木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

手話の“讃岐弁”冊子(香川県ろうあ協)

2007年05月30日 23時15分54秒 | sign language
5月20日の読売新聞の記事です。
全国大会を機にこうした活動が盛り上がるのってとても素晴らしいですねぇ~。
私の地元でも「地名の手話」に続き、「地域独自の手話」のとりまとめが進められていると聞いています。とても楽しみです。
私は「地元の地名」および「地域独特の手話表現」は、登録手話通訳者養成の必須科目に取り入れるべきだと思っています。試験で出すぞ!って言ったら、どの表現が出題されるか分からないから、みんな必死に地元の年配のろう者に教えてもらおうとするだろうから、県下に古くからある手話表現の掘り起こしにもつながるし、それを地域手話表現の保存にもつなげていけたら良いなと思います。
県ろう協や県通研の機関誌で毎月分解写真を載せて、その意味を当てるクイズにしたらどうだろうか? 賞品は・・・スポンサーが必要ですね。
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手話の“讃岐弁”「温かみと情あり」…香川県ろうあ協など冊子

 香川県内の聴覚障害者らの間で、古くから使われてきた地域独自の手話を次世代に伝えようと、県ろうあ協会と全国手話通訳問題研究会県支部は、手話の“讃岐弁”を紹介する冊子「香川の手話」(B5判、48ページ)を作成した。同協会は「口話と同じで手話にも方言があり、温かみと情がある。地域の先輩たちが何とか会話しようとして生みだした手話なので、その思いを残したい」とアピールしている。

■香川県しか通用せぬ120紹介■

 <屋島→片手で「台形」/さぬき→たぬきのようにおなかたたく>

 同協会などは、これまで香川独自の「さぬき手話」をまとめた本がなかったことから、2005年8月に古くからの手話を使える高齢の聴覚障害者ら16人で、香川の手話作成委員会を結成。若い人に通じにくいものや、香川でしか通用しない手話を選んだ。

 冊子では地名や食べ物、生活などの項目に分けて、約120もの手話を写真と文章で解説しているほか、その由来を記載している。

 栗林公園(高松市)は「園内の池に赤いコイがいる」ことから、「赤」「魚」「眺める」の三つの手話で表現。屋島(同)は、東西から見た際の「台形」の形状を片手で示す。銭形の砂絵が有名な琴弾公園(観音寺市)は、「お金」と、両手で大きな円を表す手話を組み合わせるなど、それぞれの土地の特徴をうまくとらえている。

 また、「さぬき」は、屋島にたぬきがいたという言い伝えや、言葉が似ていることから「たぬき」と同じ手話で、両手の握り拳でおなかをたたくようにする。この手話を使って「さぬきうどん」を表したとき、県外の人が見れば「たぬきうどん」になるが、県内の人は会話の文脈で理解するのだという。

 ほかにも、高松から西の駅の一部は、JR高松駅を基準に何番目かで言い表すことや、「でたらめ」や「~しにくい」など香川でしか通用しない手話の表現の仕方も盛り込んだ。

 最近は交通やインターネットの発達、障害者教育の充実のため、若い聴覚障害者らは“標準語”の手話を使うことが増えているという。藤井真作憲事務局長は「ものの特徴を感性良くとらえた手話が多く、その表現力も豊か。若い聴覚障害者だけでなく、手話を勉強しようとする健聴者にも知ってもらいたい」と話している。

 冊子は1部800円。問い合わせは、同協会に電話(087・868・9200)か、ファクス(087・867・2166)で。
(2007年05月20日 読売新聞)
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