贈られた欄間が飾らせています。
その後、伊集院が南禅寺参道に別荘 對龍山荘を構えると、山縣は近くに無鄰菴を造っています。
お互いにライバル心があったのでしょうか?
室内の写真も許可して頂きました。
次に頼山陽の自宅「山紫水明処」に向います。
近日中にアップします。
ひとつ目の拝観場所は、京都ホテルオークラの東側にある廣誠院です。薩摩出身の伊集院兼常の京都別邸です。池泉回遊式庭園ですが、庭だけではなく、建築物にも素晴らしいものがあります。
近代数寄屋建築らしく軒先が長く庭にせり出しており、しかも、軒を支える柱が一本もないです。これは「てこの原理」を利用していて、軒を支える部分は屋根裏に隠されており、それを見せないところに数寄屋大工の力量が表されています。
また、茶室からの眺めも素晴らしく建物が雁行型に造られているのがよくわかります。建物の一部が池にせり出すようになっており、伊集院が後に造った對龍山荘の對龍台に共通点があります。
池の水はすぐ東を流れる高瀬川から取水し、苑内を流れ、再び高瀬川に戻ります。
すぐ近くの島津製作所記念館の向かいに山縣有朋が別荘の第二無鄰菴を造っています。
このおふたりは別荘でお互いに刺激しあい近代数寄者の先駆け的な存在です。
室内には山縣有朋から贈られた欄間が飾らせています。
その後、伊集院が南禅寺参道に別荘 對龍山荘を構えると、山縣は近くに無鄰菴を造っています。
お互いにライバル心があったのでしょうか?
室内の写真も許可して頂きました。
次に頼山陽の自宅「山紫水明処」に向います。
近日中にアップします。