木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

ラーメン12_横浜らーめん匠家(たくみや)笠原店「きゃべちゃ」トッピング

2010年03月27日 12時34分34秒 | food
今日は一日打ち合わせ。とりあえず午前中の会議が終わったので昼飯に。来るときにチェックしてあった50号沿い匠家さんへ。トッピングの「キャベチャ」(200円)は生のざく切りキャベツを特製ゴマだれであえたもの。油少なめで頼みましたがアッサリ味で美味しいラーメン(600円、中盛りなら700円)でした。

〔茨城県水戸市笠原町1191-5/営業時間;11:00~20:00/定休日;木曜日〕
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手話通訳者だったら・・・

2010年03月22日 09時32分38秒 | sign language
 裁判員裁判における「通訳」の難しさを痛感する記事をアサヒ・コムで見かけた。
 この事件の概要を読んで私はすぐに「メルボルン事件」を思い出した。でも、むしろ「ニック・ベイカー事件」(日本手話通訳士協会が出している手話通訳士ブックレット9「司法通訳の意義と通訳人の心得」(講師 水野真紀子さん)に掲載)に近いタイプの事件かもしれない。
 ■参考1「ニック・ベイカー事件に関する日本通訳学会の見解
 ■参考2「日本通訳学会ホームページ
 ■参考3「日本通訳翻訳学会ホームページ」(スミマセン、「日本通訳学会」は、現在「日本通訳翻訳学会」となっていました。)
 今話題になっている「裁判員」裁判における通訳の問題と、今回の「被告人」に対する通訳の問題は異なるのかもしれないが、「誤訳」という問題に対する「通訳人」への社会の関心が高まり、その責任が問われる時代になっていることを痛感した。
 さきに紹介したブックレットの27ページには「問題の所在」として4点指摘されている。
(1)被告人の話す英語の特徴があまりにも日本人の通訳には対処できないような難しい発音の英語であったこと。
(2)通訳人の資質、能力にも問題があったこと。
(3)通訳人の選任体制の不備。
そして最後に
(4)意思疎通の成否の確認方法というのが甘かった、ほとんどされていないまま終わっていた。 
 当たり前だけど、どれも手話通訳における課題にも当てはまる。特に4番目の「意思疎通の成否の確認方法が甘かった」という点は、司法通訳の特殊性を踏まえた事前研修で少しでもカバーできる問題と思う。

 それから「誤訳」そのものももちろん重要な課題だけれど、私はむしろ水野さんらによる「鑑定」が「誤訳」の問題を指摘したことに注目した。
 手話通訳者の世界でもこうした「鑑定=相互検証」というシステムと、それに併せて「誤訳」という指摘を受けた時の「手話通訳者の身分保障」の問題を予め整理し、何らかの制度を整備しておかなければ、通訳の引き受け手がいなくなくなってしまうのではないだろうかと感じた。
asahi.com 2010年3月21日21時17分より>
裁判員裁判で通訳ミス多数 専門家鑑定 長文は6割以上

 大阪地裁で昨年11月にあった覚せい剤密輸事件の裁判員裁判で、司法通訳人2人が外国人被告の発言を英語から日本語に訳した際に、「誤訳」や「訳し漏れ」が多数あったと専門家が鑑定したことがわかった。長文に及ぶ発言では全体の60%以上になると指摘している。被告の弁護人は「裁判員らの判断に影響を与えた可能性が高い」とし、審理を地裁に差し戻すよう控訴審で求める。

 この被告はドイツ国籍の女性ガルスパハ・ベニース被告(54)。知人女性らから依頼され、報酬目当てで覚せい剤約3キロをドイツから関西空港に運んだとして、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)の罪に問われ、懲役9年、罰金350万円の判決を受けた。

 南アフリカ生まれの被告は英語が母語であることから、地裁は男女2人の英語の司法通訳人を選任。2人は交代で通訳にあたった。被告は法廷で「違法な薬物を運んでいるという認識はなかった」と無罪を主張したが、判決は「罪を免れるための虚偽」と判断し、容疑を認めた捜査段階の供述のほうが信用できるとして実刑を導いた。

 控訴審から弁護人になった渡辺●修(ぎしゅう、●は「豈」の右に「頁」)弁護士(大阪弁護士会)は今年2月、通訳内容を検証するため、司法通訳人の活動実績もある金城学院大文学部の水野真木子教授(通訳論)に、地裁が2日間の審理の過程をすべて録音したDVDの鑑定を依頼した。

 その結果、主語と述語がそろった文を二つ以上含む被告の発言の65%(61件中40件)で、意味を取り違える「誤訳」や、訳の一部が欠落する「訳し漏れ」があったとした。「はい」「いいえ」といった一言のやりとりを除く短い発言を含めると、通訳ミスは全体の34%(152件中52件)でみられたという。

 水野教授は、鑑定書で「通訳人は発言内容を十分理解していない」と指摘。裁判員らの心証形成に影響を与えた可能性が大きいと結論づけた。

 鑑定によると、たとえば、被告人質問で弁護人から「結果として覚せい剤を持ち込んでしまったことへの思い」を問われた際、被告は「I felt very bad」と答えたが、男性通訳人は「非常に深く反省しています」と訳した。水野教授は「心や気力が砕かれた状態をいう表現で、反省の弁ではない」と指摘する。

 また、覚せい剤が入っていたスーツケースに知人女性が白い結晶入りの袋を詰めるのを見たと話していた被告が、検察官の質問に「nothing done with the suitcase」と述べた部分を、女性通訳人が「スーツケースには何の細工もされていなかった」とせずに、「スーツケースは空だった」と訳したのも文脈からすれば誤り、としている。

 渡辺弁護士は「無罪主張の被告が急に反省の弁を述べたり、虚偽の説明をしたりしたように受け止められた恐れがある。被告が適正な裁判を受ける憲法上の権利を侵害されたのは明らかだ」と話す。

 一方、法廷での通訳を長年務めてきたという担当通訳人の男性は取材に「通訳人2人のチームで臨み、最善を尽くした。裁判員と裁判官は、すべての証拠を総合的に判断したと理解している」と話している。大阪地裁の広報担当者は「個別の裁判に関してはコメントしない」としている。(阪本輝昭)
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books166「日本語を『外』から見る」佐々木瑞枝著(小学館101新書)

2010年03月19日 23時57分56秒 | books
日本語を「外」から見る 留学生たちと解く日本語の謎 (小学館101新書)
佐々木 瑞枝
小学館

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私が手話通訳者を目指して勉強されている方に「日本語の勉強」のためとしてお奨めする著書の一つに「外国語としての日本語」(講談社現代新書)があります。
ところがこのブログには登場してなかったんですね、佐々木瑞枝先生。自分でも驚きました。とっくに書いたつもりになっていました。
とりあえず今回の「日本語を『外』から見る-留学生たちと解く日本語の謎」を皆さん、読みましょう。とっても勉強になります。佐々木先生がプロローグでお書きになっていますが、「外国語としての日本語」などはちょっと「エッセイに流れすぎ」ている感じというか「新書」というスタイルを意識して「堅くなりすぎないように書かれた」印象がありました。でも、今回は先生曰く「日本語を指導してきた中から得た『日本語の真髄』」が詰まってます。
とても勉強になります。自分の日本語を振り返る際に新しい眼を持つことできる。

【追記】
手話のロールシフトの勉強に使えるのではという方法が書かれていました。
人形劇をやるのです。まずAさんが両手に指人形を持って4行くらいの会話を考えます。Aさんはできるだけ役になりきって会話をしゃべります。
これだけでも、日本語での「ロールシフト」を体験できると思います。
そしてBさんはAさんの語りを聞きながら手話通訳の練習をするのです。つまり指人形劇を演じているAさんの語りをBさんが聞き取り手話通訳練習するというものです。
これはなかなか面白そうです。私もお裁縫を習って指人形を作れるようになろうなどと考えています。

【追記2】2010.4.2.金
118頁「日本語教育とは場面あってのものだと思う
197頁「大切なのは、例文とともに解説すること、そしてその表現がプラスかマイナスかをきちんと指導しておくこと
223頁「留学生に必要な書く能力を伸ばすために
9月 単文から段落作成まで
 ■アンケートに簡潔に回答する-比較、理由、意見
 ■クラスでハイキング-計画を立て情報を文章にする
 ■ハイキングで感じたこと-状況を説明し、意見を述べる
 ■段落を作る-中心文と支持文で段落を作る練習
10月~11月 数段落からなる文章の作成
 ■体験したことを報告する文章を書く(見学の報告)
 ■テーマに沿った意見文を書く(環境を考えた生活)
 ■自分をアピールする文章を書く(日本企業に就職のための自己紹介)

手話通訳者養成においても、こうした基礎的な「日本語力」(その中でも論理的な文章を構成する力や表現する力)を高めるトレーニングを平行して受講生に課すようなカリキュラムが必要ではないだろうか。
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8月20日(金)から22日(日)は『第43回全国手話通訳問題研究集会in埼玉』です。

2010年03月19日 01時50分53秒 | sign language
全国集会三連発の最後は、全通研埼玉集会です。
今年の夏の集会は埼玉県熊谷市の立正大学を中心に行われるとのことです。
ホームページのフラッシュ画像がすごいです!
22年度は県通研の役員に手を上げているので、もちろん埼玉集会も参加します!ってお金が続くのかな・・・ちょっと自信ないかも。借金してでも参加するぞぉ~!
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『第22回ろう教育を考える全国討論集会in福井』(2010年8月6日(金)~8日(日))にも行こう!

2010年03月19日 01時43分44秒 | Weblog
第22回ろう教育を考える全国討論集会in福井の開催日が、第22回宮城大会のホームページに載っていました。
【お知らせ】
『第22回ろう教育を考える全国討論集会in福井』の開催日
 2010年8月6日(金)~8日(日)

福井県なら高速道路を使って車で1000円で行けますね!みんなで乗り合わせて行けば安いぞ!行こう!行こう!
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島根に行くぞ~!「第58回全国ろうあ者大会in島根」

2010年03月19日 01時29分14秒 | Weblog
全国ろうあ者大会申し込みの季節がやってまいりました。この時期が一番お金がなくて辛(つら)いところですが、みんなで島根に行きましょう!
「第58回全国ろうあ者大会in島根」ホームページ
6月2日(水)から6日(日)まで(一般参加は4日(金)から)島根県松江市で開催されます。
申込書は各県ろうあ協会事務所にあります。4月6日(火)申し込み締め切り。
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22年度の「NHKみんなの手話」は期待が持てる?!

2010年03月19日 01時00分32秒 | sign language
3月25日、来週の木曜日に発売される「NHKみんなの手話」のテキストの紹介がNHK出版のホームページに掲載されています。来年は早瀬憲太郎さんがメイン講師なんですね。久しぶりの「ろうメイン講師」復活じゃないでしょうか?
テキストの内容も一新されるようです(当たり前ですけど・・)。4月の会話は「いろいろなものを手話で表してみよう」で、第1回は「大きさや重さを表そう-このくらいの大きさ」とのこと。これってCLをやるのかな? 22年度の「NHKみんなの手話」はとっても期待できそうです。4月4日(日)開講です。私も早速テキストを買って、テレビ録画の準備もして、頑張って勉強したいと思います。
<もくじ>
4月の会話「いろいろなものを手話で表してみよう」
 第1回 4/ 4&10「大きさや重さを表そう-このくらいの大きさ」
 第2回 4/11&17「ものの特徴を表そう-アパートを探しに」
 第3回 4/18&24「指や手を人に見立てて表そう-会社の面接に」
 第4回 4/25& 1「表す位置が大切です-かばんの中に」
5月の会話「手話の特徴について考えてみよう」
 第5回 5/ 2& 8「同じ日本語でも手話は変わります」
 第6回 5/ 9/15「どのくらいの量か表そう-たくさん入りそう」
 第7回 5/16&22「いろいろな動作を表してみよう-テレビを探しに」
 第8回 5/23&29「主語が変わると向きも変わります-どれに決めた?」
 第9回 5/30& 5「否定の表現を覚えよう-何も決まらない」
6月の会話「感情の表現を覚えよう」
 第10回 6/ 6&12「いろいろな感情を表してみよう-いらいらする」
 第11回 6/13&19「気持ちを表してみよう-おもしろくない」
 第12回 6/20&26「素直に心を伝えてみよう-ごめんなさい。それで?」
 第13回 6/27& 3「受け答えも大切です-いいね~。きっと喜ぶ」


 いかがですか?テキストの構成もずいぶんこれまでと違いますよね。さすが教育者の早瀬さん。とっても楽しみです。
 ちなみに「出演 今井絵理子さん」とのことです。22年度の「NHKみんなの手話」はきっと人気出ると思いますよ。手話を学ぶ人が一人でも増えてくださるのはとっても嬉しいことですね。みんなに宣伝しよう!
 そうだ早瀬さんの講演を頼もう!タイトルは「NHKみんなの手話-制作裏話」で決まりですね!
NHK「みんなの手話」ホームページ
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手話を学ぼうという聴者が増えないのはなぜ?

2010年03月18日 00時59分26秒 | Weblog
1.先日大学のクラス会があり、高校の先生をやってる男から聞いた話。
「生徒は全然学ぶ気がない。ただ板書を自分のノートに書き写しているだけ。自分で考えさせようと思って板書をやめたら、ホントにぼーっと前を見ているだけになった。」

2.障害者自立支援法によって手話通訳派遣が市町村に降りて、どこの自治体でも「手話通訳派遣」を(中身は「県への丸投げ」だろうとなんだろうとともかく)やるようになった。しかし私の住む市では10年続いた手話奉仕員養成講座が予算削減のあおりを受けてとうとう閉講になった。「奉仕員養成」では一人の「手話通訳者」も生み出すことができなかったのだ。手話通訳者養成の難しさを知っている者なら、そりゃ当たり前だろう!(奉仕員と手話通訳者の間には大きなレベルの差がある)というだろうけど、市の財政担当者から見れば「10年やって全く成果のなかった(無駄な)事業」としか見えないのだろう。
 「派遣」を市町村に下ろすなら、それに見合った市町村レベルの「者養成」システムをセットで行政に提示しなければならなかったんだろうなぁ~、ろうあ運動は。行政から見たら同じように予算を付けてきた「奉仕員養成」でどうして「手話派遣」できる技術を持った「ボランティア」が育たないんだ!と思うのは仕方ない面があると思う。
 自立支援法がスタートする段階で、運動側から「派遣」制度を支えるために不可欠な「養成」について市町村へのアピールと予算獲得が足りなかった。そしてそれ以上に「手話通訳者」を市町村レベル(やり方は県への丸投げでも良かった。)で「養成」できるだけの力量がろうあ運動側になかったんだよな、と僕は今思う。
【追記】
 この話ってどっかで同じようなことを思ったなことがあるな?と振り返って見たら「士」制度ができあがったときだった。
 あの時も60年報告(中間報告)では、不十分ながらも養成・認定・設置・派遣というトータルな手話通訳制度の必要性を指摘していながら、結局最終的にできあがったのは「認定」制度だけだった。これじゃ手話通訳制度なんて呼べない!と当時怒りと脱力感を覚えたことを思い出した。
 国がこれから新たに始まる制度に必要な人材(手話通訳士)の「養成」の責任を放棄して「資格認定」だけやってやるから勝手に勉強して手話通訳士をめざせっていうのも無責任だと思うし、まして「設置」も「派遣」もないなんて・・・と当時(平成元年頃)思った。
 今回、自立支援法で「派遣」を言うなら、もう一度国や地方自治体の責任でその人材(=手話通訳者)の「養成」をやるべきだったと思うけれど、相手(国・地方自治体)から見たら「もう(士制度開始以来)20年もやってきたのに(奉仕員養成開始から見たら40年? 新厚生省カリキュラムから10年?)、一向に手話通訳士(者)が増えないのはどうしたことか?」と見えるのだろう。だっから市町村レベルの奉仕員養成は「者」を育ててないし!と思うのだ。
※上記「厚生省カリキュラム」のリンク先は「埼玉県手話サークル連絡協議会」さんのホームページの「例会ネタ」に掲載されているページです。

3.そんなこんなで今「手話を学ぼうとする聴者」は全然増えていないんじゃないだろうか?それはどうしてなんだろうか?ということを近頃いつも考えている。そんな時に内田樹の「下流志向」のことを思い出した。今時の若者は「学ばない」んだった。勉強嫌いだった。「手話の勉強してそれがいったい何の役に立つの」と思うんだった。

4.毎日もやもやと「どうしたら手話を学ぼうとする人が増えるだろうか?」と考えていたら、地元の通研の役員から「一緒にやりませんか」と声がかかった。「来年はまだほかの肩書きがあるから無理ですよ。役員会もぶつかってるじゃないっすか?」と断ったものの「ホームページの管理だけでいいから」と説得されて撃沈。引き受けることにしました。22年度は通研の活動を通して「手話を学ぼうとする人」「手話通訳者をめざす人」を一人でも増やしていけたらいいなと思っています。
【追記】
埼玉県手話サークル連絡協議会のホームページは充実した内容ですねぇ~驚きました。
 私は県通研の役員に参加するにあたって楽しみにしていることの一つが県下の手話サークルの組織化?(横の連携強化)です。手話サークルを基盤に育ってきた「聴者にとってのろうあ運動」は結局初心に返って手話サークルをどう面白くしていくか?にかかっているような気がしています。
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books165「『手話通訳学』入門」林智樹著(クリエイツかもがわ)

2010年03月16日 23時49分24秒 | books
手話通訳者を学ぶ人の「手話通訳学」入門
林 智樹,日本手話通訳士協会
クリエイツかもがわ

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日本手話通訳士協会の理事さんの林先生(名古屋にある金城学院大学現代文化学部コミュニティ福祉学科 教授)が「手話通訳学」を標榜した書籍を出されました。
その一般社団法人 日本手話通訳士協会が監修となっています。ああ、こういうところに「一般社団法人」って付くとやっぱなんか嬉しいですね。
帯が付いていて「手話通訳の歴史から理論、教育・養成、業務内容と実際が学べる!」と記されています。
全日本ろうあ連盟の「手話通訳の理論と実践」以来の本格的手話通訳学習書といえるのではないでしょうか。
「本格的」といっても見開き1ページで1つのテーマを学べるようになっていて手話通訳に関わる問題を広く学べるまさに「入門」書といえます。
地域でこれをテキストにして勉強会(とりあえず輪読会かなぁ~みんなで声を出して読む。)をやったら良いのではないでしょうか。
そうだ通研に提案してみよう!
<もくじ>
第1章 思想・基本理念・概念
第2章 手話通訳論
第3章 手話通訳者の業務
第4章 手話通訳者の教育・養成
第5章 手話通訳制度と手話通訳の実際
第6章 手話通訳運動
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歩蘭来(フランク)

2010年03月16日 00時00分05秒 | food
このところ食い物の話題ばかりで恐縮ですが、日曜日に21年度最後の手話通訳者研修会があって、その協力員打ち合わせ30分前に飛び込んだ洋食屋さん。

写真は、フランクハンバーグセット1100円。デミグラスソース。
ボリュームもあってとっても美味しかったです。サラダ、ライス、味噌汁付きなんですが、特に味噌汁が美味しかったのが印象に残っています。もちろん反バークが一番美味しかったですけど。

■歩蘭来TASTE(ふらんく ていすと)
 水戸市吉沢町33-5
 029-247-9972

研修会はまた別に書こうと思っているのですが、士協会が昔作った医療場面の手話通訳ビデオを見ての研修会でした。
個人的に引っかかったのは、「声を出しながら通訳するのがルール」という部分。
その理由は、何と訳しているのか医師にもわかるように「声を出しながら手話通訳する」とのことなんですが、わかるような不自然なような・・。
これって「二兎を追う者は一兎をも得ず」にならないんでしょうか。
当然、対象となるろう者によるのでしょうが・・・声に出しながら、つまり日本語対応手話なわけで、日本語通りに手と口を動かして理解できる聴覚障害者なら、問題ないでしょう。

けれども、そもそも「声を出す」必要が生じるようなシチュエーションっていうのは、「日本語が苦手」なろう者に向かって手話通訳者が「翻訳」した部分が問題になるのではないでしょうか。それを声を出しながらの日本語対応手話になったら「日本語の苦手な」ろう者に理解できるのでしょうか。
結局「簡単な日本語に言い換えて日本語対応手話で通訳」とならざるを得ないのでしょうか。

そのろう者の持ってる日本手話にできるだけ近づける努力をした手話(当然口型は手話口型)で通訳してこそ「通じる」可能性が高まる気がするし、ろう者も安心して理解し言いたいことを言えるような気がするのですが、「オマエの日本手話の力で医者の発言内容を正確に伝えられるのか?」と言われればそれもできないだろうし・・・。ホント難しいです。

「二兎を追う者は一兎をも得ず」というもう一つの意味は「簡単な日本語に言い換えて」声を出すことが医者にとってどういう意味があるのだろうか?ということに引っかかるという点です。それは単に手話通訳者の医療分野の理解力・持ってる知識が医者にばれるだけで、ろう患者に対する理解促進にはつながらない気がします。結局「簡単な日本語さえわからないろう者」というバイアスを医者に植え付けるだけの効果しかないのではないかとさえ思ってしまう。そして「こんな簡単な日本語にして通訳しているのにこのろう者はわかってくれないんですよ、悪いのはろう者で手話通訳者である私は精一杯努力しているんです。」というメッセージを医者に発信し、手話通訳者を免罪しているに過ぎないのじゃないだろうか。

などとまたたいした経験もないのに偉そうに書いてしまった。
こうした実践的な課題に「評論家はいらない」でしたね。反省反省。

それとビデオに出てきたろう者が湿布薬(「サロンパス」?)のことを「人が走っているポーズ」で手話表現した部分があったのですが、けっこう研修参加者の笑いを取っていました。
あそこは笑うところなのかなぁ~と・・・。ろう者独特の手話表現を大切にしようというメッセージが研修参加者にちゃんと伝わっていたのかなぁ~などとまたまた偉そうに思う私でした。
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