カセットテープがワカメ

キノコ国本剛章の音楽活動・妄想・ノリツッコミなど。

初恋の人の歌声はラジオから…

2006年01月05日 | My Favorite

初めて女の人にドキドキしてそれが何ヶ月も続いたのはキノコさん10才、小4の時。初恋の相手はアイドル天地真理でした。デビュー当時の真理ちゃんは「白雪姫」ともてはやされ、いわゆる「作られたアイドル」「TVの中の虚像・偶像」としての先駆者的存在でした。
そんなカワイイ真理ちゃんの2枚目シングル「ちいさな恋」(1972年2月、安井かずみ作詞、浜口庫之助作曲)。これがツボにはまった。スッポーン!純真無垢、Hなことなど何も考えてない少年、TVラジオ新聞雑誌の情報は全部本当のことだと思っている少年。キノコさん10才のキレイなピンク色の脳ミソに天地真理の歌う「ちいさな恋」は「ほのかにブランディーの香りが漂う高級チョコレート」のような眩暈を伴って侵入してきたのです。
曲の前半は短調でささやくように
♪たまに会えない日もあるけれど、それでも私は待っている
 ヒミツの約束指きりは、今度の日曜青い空
で、後半は長調になって明るいトーンで
♪ちょっとコワイの恋かしら?赤い夕陽が今沈む
 涙一粒、恋かしら?赤い夕陽が今沈む
思えばこれも短調で始まり長調で終わる曲ですよ。『ガッチャマン効果』ですよ。キノコさん、この効果にめっぽう弱い。
で、当時私が所有していた音響機器といえばボロい真空管AMラジオただ1台きり。寝る前の数10分、ラジオとともにフトンの中にこもりボリュームを最小にしてドキドキしながら真理ちゃんの曲が流れるのを待っていたものです。親や弟に真理ちゃんが好きだってバレるのは絶対イヤだったのでコッソリ聞きたかったんですね。ところが厄介なことに真空管ラジオって本体の温度変化によって突然音量が小さくなったりデカくなったりするのね。だからボリュームつまみを常に持ったままで音量の急激な変化にもすばやく対応する、と。曲にドキドキ、バレやしないかドキドキ。んー。甘酸っぱい初恋の思い出…

コメント
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