森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

ゲキ✖シネ「狐晴明九尾狩」

2022-07-10 07:46:15 | 観劇・コンサート日記

《『敬称略』で書いてます。》

「劇団☆新感線」のお芝居を観る事は大好きです。ただ近頃は、なかなか劇場に足が運べません。それでライブビューイングや「ゲキ✖シネ」でやってくれるととっても嬉しく思っています。そして今回も、「わあ、こんなのやるんだ。」とワクワクして、いつも「ゲキ✖シネ」などを観ていた映画館をリサーチしたのですが上映予定に出てきません。まさかと思ったら、やらない模様。(何でよ!?プンプン)

そうすると、お芝居は時間が長いので、気楽と言うわけにはいかなくなるんですよね。

つくばは夜だけかあとか、春日部のイオンは行くのが大変なのよねとか。観た後にちゃんと帰って来られるのかなとか、出来るだけ家から近い所を探して悩んでいたわけですが、

「あっ、何も早く行かなくてもいいんじゃないの。月初めに横浜に行くじゃん。」という事を思い出し、7月1日に横浜駅にあるTジョイで無事に観てくることが出来ました。

あらすじなどは、一番下に貼っておきますね。

 

なんたって陰陽師の晴明ですからね。私の好きなジャンルです。

ただ、私・・・・

ちょっとだけ凄く正直な事を言ってしまっても良いですか。

この前「ハリーポッター」を観たばかりじゃないですか。

無理な事ですが、

「あー、観る順番、逆だったら良かったナぁ。」と、ほんのちょっとだけ思ってしまったんですよ。なんたって、あっちは舞台がやれる限界でも目指しているのかみたいな魔法の世界なんですよね。

陰陽師の術が、何かさっぱりしてるなぁと言う感じに見えてしまったんですよね。

 

でもそれは、観る人(つまり私)が感じてしまった感覚なので、すべてに対しての感想ではないですよ。

新感線らしい時々残酷、そして軽妙な会話、時にはちょっとお下品な会話、ユーモラスな会話の応酬で物語は進んでいき、そして最後は泣ける・・・・・

たぶん家で観ていたら、私は声を出して泣いてしまったと思います。

最後のたった一言で。

 

先日姉が、この前の「鎌倉殿の13人」の感想であふれる涙がしたたり落ちる小池栄子が凄かったと言いましたが、演劇の進歩はそこに見る事が出来るのではないかと、常々思っているのです。

「戦後、靴下と女性は強くなった」と言う、今では死語のような名言があったの、知ってますか。その靴下と言うのはストッキングの事ですが、アレが本当に強くなったと言うのには、もっと時間が必要だったように思います。だけど、いつの間にか進歩していて、「びっくりぽんや」って言うものがたくさんあったと思います。←だから古いって(^_^;)

例えば生理用品とかの紙類なんか劇的で感激ものですよ。同じく子供の紙おむつ。ラッタ君とルート君との時代では、それらは天と地ほどの質の向上があったのですよ。

介護などをしていないので分からない事ですが、たぶん介護用のパンツにも、きっと良いことが起きているのではと思うのです。

一番身近な例で言ってしまいましたが(AIとか科学の話はしないww)、いろいろな所で、ちゃんと人類は進歩しているんですよね。

そしてー。

お芝居の世界では、涙の流し方です。

「目薬 ?  何ですかそれ?」

って、若い人には言われそう。あっ、この「若い人には」って言い方、ちょっと悔しい。でもおばさんはいろんな昔を知ってるものだからさ。ドラマなんかで、泣くシーンの前の目薬を差している所が写ってしまったと言う、放送事故もあったりしたんですよね。

だけど今は「泣け」と言われて涙が流せない人は、昔と違って、きっと「去れ」の世界なのかも知れません。

「お姉ちゃん、お芝居だと、みんなが観ている前で、一杯の涙を浮かべ、すぅーっと落す。それを毎回やるんだよ。当たり前のように思っちゃってるけれど、もうそれだけで凄いよね。それにね、このお芝居、最後に泣けないと、このお芝居自体が成り立たなくなっちゃうんだよ。」とさりげなくネタバレかも知れませんが、姉に熱く語ってしまいました。

 

ドラマも映画も好きですが、お芝居にはお芝居の醍醐味があって、本当に大好きです。

 

晴明役に中村倫也。彼は本当に器用な人だと思います。そして美しかったです。好き度が三倍あがりました。

賀茂利風に向井理。彼が美しいのは前から100も承知。そして新感線がその美しさを十分引き出すメイクをするのも知っていますが、今回の彼は所謂悪役なので、ちゃんとその雰囲気が漂うようなメイクで、やっぱり感心します。

向井さんは、良い役が続いていますね。

タオフーリンと言う狐に、吉岡里帆。劇中に「君の顔を観ていると、なぜかうどんを食べたくなる。」というのがって、思わずニヤニヤしました。(きつねどん兵衛・・・(^_^;))

それから、「誰だったけなぁ、このカッコいい人は・・・」と思ったら、竜星涼でした。

私は今の朝ドラを観ていないのですが、何やらツイッターでは、この人が演じているお兄ちゃんの役どころが酷すぎて、中の人である竜星涼にもダメージが来ているみたいなんですね。それちょっと分かります。朝ドラは怖いドラマなんですよ。

でもこのお芝居の中の彼は、熱すぎる部分がちょっとウザいけれど、カッコ良かったですよ。好きな俳優さんです。

浅利陽介も出ていました。パンフを読んでいて、そう言えば彼も「相棒」、卒業していたのよねと、違う事でしみじみとしてしまいました。ランフーリンに早乙女友貴。この人のお芝居を初めて見たように思います。録画してあってまだ見ていないものに彼が出ているみたいなので、意識して見てみようと思いました。

 

以下3行。新感線好きの方にはネタバレになってしまう事を書きます。

藤原近頼の栗根まことが晴明と賀茂利風に、凄く理解を示す良い人・・・・・・・

こういう役もやるんだなぁ・・・・・・

な、わけないか・・・・・!!

 

パンフも買いました。読みごたえもあるし、美しいです。

 見開きで写すと、表紙はこんな感じ。

 配布されたステッカーと、このお芝居のための特別メニューの飲み物を買ったら、コースターも貰いました。

その飲み物。これを持ってすぐシアター内に入ってしまったので、写すのが大変でした。変な時間にスマホなんか出せないし、休憩時間に撮ったわけですが、あまり意味のないものになってしまったような気がします。バイオレットフィズ ? 飲み物の名前すら忘れてしまった(^_^;)(^_^;)  だけど美味しかったです。

 

《今日は、選挙だ。選挙に行こう!!》

『平安時代の中頃、京の都で宮廷陰陽師として仕える安倍晴明は、類まれな陰陽道の才能から「人と狐の間に生まれた」と噂され、「狐晴明」と呼ばれていた。ある夜、京の空を九つの尾を持つ凶星が流れる。それは大陸を戦乱に陥れた九尾の妖狐が日の本に渡ってきた印であった。晴明は急いで参内するが、九尾の妖狐退治は大陸で学問を修めて戻った陰陽師宗家の跡取り、賀茂利風に命じられる。しかし、九尾の妖狐は利風を倒し、すでに利風の身体を乗っ取り内裏に侵入していた。それを見抜いた晴明は、九尾の妖狐を倒すために動き出す。』映画.comより


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