政府は3日、令和5年秋の勲章受章者を決定したが、月岡隆元出光興産代表取締役社長（現名誉顧問）が旭日重光章の受章が決まった。
月岡氏は昭和26年5月15日生、慶應義塾大学卒業後、昭和50年4月に出光興産に入社。神戸支店長、中部支店長、執行役員需給部長、常務執行役員需給部長、取締役需給部長、常務取締役経営企画部長、代表取締役副社長を歴任し、中野和久代表取締役社長（当時）とベトナムのニソン製油所・石油化学コンプレックスプロジェクトをけん引した。平成25年6月に代表取締役社長に就任した後は、大株主の反対で難航した昭和シェル石油との経営統合交渉をまとめるなど、元売大再編を主導した。
平成30年4月に同社会長に就任。同年5月には石油連盟会長に就任し、得意の語彙力・表現力を駆使した記者会見は、マスコミの注目を集めた。
月岡氏は受章にあたり、次のようにコメントした。
この度、受章の栄誉に浴し、身に余る栄光に存じます。
「エネルギー供給の安定化は国の根幹」との信念に多くの方々のご理解とお力添えをいただき、永年に亘りその実現に邁進してまいりました。
世界中でカーボンニュートラル社会の実現に向け、脱化石燃料の動きが加速しておりますが、低炭素社会への移行期においても、石油は引き続き社会を支える重要な役割を担います。
平時はもちろん度重なる災害にあっても自らを省みず、製造・物流・販売の現場で石油の安定供給に日夜ご尽力いただいている方々に対し、本受章が国民の皆様のご理解・ご支援を賜る機になればこの上ない喜びであります。
今後も、地域・社会の発展に貢献できるよう、微力ながら精進してまいる所存です。
石油通信社
