木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

books10「声のトレーニング」(小林由起子著)

2005年02月25日 12時33分12秒 | books
風邪引いて寝ててもなかなか一日中は寝られなくてて、次に読んだのがこの本です。

とても面白い本です。寝ながらでも読めますし「実践」できます。声のトレーニングなんで…。平日の昼間に誰もいそうにない家から「う~う~」とか「あ~あ~」とかぶっとい声が聞こえてご近所の方はかなり気味悪かったと思います。

声は「息の勢い」であり「息の量」なんだそうですね、驚きました。「声とは息なのだ」という気づきが著者である小林さんを開眼させたとのこと。

第1章 声と息のしくみを知ろう(良い声とはどんな声? 発声のしくみを知ろう ほか)

私がこの本を特に気に入ったのは図解が丁寧なんです。声帯や横隔膜の様子がわかりやすいイラストで紹介されていて、それによって腹式呼吸の意味するところを実感できました。またトレーニングの説明ではご自身が写真で登場されています。

第2章 楽器としての身体(声はどこから出るの? 自分の姿勢を観察しよう ほか)

「ボディマッピング」という言葉も恥ずかしながら初めて知りました。例えば”身体の中心線がどこにあるか?”を正しくイメージできるようになることによって「立ち姿勢」を修正しましょうということが易しく書かれています。私はメチャメチャ身体が固いのですが、下半身の関節の柔軟性がとても大切であることを知って「ながら運動」でストレッチをしようと思い立ったくらいです。

第3章 話し声のトレーニング(話し声のヒミツ 声帯を知ろう ほか)

以前、読み取り通訳の時の滑舌をよくしたいと思って、「アナウンサーの話し方教室」(角川oneテーマ21)という本を読んだのですが、話し方というよりむしろ「言葉の問題」が中心でがっかりしたことがあります。
この本はまさに「話し声のトレーニング」をしてくれます。口を開く、早口にならない、という一般的なアドバイスに続いて「声帯を知ろう」「舌を知ろう」という解説につながるのです。これぞ私が探し求めていた本って感じです。そして「母音の発音」をきっちりトレーニングして「子音の発音」最後に「話し方のためのワーク」として宮沢賢治の『雨ニモマケズ』を音読します。

第4章 歌声のトレーニング(地声と裏声のヒミツ 響く声のヒミツ ほか)

最後は歌声なんですが、実際には「響く声のヒミツ」とか「音域を知ろう」とか話し声にとっても参考になる話しが読めます。付録として「一人でできるヴォイストレーニング簡単メニュー」がついています。
それも(1)ウォーミングアップ編(足踏みやラジオ体操、ソフトストレッチ、股関節のストレッチ、腹筋体操)、から始まって(2)呼吸トレーニング編(腹式呼吸、ため息発声のワーク、フーヴーウーのワークをこなして初めて(3)発音練習編に進めるのです。

私は口から息を吸うとお腹が膨らむのはどうしてだろうと不思議に思っていたのですが、横隔膜が下がって胸郭を広げるのだけれど、この横隔膜に押されて、お腹にある内臓が前後と横にもぶよーんと広がるんだと知ってとても感動しました。吸気は「器を広げることによって、自然に空気が流れ込んでくる」のだそうです。吸うのではなくフイゴのように胸郭を広げてやる、空間を広げてやるのだという感覚は自分の身体にとって新たな発見です。特に「お腹の側面も広げる」とさらに息が吸えるというのがマジ感動ものでした。

声のトレーニング―歌える!話せる!自信がつく!

日本放送出版協会

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