一昨日の夜、アメリカの第44代大統領オバマさんの就任演説のテレビ番組を見ました。
私が見たのはNHKだったのですが、当然のことながら「同時通訳」がついてました。その同時通訳者(NHKのしかもアメリカ大統領の同時通訳だからおそらく日本でもトップクラスの通訳者の方でしょう)の訳した日本語がなんだか日本語としては今ひとつ不自然だなぁ~と感じました。
っていうか、演説の内容が今ひとつすんなり頭に入ってこないのです。
あの番組を見た私の友人が「やっぱり通訳の日本語って、なんだかよく分からないよねぇ」なんていうのを聞いて私はなんだかずいぶん考えさせられました。
「オバマ 就任演説 通訳」でググるといくつか面白い記事がありました。
同時通訳(?)だとなんだか違うものに聞こえてくる
英語がわからなくてもオバマ大統領の生声を聞いて
演説の全文訳を読むほうが人によってはいい感じかもしれない
と書いておられる
ブログがありました。手話通訳者もこんな風に言われてるんだろうなぁ~などと思ってしまった。
でも、今朝の新聞に載ってた「オバマ米大統領就任演説全文」という英語と日本語訳が両方載ってるのを見たら、翻訳文もやっぱり「日本語としては」めっちゃわかりにくかった。アメリカの格調高い演説を、できるだけ原文に忠実に(原文の雰囲気を残して)翻訳するとああなるっていうことなんでしょうか。
なんでだろうなぁ~と思ってさらにネットで調べてみたら「フジテレビには字幕がついてて、しかもそれがどう見てもちょっとだけ『話すよりも前』に表示されてた。つまり事前に演説原稿がテレビ局にあったってこと?」という
指摘がされていた。
しかもここには
「おそらく、マスコミには事前に原稿が配られているのだと思います。
下の毎日新聞のサイトには「草稿」の日本語訳が出ていますし。」
とまで書かれていました。
そしてそれでもって
「
スピーチライター(と言うそうです)と何ヶ月もかかって考えたそうです。」
ってことでした。
つまり「同時」通訳といいながら実際には草稿を見ながらの「サイトラ(サイト・トランスレーション;原稿訳読)」みたいな状態だったのかもしれません。だっから訳文がずいぶんぎこちなかったのかなぁ~と取りあえず納得。
ところで、手話通訳はついていたのでしょうか?「オバマ 就任演説 手話通訳」でググると日本聴力障害新聞記者の「デイリーウメダス」さんのブログがヒットしましたが、やっぱり「ついていたかどうかはわからなかった」と書いておられました。アメリカだからきっとついていただろうなぁ~それを見たかったなぁ。YouTubeとかで手話通訳やってる動画ないかなぁ~。と思ったのですが、obamaは書けたけど、「手話通訳」を英語で書けなくて「検索」できなかった・・・悲しい。
日本でも次に総理大臣が代わったら、その就任演説には是非手話通訳をつけて欲しいものです。