京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

大覚寺 戊戌開封法会(ぼじゅつかいふうほうえ)

2018年10月12日 19時43分18秒 | 日記
びわ湖疏水船で大津まで来ました。本来なら三井寺、近江神宮、石山寺と巡りたいところですが大覚寺で10月1日から11月30日まで60年に一度、嵯峨天皇が書写れた般若心経が公開されています。





嵯峨天皇がご在位された平安時代は作物の不作による飢饉や干ばつ、また河川の氾濫、疫病の流行など多難な時代でした。
仏教に深く帰依していた嵯峨天皇は弘法大師空海の勧めで般若心経を書写され国家の安寧と平安を祈られた弘仁9年(818)から丁度1200年に当たります。
既に1200年も経ているため、傷みが激しく檀林皇后が書かれたと伝わる仏様の部分は、ほとんどが剥落していました。
しかし、金泥で書かれた般若心経は、平安時代の三筆にあげられた嵯峨天皇の宸翰だけに気品を感じます。







また、宝物殿では五人の天皇の宸筆の般若心経も展示されていました。化学も医学もない時代ですから天皇とはいえ、仏教の法力に頼る以外になかったのでしょう。


また、大正天皇がご病院の際、田邊朔郎が天皇の病気平癒を祈り般若心経を書写し皇室に奉納したものも展示されていました。大正天皇が崩御の後に本人に戻され、後日、大覚寺に奉納されました。

また、12日〜14日まで「いけばな嵯峨御流創流1200年記念華道祭」の展示があるため、関係者の方々はお忙しそうでした。